はじめに白状すると、劇場で予告を観たわけではないのです。CATVの最新映画特集番組で観たものです。(とてもミーハーな理由から)、この春(もう、初夏だけど)イチオシの作品なので、プロモーション(笑)の意味も兼ねて、皆さんに紹介しちゃいます。
一本のヴァイオリンの、400年、5ヵ国をめぐる旅。ある時代は薄幸の少年の心の支えとなり、ある時代は天才ヴァイオリニストの運命を狂わす存在となり、ある時代は中国文化大革命の火の中を耐え、現在、幻の銘器としてオークションにかけられる。
そして、運命を宿したヴァイオリンの秘密が明かされる・・・。
とにかく、全編を流れる音楽が美しいのです。既存のクラシック音楽に頼らず、 全てジョン・コリリアーノの書き下ろし。ヴァイオリン演奏は繊細な美音が持味の ジョシュア・ベル。指揮はアメリカで活躍中の俊英サロネン。音楽が、もうひとりの主役と言っても過言ではないくらい、本物指向なのです。ぜひ、観てください。