Le Tombeau de Sinopoli



2001年4月20日、ジュゼッペ・シノーポリはベルリン・ドイツ・オペラにおいてヴェルディの歌劇「アイーダ」を指揮中、アイーダがラムセスに「逃げよ!」と叫んだまさにその瞬間に指揮台に崩れ落ち、そのまま不帰の客となりました。
奇しくもその公演は、シノーポリの論敵であった同劇場総監督ゲッツ・フリードリヒの追悼公演であり、シノーポリは当日のプログラムに寄稿文を寄せて、フリードリヒとの和解、そして指揮台に立った経緯を記した後に、フリードリヒの亡霊が、彼を指揮台に導き、ソフォクレスの「コロノスのオイディプス」からの引用文を曳いて、フリードリヒの功績を讃えていました。しかし、逃れ難い運命の導きによって、それは彼自身への追悼文となってしまったのでした。


シノーポリの音楽については毀誉褒貶が激しいものがありました。しかし、私はクラシック音楽を聴き始めてからの殆どの期間において彼に喜びを与えられたことに感謝し、そして、少しでも多くの人にこのHPを通じて彼を知ってもらい、また、その業績が末永く記憶され、思い起こされることを願っています。






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