金色日記 Diary in Gold


12月20日(水曜日)

 『シックス・デイ』___ロジャー・スポティスウッド監督+アーノルド・シュワルツェネッガー

 旧約聖書、創世記をもじって、クローン人間を扱った本作の題名が「The 6th day」。つまり、天地に続いて六日目に人間を作った……だからって、主人公のシュワちゃんの役名が、「アダム」ってのは、すでにイージーな映画であることがわかる。
 いかに体を鍛えてようと、たるんだ顔はどうしようもない。いったいいつまで、「アクション・ヒーロー」をやるつもりだ>シュワちゃん

 『コヨーテ・アグリー』___デヴィッド・マクナリー監督+パイパー・ペラーボ(主演の抜てき若手女優)

 ニューヨークに実在のバーをモデルに描いた、いまどきの若い女の「青春群像」かと思いきや、確かに青春は青春なんだけど、「群像」ではなく、主演の女の子一人の青春だった。まー、それはそれで、見られたんだけど……。映画としては凡作。

12月21日(木曜日)

 『デジタルな時代』(中村雄二郎著、青土社、2000年12月20日刊(と奥付には書いてある))

 んー、混迷を深めるデジタル時代について、なんか哲学者の凡人とは違った分析が読めるかな、と期待したが、早いハナシが、各種雑誌に発表された雑文集であるが、最初の二つを読んで匙を投げた。なんやねん、これ? いくら発表先が、「ドアーズ」とか、「草月」とかいったものが主でも、こんなに手を抜くものなのか? それともこの著者の「内容」というものはもともとこのテードだったのか? むむむ……わからん。ただただ、若き日、利賀村通いをしていた時、真っ白のスーツとちょび髭で気取っていた、50代だったに違いない(今は75歳とおなりあそばしたようである)著者の姿を思い浮かべるばかりである。鈴木忠志率いる早稲田小劇場(のちに劇団スコット)の、拠点が富山県の利賀村にあった時代のことだが、あそこは山奥で、だいたいは、みんなジーパンとか軽装なんだけどね。そういうファッション感覚と、文章というのは、なんかカンケーあるのだろうか?

 でも、「フランスのソフト、日本のソフト」とか「<一般教養>を<脱構築>する」とか、題名はいろいろ、それなりに人目を引くものがあるんだけどね。

12月23日(土曜日)

 と↑、ゆーふーに書いたが、ほかのはそれほどでもないような……。中村雄二郎の『デジタルな時代』であるが。この人の場合、服装に反して、文章は地味というか、構えが謙虚というか。ま、もうちょっと読んでみます。……などと、言っているうちにクリスマス・イブである。この時期になると、毎年、あれはキリスト教徒の行事だからとハンで押したように言う人がいる。確かにそうだろうけど、でも、拙「小説」にも書いたように、そのキリスト教自体が、本来誰のものでもない「思想」なんだから、その気になって、季節の雰囲気を味わえばいいんじゃないの? というわけで、この忙しいのに、Webデザインを変えたりした。みなさま、よいお年を!(ってったって、まだ更新すると思うが、今年中に)。

12月24日(日曜日)

 『ダンサー・イン・ザ・ダーク』___監督?+ビョーク+カトリーヌ・ドヌーブ

 チョー変わったミュージカルである。しかし、ビョーク演じるヒロインはあまりにもパーすぎる。彼女を取り巻く人間も冷たく、魅力がない。どこが、涙、涙、なのか? 

12月27日(火曜日)

 ひつこいようであるが、あいかわらず、中村雄二郎である。その後、『デジタルな時代』の二三のエッセイを読んでみたが、やっぱ、この人、思考力というか、シソーに問題あり、だわ。新しい時代のなにかを、「哲学者」として、切り取ってみせようとしているが、その切り取り方の、勘が悪いというか……。
 哲学というのもまた、「言葉」なのだから、もうすこし「逡巡」してくれないとねえ……。


 


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