4月8日(木曜日)
ちょっと早いか(笑)。
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いや……『朝日新聞』(4月8日付、西部版朝刊)の「論壇」を見たら、急に何か言いたくなってしまって……。
英国のロビン・クック外相が投稿しています。「ユーゴ空爆 ほかに道はなかった」と。これによれば、もし空爆がなければ、ミロシェビッチは、この春にもアルバニア系住民のコソボからの一掃を完遂し、欧州の人々にとっては決して許してはいけない悪夢であった、あのナチの思想をまた甦らせることであったろう。
私はべつに政治にも正義感にも興味はない。だから、そのへんのもと優等生のオバサンみたいに、「世界でこれこれの不幸が起こっている、みなさん目を向けましょう!」と声高に叫ぶつもりもない。
しかし、「他者」の存在を許さない「思想」は許すことができない。これはそういう思想との戦いなのだ。
国際的な和平の「誓約」も、相手が守らなければ意味がない。ミロシェビッチにはそういうものが通用しない。
とかく日本人は、「暴力はいけない」と言う。「戦争もいけない」と、バカのひとつ覚えみたいに言う。
どことは言わんが、さる詩人のサイトではまた、「『民族浄化』に矮小化されたアメリカの言い訳。ユーゴとの戦争なんだぞ」などとボケたことが書かれていた。いったいに、日本の文化ゴロっていうのか、そのテの、自分では「良識人」と持っている(実は)ズレた人々は、今度のNATO空爆に関して、
どうも、ベトナム戦争ひいては、太平洋戦争と、同一視してるとこがあるみたいね。自分がどれだけ戦争でイヤな思いをしたかしれませんよ、
だけど、もう50年以上も経ってるんですよ。世の中だってそれなりに変わっている。
まさか、アメリカの内政干渉による戦争が起こってるわけないじゃありませんか。第一、アメリカは、コソボ自治区のアルバニア系住民の味方をして、どんな徳があるって言うんですか?(あそこは石油も出ないしー……)。まさか、超大国としての力を示すため、なんて言うんじゃないでしょーね?
ま、日本のマスコミ周辺でウロチョロしてる人の「知識」ってその程度のもので、だから、英国の外相が、見るに見かねて投稿したんでしょーよ。
同じことが、日本の外相にできるかねー?
4月11日(日曜日)
柄谷行人「トランスクリティーク(八)__カントとマルクス」(『群像』4月号)__ひええ……読むのに疲れたーーー。
これは、「連載論文」の最終回の部分で、たまたま、朝日の論壇、「私が選んだ3点」のひとつに、大澤真幸(京都大学助教授・社会学)という人があげていたので、読んでみました。
この、「トランスクリティーク」というのは、いろんな思想家を渡り歩くという意味と、その個々の思想家に流れる「トランスクリティーク」を検証する、という意味と、やはり、批評も、「トランスな」視点を持たねば、の意味から来ているのでは? と、この論以前を読んでない私は推測しました。
簡単に言ってしまえば、「コミュニズムの可能性の中心」ということでしょうか?
「まだコミュニズムかよ?」と言うアンタは勉強不足!
しかしですね、これはやっぱり、お勉強してないと、なんもいえへんですねー。
でも、だいたいのセンはわかるけど。
たしかに理路整然とした正論ですが、崇拝者ほどには尊敬してません。勝手な推測ながら、東クンもそう思ってるんじゃないかなーーー???(なぜなら、こういうことは、すでにアルチュセールかなんかがもっと鋭く言ってるような気がするから。あくまで気がする、だけですけど)
(すいません、私、カントもマルクスも読んでないんで、あんまり言えないんです。読んだところで言えないと思うけど)
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東京都知事は、やはり渡辺淳一さんでしたか……。ということは、あの公約は守られるのでしょうか? 「不倫振興券」なるものが発行されて、都内ホテルはみんなタダになるとかいう……。
4月12日(月曜日)
『グッドナイト・ムーン』___私はメグ・ライアンよりは、ジュリア・ロバーツの方がタイプである。どうしてかって言うと、豪快さがあるからだ。とくに彼女がNYのキャリア・ウーマンを演じる映画は、それだけで(たとえ映画全体のできがどうなっていようと)、見物(みもの)である。
彼女のファッション、メイク、ライフ・スタイル、表情をしっかりチェック。
やっぱり、クワッコいいー! 黒のインナーに暗い色のジャケットと黒のパンツの組み合わせとか、車を運転しながらの口紅の塗り方とか、流行りのワークパンツ姿とか、恋人のトランクスを穿いて眠る姿とか……。
髪も金色に染めていて(ほんとうは黒っぽい赤毛だろうと思う)、それもゴージャスである。
今回の役は、「一流ファッション・カメラマン」。いかにもの設定ではあるが、表情とかカメラの扱いなど、おざなりでなく決めている(有名ファッション・ブランドのポスターの撮影のシーンなど、ちょっとカメラ覗いてさー、「デジタルカメラを持って来て」とか言って、咄嗟のひらめきでそっちに変えちゃうとこなど、妙にサマになっているのだ。もちろん、後でパソコン処理をして、モデルの服を好みのものに入れ替える)。
いやー……私もフォトグラファーになりたくなったー。
実はちょっと前、こちらの訪問者の方に、メールで、「山下さんはフォトグラファーでもあるんですか?」って言われたことあるんです(ガハハハ……とジュリア笑い)。
……などなど、そういう視点からこの映画についてしゃべり出すと、まさにこの映画みたいに、終らなくなりそうで……(笑)。
疑問__エド・ハリスとスーザン・サランドンは、3年前に離婚した元夫婦役で、二人の子供は、両親の間を行き来してるようだが、この二人、なんで離婚したかわかんない。
確かに意見の食い違いから喧嘩もするが、基本的には「友情」で結ばれている。しかも、サランドンには、ほとんど落ち度というものがないのだ。しかーも、
サランドンは、無職ながら、郊外で優雅な一人暮し(子供が訪ねてこない間は)をしている。これは、敏腕弁護士である、エド・ハリスの慰謝料によるものか?>監督のクリス・コロンバスさん。
いずれにしろ、一種の「ハーレクイン」には違いない。なんせ、ライバルである元奥さんもいい人で、彼女は限られた命、というのだから。
4月13日(火曜日)
アカデミー賞候補、テレンス・マリック監督二十年ぶり作品『シン・レッド・ライン』___私は二十年前に話題になったとか言う『天国の日々』を見ていない。が、だいたいのとこ見当はつく。この人は、即物的な世界にロマンを持ち込んで、「純文学」にして見せるのである。……
そういう「手法」は、確かに二十年前には、「純文学」であり得た。しかし、二十年も経てば、だいたいコマーシャリズムが、そういったものの「よいとこ」を食い尽くし、「紋切り型」に変わるのである。
そして二十年経って、その「紋切り型」を差し引いて、なんにも残っていなかったら、それは、「手法」ではなく、ただの「意匠」であったと、小林秀雄なら言うであろうか?
……なんせ「柄谷」読んじゃったもんなー……。
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オマケ__このところ、「ニュース」はあんまり見てないんで、例の辞めた裁判官のスキャンダルについてはよく知らないんですが、またまた例のサイト(どこだー?)で、「『噂の真相』という雑誌名を出さない卑怯な新聞社がある」なんて(笑)、書かれてたもんで、ひとこと言いたくなってしまった(笑)んだけど、
その雑誌の名前を出さないのは、べつに「そこまで考えてなかった」んじゃないですかー?
『噂の真相』という雑誌について言えば、私は全然読む趣味ないんですけど、ちょっと前、バス停で熱心に読み耽っていたオバサンを見かけたことがあります。
それと、今は辞めてしまったN書店のK氏もその愛読者で、よくその人もその雑誌のことを話題にしてましたけど、その人によれば、なんでも、裁判に負けたことがないとか……。つーことは、書かれていることは、概ね真実なんでせうよ。
(オマケの方が長くなってしまったな(笑))。
4月14日(水曜日)
↑「裁判官」つーのは、「検事長」のことでしたー(笑)。
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「飲みやすいワイン」「食べやすいチーズ」「読みやすい源氏」……それは、もはや…………
4月15日(木曜日)
突如、電話のベルによって、眠りを覚まされる。「条件反射」で飛び起き突っ走(らなければならないような場所に置いてある)って受話器を取る(毎回、半分眠りながら、消防士の訓練のようだと思う)。
「はるよさんですか?」
「はい……」
「Sarahです」
おおなんと、相手は、えげれす人であった。思えば、用事で、彼女の留守電に拙いフランス語(謙遜にあらず(笑))で用件を入れておいたのであった。彼女は、例のFLN講座で知り合ったお友だちである。
日本人と思ったくらいくらい、きれいな発音ではあったが、彼女は日本語がそんなにできないと聞いていたので、さりとて今の私は使う必要性のなさから、仏語が退化し(退化前とあまり変わらないというウワサもあるが)、英語の方が流暢(←冷笑)なので、英語で話させてもらった。
少なくとも、ベニーニの英語よりはマシだと思ったがのーーー(←わかる人にわかる話題)。
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「瀬戸内源氏」が売れているそうである。まー、ホトケの道はそういうことでありましたか……。
そういうこと@→中上健次が死んだ時は、「健ちゃん、健ちゃん」などと言いながら、そのすぐ後ぐらいに自分が谷崎賞をもらったときは、もろ手を上げて大喜びして……(←わかる人にはわかる話題)。
そういうことA→橋本センセイと「源氏」であれほど対談しながら、これまでの既存の作家の源氏としてまるで無視。
そういうことB→なんでも、瀬戸内の「をばさま」に言わせれば、源氏と関係した女性10人のうち、7人は出家し、作者紫式部も出家している、とか……だからあーーー??? (ちなみに、1000年前の「出家」の意味(たとえば重い病に罹ったりすると出家することもあった)と、昭和の御世に、男三昧に飽きて出家では、全然イミが違う)。
……合掌。
4月17日(土曜日)
突如、玄関のチャイムによって、眠りを覚まされる。(もしかして宅配便……)と、飛び起きてインターフォンに出ると、
「こんにちはー! コモンでーす!」と元気のよい声。
おおなんと、相手はおふらんす人のコモン先生であった。
春休みにフランスとポルトガルにバカンスへ行っていたので、そのおみやげを届けてくれた、というわけだが、べつにそういうカンケイでもなし、なんで今回わざわざ、おみやげなんか買ってきてくれたかというと、それはそれなりに、わけ(つまり、私に義理があるという)があるのだが、ま、それは世間によくある種類のわけで、とりたてて公開することもないので、省略。
「はい! おみやげです!」とわざとらしく渡されたリボンがかけられた品は、三輪さん(♀)からの<情報>により、なんであるか、だいたいのとこわかっていたので、それほど驚かず。
10分ほど玄関で立ち話。日本語とフランス語で。
それにしても、今週は、日本にいながらにして、抜き打ち的に外国語をしゃべらねばならないという機会に、二度も恵まれ、ほんに勉強になりました、です。
おみやげ→フランス語のコンピューター用語集(But「お遊び」の)イラスト入り。