10月13日(火曜日)
あ、暑い! こんな時期になって、許せーん! 人がせっかく「秋」の気分になってたのに。
最近、フランス雑貨の店にハマッている。「キャトル・セゾン」とかー。フランスじゃないかもしれないけど、サザビーがやっている、文具や雑貨の店の「&A.」とか。化粧品類の「ジュール・エ・ニュイ」とか。でも、買ったものは、セコいものばかり。
1、FAX用紙(フランス製→なんでフランス製の必要があるのか、不明だが(笑)、900円)
2、おこづかい帳(薄さと、オシャレなオリーブ・グリーンが気に入って。180円)
3、マグ・カップ(南仏の太陽のイメージとか。900円)
4、ポスト・カード(紫がかったブルー地に、字が書いてあるだけ。1枚150円を2枚→額に入れて壁に飾る用)
5、ミニ黒板(1000円)
6、『marie claire Maison』9月号と10月号(写真を眺めて満足するため)
そして、音楽は、スティングが、たどたどしいフランス語で歌う、『La belle
dame sans regret』(訳は、「未練なき美女」あるいは、「美しい人、それでいいんですか?」)。
髪も切って、「土井たか子」も返上したし、ずっぽり「秋」の気分に浸ろ、と思っていたら、この暑さである。アタマ来て、扇風機かけてるよ。
*
昨日(12日)、佐多稲子さんが亡くなっていたんですね。こういう↑体たらくは、ほんとに、恥ずかしいと思っています。
とくに「朝日」夕刊(13日付、西部版)の、赤松俊輔記者の「評伝」は、涙なくしては読めませんでした。
あの人は晩年まで現役だったんじゃないですか、色ボケの宇*千*と違って。
10月15日(木曜日)
某作家の某作品を求めて、ウン十年ぶりで図書館へ。まずは、北九州市立中央図書館へ行き、そこのデータベースで検索すると、その作品の本(変な言い方だが、正確に言おうとするとこうなる)は、なんと八幡の図書館にあった。ので、電車に乗り、八幡へ。
帰って来て、メールを見ると、紀伊国屋BookWebより、(9月末に注文してあった)その某作品が収録された本が「発送された」というお知らせ。
なかなか来ないから、図書館まで行ったのにー……。
やっぱり、「マーフィーの法則」か。
しかし図書館ていうのは、まともな本は置いてないところである。とくに日本の図書館は。国立国会図書館のホームページも、なんか、「ここでは本を探してくれるな」と言ってるみたいだし。
やっぱ、自分の「図書館」は、自分で構築するしかないのか→場所がなー……。
とにかく、この「資料」を入手し、いよいよ、橋本センセイ、『女賊』の感想を、明日書きます。
……って、このぐらいの準備はします。橋本センセイの作品を論じるなら。
乞うご期待!(はっはっは)。
10月16日(金曜日)
お待たせしました(なに? 誰も待ってないって?)、橋本治『女賊』(集英社2100円)の感想です。
まず、この本は、江戸川乱歩『黒蜥蜴』を脚色したものです。そしてその乱歩の『黒蜥蜴』は、昭和9年(1934年)1月号から12月号まで、「日の出」という雑誌に、挿絵入りで連載されたものです。64年前ですよ。その作品は、こんなふうなモダンな始まり方をします。
───この国でも一夜に数千羽の七面鳥が締められるという、或るクリスマス・イヴの出来事だ。
この小説のヒロイン、緑川夫人こと黒蜥蜴は、なんと、冒頭から、パーティーでストリップなんかしちゃう、結構露出狂の女です。輝かしい美貌と肉体美の持ち主は、人前で脱ぐことなんか、なんとも思っちゃいないのです。それにときどき、自分のことを、「ボク」という。こういうのは、ちょっと前、いかにも現代の女の子っぽいと言われたものですが、実は、乱歩さんがやっていたのです。
大の男たちを顎で使う、男装もする、チョーかっこいい、ヒロインのアイディアを、昭和の初期に乱歩さんがどこから思いついたかというと、どうも、フランス連続活劇(無声)『プロテア』というのから、得たらしい。これは、大柄で、全身黒装束の女賊だそうです。そういうことを、植草甚一が、『江戸川乱歩と私』で、書いています。ま、それは、余談ですが。
で、この小説は、どんな小説かと言うと、やはり、怪奇小説だったんじゃないですか。挿絵もなんだか恐そうだし。たぶん、読者は、梅津かずお(こんな字だったか?)の『ヘビ少女』を読むみたいに、恐怖に慄きながら、次回を期待していたのではないでしょうか。
三島少年もその愛読者でした。それで、彼は、その20年後、1956年に、乱歩氏の許可を得て戯曲にします。
追う探偵、明智小五郎と、追われる女賊、黒蜥蜴の恋、を全面に打ち出したのは、三島由紀夫です。原作も、恋っぽい雰囲気にはなるが、やはり、「怪奇小説」の構造は捨ててない。
それを、三島は、一大ロマンスに仕立てたのです。三島由紀夫の『黒蜥蜴』は、原作の流れにわりと忠実で、しかも、劇的効果を上げる独自のアイディアも満載で、緻密な構成の大ロマンス劇です(上演に金がかかりそー)。
そして、その40年後、原作からは、実に、60年後、わが橋本センセイが、何を思ったか、再び脚色したわけです。何を思ったか。たぶん、三島に挑戦したかったんでしょう。
で、私の判定は、やっぱり、橋本センセイの勝ち!
まず、橋本センセイは、三島のロマンチシズムを完全に取り去っています。明智と黒蜥蜴の恋という構図はそのままで、それをもっと、知的に処理してます。
つまり、女の一人芝居という形を借りて、彼の思想が語られます。言葉のリズムとか、具体的な風俗も含めて。
───血腥い獣の匂いをきれいな襟足に漂わせて、それをカルヴァン・クラインの香水で紛らわせている男。
……とか。
そして、このモノローグは、全篇、毒舌なんです。つまり、黒蜥蜴って、毒舌の女だったんです。
三島さんは、墓の下で、のけぞっていらっしゃることでせう(合掌)。
*
66、67ページの、日傘にシャネル印がさりげなく、しかも臆面もなく入った岡田嘉夫の挿絵も、橋本センセイの文章に沿った、すぐれて20世紀末のものでせう。
買ってない人は、本屋に走れー!
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つー、ことで、今宵(って、もう朝だが)、私も、シャネルのbTヴォワル・パフメ(Voil
Parfume=ボディ用化粧水)を体にふりかけて寝るざます。
明日は、モンタナの風に抱かれるつもり(台風だっつーのによー)。
10月17日(土曜日)
ロバート・レッドフォード監督『モンタナの風に抱かれて』___主演、ロバート・レッドフォード+クリスティン・スコット・トーマス。原題、『Horse
Whisperer』……というように、ほんとうは、馬が主役なんですよー。馬と、彼を愛する少女が、「二人」とも不慮の事故で心身ともに傷ついて、そこから立ち直る物語……
の、はずが、馬を診る「カウボーイ」(獣医)と、少女をそこへ連れていくキャリア・ウーマンの母親がいたばかりに、そして、レッドフォードが出たばかりに、
これは、男と女のせつない恋物語に傾いてしまって、
主役であるはずの、馬と少女がダシに使われたみたいになってしまったのだ。
美しいモンタナの自然、レッドフォードの縄を使っての馬の調教のリアリティあるしかた、と、いろいろよいところはあるが、
そんなに志高い映画となっていないのは、上記の恋愛に重きを置きすぎた理由による。
レッドフォードが、60すぎてもまだ、二枚目にこだわったせいか。
それとも、プロデューサーが、「きょうび、馬と少女のふれあいだけで客が呼べるか!」と言ったせいか、それはさだかではなけれど。
馬も少女も熱演してるのにねー。
しかし、クリスティン・スコット・トーマスも、なかなか魅せるのだ。悩める大人の女の表情を。
2時間50分。飽きはしなかったが、疲れた。
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頭痛がするのでバファリン飲んで寝るわ。
10月19日(月曜日)
いやー、忙しいんだよねー。21日に、ワイン試飲会の通訳の仕事があるんで、用語を覚えなきゃいけないんだけど、1000ぐらい(覚えられるわけはないが)あるんだよねー。
それに、多少はワインのお勉強も。自然に(買えないのに)詳しくなってしまいます(苦笑)。
ふだんは着ることのないスーツをクロゼットから出して試着したり。
ガイジンばっかりなんで、結構緊張するー(笑)。
今回、私の担当は、ボルドー。すでに、大阪(「南海サウスタワーホテル」)ではあったみたい。東京は、ホテル・ニューオータニ(22日)、福岡は、ホテル・日航福岡。
誰でも来れるわけではなくて、フランス大使館経済商務部が、招待状を送った、業者、ソムリエが対象なんです。
ふんで、なんとなく、休憩に山下画伯は新境地を開いてしまいました↓

10月21日(水曜日)
にくたいどーろーは、つかれるー。
10月22日(木曜日)
イギリスの国立劇場が、英語で書かれた20世紀の最も重要な戯曲は何かと、800人以上の劇作家、俳優、演出家、ジャーナリストにアンケートを取ったところ、一位は、なんと、
ベケットの『ゴドーを待ちながら』でした(CNN-ロイター)。
同感。
10月25日(日曜日)
本日午前2時をもって、夏時間(Daylight saving time)は終わります。よって、時計の針を一時間遅らせましょう>アメリカにお住まいの方。
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いま、私はひどい蕁麻疹に悩まされています。体が世界地図のようです。原因は、**バーガーの、フライド・ポテトか、おからケーキか、赤ワイン。
もしファースト・フードが原因なら、不況で、油を変える回数を減らしてるかも。積極的に毒物を入れなきゃ、油が古いくらいなにさ、てなもんかもしれない。
抗ヒスタミン剤入りの薬を飲んでいますが……。
みなさんも、くれぐれも「外食」にはお気をつけください。その内容は、これまでとは違う、かもよ。