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ようこそ我が隠れリンクへ!!

めでたく、このリンクを発見したあなたにはすばらしい小説が待っていました!ははは・・・

それ以外にもこの隠れリンクを発見してくれたあなただけのおもしろ企画を考案中ですので楽しみにしていて下さい。まあ、つまらないものですが(ホントにつまらない?)がまんしてくれい。


 長短期集中連載長編小説

  第百1章
  第百2章 Nov.27 1996 up!
  第百3章 Jan.27 1997 up!
  第百4章 Jan.29 1997 up!
  第百5章 Feb.17 1997 up!
  第百6章 Feb.19 1997 up!
  第百7章 Mar. 5 1997 up!
  第百8章 April 6 1997 up!
  第百9章 June 28 1997 up!
  第百10章 July  5 1997 up!
  第百11章 July 28 1997 up! New!!!


第百1章

 「今日暇か?」その携帯電話から伝言が入っていた。

いつものように、ほとんどかかってこない携帯電話の伝言を聞きながら久々の伝言に十年前の感動に似たものを覚えた。そのとき主人公である俺(田町)はなんて携帯電話って暇つぶしにしか使えないのだろう、そう思っていた矢先の伝言だっただけに南風が吹いた想いだ。

 このBothCountryに来てから一体いくつもの秋月が過ぎ去ったであろう。そろそろ風呂に行かねばならない時間だ。そう思った瞬間、秋風がぴゅうっと吹き飛んでいくのが身にしみた。いつもはTシャツだけだったのだが、今日は上着を羽織っていこう。そう思いながら、風呂屋の門をくぐった。「350円か。ずいぶんと高くなったものだな。昔は200円だったのに。」そう ぶつくさとつぶやきながら、時の流れとは早いものだと実感した。風呂屋では相変わらず立ったままで体を洗い、そのまま湯船につかった。「ふ、空蔵に俺がこけるとこを見られてからもう十年か。あのときの俺は若かったぜ。それにしてもあいつはいったい今はどこで何をしているのやら。」そんなことを懐かしながら風呂屋を後にした。

 そうこうしているうちに伝言の主と会う時間が迫ってきた。そろそろ急がないと。俺はしたくを始めた。それにしても俺の愛車である単車は随分乗り始めてから時間が経った。そろそろ世代交代の時期かなあ。そう思っていたときに手に入れたのがこのMisuzuBichornである。今の俺にとってこいつはなくてはならないものの一つだ。俺の悪友である仏の神様ことM男とお互い永遠のライバルと思いながらもSoul Friendなどと呼ばれてかなり不服なJこと Johnの二人はこのMisuzuのことだけは認めているらしい。

そのMisuzuBichornに乗り込みHouse of Mitaraiの前を通りいつものように首都高2010号線に合流した。これは十年前に21世紀を記念して開通した三輪車から戦車までなんでもござれのスーパーhighwayだ!小学生なら自転車に乗ってここを出発点として日本全国旅行も可能だ。

 そうこうしているうちに目的地に近ずいて来た。都内では最大級と言われる千代田区1-1の真下に出来た巨大な駐車場に入っていった。車から降り、携帯の伝言の主のところに向かって行った。

 「よう!ひさしぶり。」十年ぶりの再会であるものの、特に感動がない。まあそんなものだろう。そう思いながら話を続けた。

 (以下いつになるかわからない次号に続く)


第百2章

 約十年ぶりの再会を果たした彼らはお互いの無事を讃え会った。このスーパーTrendy spot である高鳥家にて昔のことを思い出した。携帯の相手である北国から上京してきたMt.Farmこと巧みな話術を使う色男のヤマデンと会うのは久しぶりだ。そういえばこのような場面を前に一度あったことがある。確かそのときはもっと人はいたはずだ。そのときのことをふと思いだした。

 あのとき田町ことこの俺アミーゴ(と自分で読んでいる)は参考書を片手に年に4回のバイトを続けながらもやれPineappleだPacintoshだと最新のをいじるのに明け暮れていた。ついでに俺のとりまき連中であるM男や空蔵なども参加してきてそれは大変な勢いであった。また、下町兼 春葉原の王子様ことJohnもいっしょに参加したくなってうずうずしていたものだ。特にJohnはそのとき夢中になりかけていた仮想戦闘士gameもそのハイテク機会を使えばいろいろな情報が得られるとかなり興奮していたね。そのときは釣りなどoutdoor sportsとともにPacintoshが俺達の間で はやっていたのであろう。その中の一人であるフリーターをやっていた空蔵が当時最先端に輪をかけて跳んでいたhomepageなどというものを作り出してから、俺達の間でもはやり出してしまったのだ。Johnなんかはまさか本当にそんなものを始めるとは思っていなかったらしく、homepageが出来たと行ったときには目をまん丸くして疑っていたものだ。しかし、これがきっかけでJohnも後にPacintoshを手に入れる羽目になるのだが、このJohnの話は別の機会に詳しく述べるとしよう。

 そのような昔話を思い出したところで、俺は早速携帯のボタンを押し始めた。ヤマデンとせっかく会えたのだが、どうせならM男も呼んでみようと思ったのだ。携帯をかけながら、今晩はこの高鳥家で食事をしようと思っていた。

 携帯の向こう側で機嫌の悪そうな声とともにM男が出てきた。どうやら寝ていたらしい。こう言うときにあまり大きな期待をしてはいけない。そのときの発言の半分は覚えていないと思っていてぐらいでちょうどいい。なにわともあれ用件を告げた。

「よう、M男か。いまヤマデンが出てきてるんだけど、今から来ないか。またあのときのように食事をしよう。」そういって、M男を呼び出すことに成功した。其れにしてもあの時とは一体どんなときだったかなー。

 その日の俺は学校に行ってから一度わざわざ家に戻り、俺の愛車あるMisuzuBichornをとりにいってから、ここ高鳥家に来たことを覚えている。何しろ寒いし眠いしで、めんどうというのと同時に今日と同じくヤマデンと会うのは久しぶりだったからどんなことをまず話そうかと頭の中のジェットコースターが回っていたものだ。しかし会って五分もしないうちに昔と対して変わっていないことに気ずいたものだ。そんなことがあったのだ。

 そうこうしているうちに、M男がそろったところで食事に行くことにした。きょうもまたこの後高田のBarBarにあるcafeに流れるのだろう。

 以下次号に続く


第百3章

 あの、高田のBarBarにあるcafeに行ってからもう三ヶ月が過ぎた。時は過ぎ、小雪の散る季節となっていた。年も明けていたが相変わらず、世の中は変わることもなく皆淡々と動いている。しかし、このような世の中にあってここに一人新たな世界に踏み入れた者がいた。その名はそう、Johnである!

 Johnこと秋葉原の王子様である彼はついにPacintoshを手に入れていた。手に入れたルートは学生界の千(セン)マチャオと呼ばれて久しい某M男君である。M男がそれまで使っていたPacintoshを彼が下取ることになったのである。全く持ってこのchanceを彼は見逃さなかった。もし中古で手に入れたらさらに2割は余計に高かったであろう。何はともあれ、これで彼は晴れてPacintosh userとなったのである。彼は今まではMSなんたらとかいう昔のを使っていたがあまりにも古くていま流行りのInternetすらできないという、しんざんをなめていた。emailを出したくて(or 受け取りたくて)もモデムもないから出せない。そのような情報鎖国状態に陥っていたのだ。しかし、そのような状態でもさすがに携帯電話をゲットすることだけは努力したようだ。俺田町が知っているだけでも3台は持っていたはずだ。

 まあ、それはともかく、やっとPacintosh userとなったJohnが俺の小説に登場していることに気づく日も近いであろう。

 テレポーダイに早くも入った彼は今Pacintoshのheavy userとなるべく進路爆進中である!

 

  以下いつになるか分からない次号に続く。


第百4章

 ついにその日がやってきた。今Johnはあこがれのテレポーダイ時間になり、Pacintoshの前に座った。パスワードやらモデムの設定を四苦八苦しながら設定したつもりだ。しかし、なぜかつながらない!なぜだ!そう彼は叫びながらもう一度設定を見直していた。なぜだろう!しかたがない、こうなったらPacintoshのパワーユーザーである田町のところに電話して聞いてみよう。その瞬間彼の指は某ミカカのDOCONOに買い換えなかったことを後悔しつつも買ってしまった某PU-KAの携帯電話のボタンを押していた。

 「ヨウ、田町か!ちょっといい話があるんだけど・・・」そう言いながら、早く設定の方法を聞きたいのを我慢しつつ、とりあえずは面白いネタでもと明るく言った。「何ですか?いい話って。また、変なこと考えてるんじゃないの?」田町はまたいつものおいしくない話を持ってきて、何か引きだそうとしているなと思った。

「いやー実はですね。おいしい話があるんですけど、その前に聞きたいことがあるんですよ。」そういいながら、早く設定について聞きたいと思っている焦る心を抑えながらもただそれだけでは申し訳ないから、何かネタをふっておかないとまずいとおもっていた。

「どうせ、君が電話してくるときはよっぽど暇なときか、もしくは何かPacintoshのことで聞きたいときだけでしょ。」田町は不満そうにいつも都合のいいときしか電話してこない奴だと思いながら言った。

「いやー、分かりましたか。こりゃ参った。では、話が早いな。さっそくPacintoshのことで分からないことがあるんだけど。じつはかくかく・・・しかじか・・・」なるほどそうだったか。分からないことが解決するや否やJohnは電話を切った。

 しばらくして、ついにPacintoshからinternetの世界につながった。「これで俺も情報watcherの仲間入りだ!」そう叫びながら、すずめの鳴き声が聞こえるまでカタカタとkeyを叩いていた・・・。

 以下いつになるか分からない次号に続く・・・


第百5章

 Johnは今日も早起きをしている。しかも五時だ!今までの彼の生活パターンからすると信じられない早さだ。一体全体世の中どうなってんでしょう。そう思いながらも現在の生活にちょっとはりが出てきたのであった。

 朝五時というと世の中の人の7割は活動を停止しているだろう。そんな時間に活動している「俺っていったい・・・」。しかし相手がinternetとなると話が変わってくる。何しろ世界中の人が相手なのだ。俺のPacintoshがこんなにも勇ましく見えるなんて・・・いままで、ワープロにしか使っていなかったときと比べて月とすっぽんだ!やはり世の中にはまだまだやってみたいことがたくさん出てくるものだな。それまで一部の理科系の人たちにしか使われていなかった物が俺のような一社会人である人間が使いはじめて随分と面白くなった。やはり、ソフトが発達していくためには理科系の人たちだけではダメなのだ。専業主婦やおばあちゃん、そしてはたまた小学生までが使いはじめて始めて情報革命といえるのだろう。そんなことを思いながらキーを叩いていると、田町から新着メールが来た。どうやら彼も朝早くから活動しているらしい。「なになに、メキシコから届いた例のものを送りますだって?なんだろう・・・。」

 そのころ、田町は例の物をJohnに送り届けて、一服しているところであった。「そろそろ、Johnにとどいたかな。彼も最近は朝五時からPacintoshでinternetにはまっているからもう受けとっているかもしれんな。彼にinternetの新たな世界を体験してもらおう。ふふふ・・・。」

  以下いつになるか分からない次号に続く・・・ 


第百6章

「こ・これは!」

 例の物を受け取ったJohnは頭のてっぺんから電撃が走った。これこそ彼が知らなかった新たなる世界がまた広がるきっかけになろう。メキシコから届いたというその物は彼に更なる衝撃を与えていた。世の中でこんなことが許されるのか?今まで雑誌のアドレスをいちいちキーで叩いていた「俺っていったい・・・」そう思いつつも、Pacintoshのマウスをサクサクと動かしているJohnであった。

 その頃、M男はPaper Testに悪戦苦闘していた。最後の問題を解きながら、今夜こそホームページを作り替えなければならないと感じていた。決して更新されることのないホームページ。ネタがいつまで経っても十年前の時と一緒。これではいかんと思いつつも今日までそのままで来てしまった。今ではプレミアムがつくまでそのままにしておこうなどと考えたりしたこともあった。しかし、そのホームページのアクセスカウンターが十年でたったの72回ではあまりにも情けない。その意味でも今夜こそ大改革をして一日72回以上をこれからめざそう。そう誓って最後の問題をイラストでごまかしたM男であった。

   以下いつになるか分からない次号に続く・・・


第百7章

 ついにその日がやってきたのだ。そう思いながら、空蔵はふと一年前のことを思い出していた。あのころ・・・

 その日は試験も終わり、家に帰って採点していた。初日の試験の採点も終わり、二日目の方にとりかかっていた。途中からどうも正解の数が少ないななどと、悠長に思っていたところ残り後十数問と言うところから悲劇の怒涛が始まったのだ!なぜかバッテンが続いていく。これでもかこれでもかと、まるがこなーーい。なぜだー。ふと背筋が寒くなってきた。これまでも、数々の崖っぷちから這いあがってきたが(そう!けっしてとどまったと言うよりは、一度落ちたがまた這いあがってきたという表現が適切であろう!)、またのぼらなきゃいかんのか。ひゅえー、かったるいことになりそうだ。やっぱり!採点を終わり、数えるまでもなくその年の一年は決まった。それにしても、はじめは調子が良かっただけに甘い餌をぶら下げられてそのままお預け状態になってしまったようなもんだ。というより、宝くじで、最後の桁まで合っていたのに結局最後の一文字が違っていたようなモノだろう。しかし、この宝くじは一年に一回しか買えないからな。と思っているうちに、気楽な一年にしようなどとアホなことを考えていたのも事実だ。得てしてそのようなとき、回りの人間が哀れに思っているのに比べて本人はそれ程blueになっているとはかぎらないものだ。釣りでもしようと思ったりしたのはこのころだろう。さっそく、同じ運命となりそうなヤマモトヤマこと のりP太郎君に電話をかけ今後の一年の計画を立て始めた。彼は、いまだに最後の望みをかけていたようだが、「がはは、あきらめなさい・・・」などと俺がほざいていたのも事実だ。試験に落ちた者だけが言える一言、どうだ受かった奴等はこんなことは言えないだろう。はっはっは。あくまでも、バカな空蔵であった。

   以下いつになるか分からない次号に続く・・・


第百8章

 ザーザーぶりである。せっかくの桜の季節も台無しだ。いつもなら幸宮殿のほとりでお花見をしているのだが、今年は桜の花びらが散ってしまい散々だ。仕方がないので今年は別の企画を考えなければならない。そう思いながらTACKYは幸宮殿のそばを愛車のHerrariでかっとばしていた。

 このHerrariは最近のスポーツタイプの車にしては珍しい。何が珍しいかというと最高速度が150マイル/時、そしてギアはHiptronicsという水道の蛇口をヒントに作られたというひねれば変速されるという最新の技術を使ったすばらしいスポーツカーである。さらに、燃料にはガソリンを使わずなぜか麦を発酵したモノを使っている。燃費の方もすばらしく、大瓶30本で有に300キロは走るであろう。ただメーカーによって多少のトルクの発揮に違いが出るが、まあ売れセンのZapporoあたりを使えば箱根の山道なんかはスイスイ走るであろう。ただし欠点としてこの種の燃料を使ったとき、人間が口の中に謝って入れてしまったとき体に害はないのだが法律上飲酒運転として取り締まられることがあるので注意が必要だ。その時は口の中にものすごくにおいのきついキムチかなんかを入れて精いっぱい抵抗しよう。そしたらおまわりさんも気づかないかもよ。

 おっと、話が横道にそれてしまったそうだ、企画を考えなくてはならないのであった。というわけで、一体何を考えたかというと・・・

   以下いつになるか分からない次号に続く・・・


第百9章

「笑ってもっとベイビー・・・」そう口ずさみながら、Tackyは大好きなTropicamaのorange juiceを一気に飲み干した。(そう言いつつも、彼の机の上にはりんごのマークがついている機械が置いてあるが・・・)。

 今日もまた、死ぬほど働いたぜ。また一日自己満足の世界に浸りながらゆっくりと風呂にでも入ろうかと思っていた。彼の家にあるPOPO の風呂は最新の設備を備えている。ボタンひとつでお湯がわき(>ど・どこが最新なんだ!by空蔵)、おまけにお湯がたまったら自動的に止まるという、すごい風呂だ。その、スーパーお風呂が今まさにお湯をわかそうとしている。す・すごい音だ。この響き、まるで華厳の滝から流れ落ちる泉のようだ。この音だけはどんなお風呂もまねることだけは出来ない。これが、これからのニューブランドofお風呂だ!この音を聞くだけで一年の疲れが消えてしまうすごい発明だ。

 やはり、人間は目・耳・鼻・皮膚など全身の器官を使って物を感じているのだ。逆に言えば全身でストレスを受けとめてしまうことが出来るとも言える。そのためにも体に受けるダメージは常に流していくべきであろう。そのためには、このPOPOのお風呂にはいるのが最高の治療といえる。そんなバカなことをまた考えながらTackyはその晩もぐっすり眠れたのであった。

  以下いつになるか分からない次号に続く・・・

 

 

と思いきや、作者の気まぐれで話は続くのだ・・・

 いやー、なんて目覚めの良い朝だ。朝日がサンサンと輝く、というより窓から光が一直線にスーッと入ってくる。このような朝を何度夢見たことか。そう思いながらTackyはテレビをつけ、そして顔を洗いに洗面所に歩いてゆく。その途中では台所があり、タンスがあり、そして冷蔵庫には例のorange juiceも入っている。

 パラジウムでできた洗面台で顔を洗い、出かける支度をした。扉を開け、今日は愛車のHerarriではなく、平日バージョンのPerarriのエンジンをかけた。それにしてもこの車はごく一部の間では熱狂的なファンによって探し求められている幻のポンコツぐるまだ。巷ではポンコツのエースと呼ばれているが、エンジンはリアだし、もちろんギアはマニュアル、そしてなにより燃料がすごい。空気だ。これは画期的であろう。なぜこのようなすばらしい車が売れなかったのであろうか?それはやはり、添加剤が補助として必要だったからであろう。その添加剤とはガソリンらしい。これがないと車は動かないのだ。まあ、そんな小話がある車ではあるが、そこそこ動くので使っていたのだ。

 その日はPerarriも快調に走り、首都高速をかっ飛ばしていた。と思いきや、渋滞だ。あーあー、そう思いつつあの日のことを思い出していた・・・

  以下いつになるか分からない次号に続く・・・


第百10章

 いやー、はまったぜ。久々にSuper Horse Racing Game(以下SHRG)の目の前でM男は昔のことを思い出しながらたばこをふかしていた。

 話は十年近くも前のことになる。そのころM男やJohn、そして空蔵達三人でよくこのSHRGの前身である似たようなゲームで日々時間があっと言う間にすぎることが多かった。朝の十時に開店と同時にゲームセンター(Pantasiaという当時最先端を誇る設備を備えたイキなスポットだ)に入り、なんと夜中の十二時前まで(要するに閉店までだ!)ゲームをやっていたのだ。更に飽きたらず翌日も、また更に三日目も続けてくることもあった。このゲームは基本的にコインが増えていけば永遠にお金を使わずに遊べることになる。だが、実際にはお金をお店側に吸い取られることの方が多いのだが、これだけやっているとたまに奇跡とでも言える増え方をすることがありそのようなときは一週間近くも通いつめたものだ。一体そんなことをして何が面白いのだと大人達は言うであろう。いや、同年代の人間でもそう思う人はたくさんいるに違いない。しかし、彼らはアホだったのか?はたまた器のでかい人間の集まりだったのかそれは定かではない。ただ、そのゲームがGambleであることに間違いはなかった。Gambleというのは大人から子どもまで、はたまたおばあちゃんまでハマル人はハマルのである。ぼけの防止に麻雀がいいなどと言われるが、まんざらうそでもないのであろう。少なくともGambleの最中はめちゃくちゃ集中力が発揮されていると思われる。このエネルギーを他に発揮できたらどんなにすごいことか。話がそれてしまったが、要はこのゲームに昔ハマッテいたのである。

 その時よくこんな話をしたものだ。「いやー、さすがに俺達も十年後にはここに来ていることはないだろうなー。」

 しかし、未来は分からない物である。なぜなら、十年後の現在もM男や空蔵がはまっている。さらには受験勉強を控えたJohnまでいるではないか。十年たっても同じ場所で三人が集まれることもすごいが、同じようなことをして時間がまた過ぎ去っていくのもまたすごい。いくらアホだからと言って、ここまでやるのは大した物だ。つまり、マジではまっていることがすごいことである。

 さて、このような経過をふまえるとあながち更に十年後の未来も人間は何をやっているのかは分からない物である。また同じ場所にいるかもしれない。その時は彼らのバカさ加減をほめて上げよう。人間なにかバカなことをしていないと生きていけない物である。それが他人に迷惑をかけていなければ最高である。バカと天才は紙一重とよく言われるが、十年後の彼らを見てから決めようではないか。やはり、長いスパンで暖かく見守っていくことも必要である。だだれがかって?それは、君たちである。


第百11章

 「京都、ああなんていい響きなんだ。」寝台列車に乗りながら、M男は至福の心で満たされていた。頭の中で何回もつぶやく「京都・京都・京都・・・」。金閣寺、銀閣寺、清水寺・・・。舞子さんも居るだろう、こぶ茶もおいしいのが飲めるだろう。やはり日本人ならば一度ならず、二度三度と行ってみたいものだ。しかし、一度行く前に誰かに観光名所をもう少し詳しくきいとけば良かったな。ふとそう思った。そこで浮かんだのが田町である。彼は全国津々浦々旅をしている。京都へも去年行っている。やはり彼しか居ない。そう思い、すかさず彼の携帯を鳴らした。

 さすがであった。やはり田町は細かいことまで実によく知っていた。今度から旅行に行くときは彼に一度聞いておくと良いであろう、ただし国内に限るが・・・。

 たまには一人旅もいいものである。好きな場所へいつでもどこでもと言った感じである。ついでに温泉にでも入れば最高であろう。

 M男の一人旅は続く。


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