あなたが私に一歩近ずくなら、私はあなたのほうに十歩近づこう。
どの一歩もあなたを神に近づけているのを忘れてはならない。
あなたが神に一歩近づけば、神はあなたに十歩歩み寄る。
この巡礼に休憩の場はない。それは昼と夜、死と誕生、墓と子宮を
通過するひと続きの旅なのである。道が終り、目的を達成したとき、
この巡礼が自分から始まり、自分に戻る旅にすぎなかったことに気
づく。道は長く、孤独感も覚える。しかし、人を真実の自分へと導
いてくれる神は、ずっと自分のなか、周囲、そばにいてくれたのだ!
旅をした本人がずっと神だったのだから。人間が抱く神とひとつに
なりたいという切なる願いは、Seaを Oceanと呼ぶだけで実現する!
人間の本質は愛だから、愛するのである! 人間はメロデイーやハー
モニーを心から求めている。人間が喜びを探し出そうとするのは、
自分が喜びだからである。人間が神を渇望するのは、人間が神であ
り、神なしには生きられないからである。
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