可愛い娘からのお便り 2008.12.21

ちまたではインフルエンザが流行り、いやこれからはやるぞ!と大騒ぎしているようだ。
ようだというのは、私はテレビなど観ないのでどの程度のレベルの騒ぎか分からないからだ。しかしインフルエンザパニックのドラマや映画まで作られているようで、まあ結構な盛り上がりのようだ。
アメリカでは長らく宇宙人が攻めてくるとか天変地異の映画が作られているが、日本ではそこまで行くと荒唐無稽で地道(?)な日本人には受けないようだ。
日本人が好むというか、受け入れるにはある程度現実性がなくてはならず、インフルエンザの流行程度がもてはやされるのだろう。
しかしインフルエンザの流行というのも重箱読みのようだが・・
我が娘からメールが来た。インフルエンザの流行をネタに言いたい放題を語っている。特段なんだということではないが、その文体は私のDNAを完全に受け継いでいるとしか思えない。だからここにアップする。わが父娘はやはり実の親子であったようだ。

最近わたしが考えていることがあるのだよ。
新型インフルエンザが流行したら日本人の100万人が死亡する、という試算が出ているらしく、やたら最近そういう報道がされたり、そんな映画も作られたようですけど・・・・
../marilyn3.gif
インフルエンザが本当に流行るのかどうかは別にして、そういうTVをマトモに、それ以上に深刻に受け止めてしまい、多くの国民が過剰反応してるのは否めない。
テレビで「どのマスクでインフルエンザウイルスからの感染は予防できるの?」「消毒液は・・・」なんてことを言っていたが、どうみても過敏ではないか?と思う。

もちろん、人間だれしも、病気になってツライ目にはあいたくない。
しかし、それを人間からの視点ではなく、別の方向からちょっと考えてみよう。100年ごと位におきるこういう感染症の大流行はもしかしたら、人類を選別するための神の作戦ではないのか???
もちろん、娘はなんの宗教を信仰してるわけじゃないが・・・
発展しすぎた医療によって延命されたり、信仰が薄れ避妊や堕胎を肯定する傾向が強まったり、(コンドームは避妊具ではなく、性感染症を予防するものでは?)
たった100年くらいで5倍になってしまった人口、年齢別の人口の不均等(少子高齢化など)の是正を図るために、仕掛けられたものではないのか????
過去のスペイン風邪やペストなどのパンデミックも、人口構成に影響を与えたのだろうし。
言い方は悪いが「命の選別」を行うことで、より強い遺伝子だけが存続することになるわけで。

マスコミに現れる専門家はインフルエンザの予防接種しておけよ、というが、インフルエンザは結核と違いタイプがどんどん変わる。結核のように、一回感染すると、何十年も免疫が持つような病気ではなく、変異が早く免疫が短期間しか持たないインフルエンザを予防できるのだろうか?
それに予防注射も数量的に十分でないというし・・
そういう意味では人類に恐怖心を持たせるよね〜

常日頃考えていることだけど、マスメディアに踊らされているのか、自意識過剰といいますか・・・最近の人たちってわかりません。
何年か前にブームだった「抗菌」。
あれってなんだったのでしょうか・・・・?やたらなものにまで、「抗菌仕様」って書かれた意味不明な流行でした。
そして、そのままでちゃんと飲めるすばらしい品質の日本の水道水をわざわざさらに「浄水」しちゃったり。
浄水っていって塩素を抜くとすぐ飲まないと雑菌が増えるよね
そのくせ、規制がゆるゆるの外国のミネラルウオーターは飲んじゃう、というわけのわからないイマドキの人たち。
冬の乾燥した手指なのに、アルコールの清拭剤を使って、ギャーしみるぅ!って言ってみたり・・・いなばの白うさぎを思い出す
あらゆるものを消毒しないと気がすまない人たちが増えている気がするのです。

というか、現代人は「過敏」過ぎるんじゃないでしょうか??
 「子供が熱だしたんです!」って37度ちょいくらいの熱で急患でかかったりする!!!
 おいおい!熱が出るのは生体の機能が正常だっていう証拠ですよ。
 「鼻水が出てるんです!抗生物質だしてください!」
 おいおい(汗
そんな風に、気軽に病院を使うから医療費高騰→年金資金足りず→健康保険料増額・・・って悪循環に陥るんですよ・・・
rakugoka.gif
ある論文を読んだことがあるのだけど、ガン患者に落語などで、笑ってもらう機会を増やしたら腫瘍細胞が小さくなったという。「病は気から」とよく言うけど、楽しんでニコニコ暮らしていれば、免疫力が保たれる、というのは本当らしい。漢方でも、気持ちの「気」は病に影響する、とされている。

もちろん、喘息などの疾患を持っていて、ステロイドの投与を受けていたり、自己免疫疾患で免疫力を抑える治療を受けていたりするのであれば、感染に対して特別な対策が必要な方もいると思います。
しかし、一般の普段は健康な人がそんなに過剰になることもないんじゃないかなー、と私は考えるのですがねぇ。
風邪がはやると半狂乱になって消毒液やマスクなどを買い込んだりする前に、うがいとか手洗いや加湿という特別でないことが優先。
基本的なことをしっかりやりましょうよ・・・。

../sakka.jpg 昔は(少なくとも私の小さいころの我が家は)病院になんてあまりかからなかったし、青い鼻水なんて垂らしながらでも外で遊んでいましたよ。
私の小さかったころのようなたくましい子供が最近は見かけないー。
塾へ通ったり、ケータイをいじったり、いろいろ忙しいようですな。
子供は風の子・・・なんて言葉はもう忘れられてしまってるのか・・・

と、日々、過敏な人たちにうんざりしている娘の愚痴でした・・・。

これを読んでいつもの佐為ジジイと全く同じ文体、同じ思想と思わない人はいらっしゃるだろうか?
神に誓って・・というほどでもないが  まごうことなく我が娘の文である。
私は財産など子供たちに残せないが、ささいなことをながーい文章にする能力(?)は伝えたようだ。



ふっくん様からお便りを頂きました(08.12.22)
過敏な世の中ですね〜
お久しぶりです。
確かに過敏な世の中になってきましたね。私が子供のころ(30年前)は泥遊びが普通・・・私も毎日「泥んこハリー」(・・・って絵本がありましたが)になって遊んでいました。それでもって様々なばい菌を取り込み?今もって(花粉症以外)これといったアレルギーはありません。今は泥んこ遊びというか、砂場も閑散としていますね。さびしい限りです。
過敏といえば、私が昔携わっていた土壌汚染も過敏でしたね〜。今もって思うのですが、砒素や鉛が0.01mg/l以上あるからって何がどう変わるのでしょうか?洗面器に一滴以上違う物質が入ってもそれ以上の濃度なんですよ。私には不思議でかないませんでした。そのくせ砒素が数mg/lの温泉にはみんな喜んで入るのです。これが出たばかりに、土地の価格がガタンと上下したり、風評被害が出たり、誰も買手がつかなくなったり・・・。きちんとした常識というか判断基準を普及する必要がありますね。(マスゴミには期待できませんが)
今、土壌汚染はその法律の意図したところと少々ずれてしまって、全調査の8割程度が自主調査として土地取引の際に行われているものです。ですから本来(工場など)何もない所で検出すること(有害物質の多くは元素なので、たまたまあることだってありますし、造成時に持ってきた土に入っていたこともあります)もあり、少しでも出たら大騒ぎになるのが実情で、これを売主、買主両者に説得するために私たちは頭を悩ましています。本音を言えば、だから何だって言うの!って言いたいくらい(笑)。これで土地取引がパーになって私たちが責められる(こともある)のはどうも納得いきません。それでもって環境省が今度は「自主調査でも基準値を超えて出た場合は届け出なさい」と法律改正するという動きもあります。そうなるといよいよ基準値を超えた土地は世間様に公表される機会が増えて大変なことになりそうな気もします。正確なリスク管理を伝えられるようただいま勉強中です・・・。

ふっくん様 毎度ありがとうございます。
似たようなものはたくさんありますね
放射線の危険性を説く人々が喜んでラドン温泉に入る。
電子レンジやIHクッキングの危険性を叫ぶ人たちがあやしげな治療器を喜ぶ
ダイオキシンの危険性を叫ぶ人がたばこを一服する
花粉症がなんで発生したのか定かではありませんが、一説には寄生虫がいなくなったためと言います。ちなみに仕事で東南アジアに行った私は寄生虫に悩みましたが花粉症になったことはありません。

土壌汚染ですが、2008年の夏東京都足立区が購入した土地にフッ素が含まれていて売主である化学品会社を訴えた訴訟で売主に賠償命令が出されました。それだけ聞くともっともだとおもうでしょう。
しかし土地を売ったのは今から17年前、そしてそれを規制する条例ができたのは5年前です。これは明らかな事後法です。日本国憲法では民事の事後法は禁止されていませんが、あきらかなあとだしじゃんけんです。これでは土地を売るのは博打です。
へたをすると売った値段より浄化費用が高いかもしれないのです。故意にやろうとすると土地を買ったのちにそこに含まれている物質を浄化対象にする条例を作らせればいいのです。つまり買主はただで土地を得ることができるということになります。そんなことってあるのでしょうか?
もちろん有機塩素系の地下水汚染は自然由来ではないことは確かです。将来に禍根を残さないようにできることはやるべきだと思います。


ひとりごとの目次にもどる