ストップ押し紙 2009.06.13

最近、新聞の捏造報道などから新聞批判が声高く唱えられている。みなさまの記憶に残っている最大のねつ造事件は「毎日新聞のヘンタイ報道」であろう。事件発覚から1年たったから、もう時効だなんて語ってはいけない。毎日新聞は日本国民を愚弄し、侮辱したのである。そして今でもしらを切り、私たちは社会の木鐸(ぼくたく)なんていっちょう前のことを語っている。

毎日新聞のヘンタイ報道の被害者はだれか? どなたでしょうか?
売春は被害者なき犯罪なんて言われますが、そりゃ完全な間違い。れっきとした被害者がいます。国民全部、国家の治安、風紀が乱されたということによる被害を受けているのです。
../ikaru.gif 毎日新聞のヘンタイ報道の被害者は日本という国、日本国民全部が被害者なのです。私は別にお金を損していないわ、なんてのは大間違い。あなたが海外旅行に行った時、日本人だから売春するのだろうと思われたらどうします?
おっと、もう手遅れ、既にそう思われていることでしょう。なにしろ毎日新聞は過去10年もヘンタイ報道に努めていたそうですから。

もちろん問題になっているのは毎日だけではありません。今、現在は押し紙問題がある。押し紙とは売れない新聞を販売店に引き取らせ、そして捨てさせるという非常に環境に悪い行為と言われている。
おっと、半分冗談だ。
なぜ押し紙が悪いのか、環境以外だけでなくそれは反社会的な犯罪行為だ。
新聞の公告料というのは当然発行部数によって金額が変わる。何百万部も売れているなら公告料は高いだろうし、売れない新聞なら公告料が安いのは自然の摂理だ。だから新聞社は少しでも部数を水増ししようと・・いや多くしようと必死に拡販する。そして時々・・でもなく、しょっちゅう問題を起こしている。そんな話はネットにゴロゴロしている。もちろんネットをさまよわなくても、マンションでも戸建てでも新聞の勧誘は途絶えることがない。気の弱い、つまり私のような小市民はヤーサンのような新聞販売員が来ると蛇に睨まれたかえるのように、ついハイハイと自虐新聞を購読してしまう。幸い私の住んでいるマンションは押し売りというかそういった勧誘を厳しくシャットアウトしているのでくだらない新聞社、たとえばアサヒとかに煩わされることはない。以前住んでいた安マンションでは毎週のように恐怖新聞とってくださいなんて洗剤を自転車に積んだお兄さんが来た。

話が流れて漂うばかりだ、
押し紙とはそういう荒っぽい手口で実質的な販売部数を増やすことではなく、単に販売店にドンドンと押し込むことらしい。らいしというのは大手新聞社は押し紙の存在を認めていないからだ。
素人考えだが、発行部数を偽るにしても印刷する必要があるのだろうか? 必要部数のみ印刷して、広告主(スポンサー)に水増しした部数を言えば済むのではないだろうか?
そのほうが同じ詐欺にしても環境に悪くはないぞ!
販売店に押し込まれた押し紙は家庭までは届かない。インとアウトが釣り合わなければ販売店に古新聞がたまる一方だから、当然それは古紙回収に流れていく。販売店一店当たり週10トンになるという。毎週10トンといえば、年間400トンとてつもない量である。朝日のような全国紙であればもうとてつもない日本である。
麻生さんがとてつもない日本なんて本を書いたが、だれかとてつもない押し紙という本を書いてくれ!
工場から出る産業廃棄物の量はどれくらいか? 事業の種類にもよるが1000人で1000トンというのが一般的だろう。一新聞販売店で年間400トンとはべらぼうである。

おおっと、新聞の載る公告だけでなく、折り込みチラシの料金も変わる。ローカルのお店が宣伝するのはやはり折り込みチラシで、その手段は新聞が多い。だから売れている新聞は加速度的に利益を増して、売れない新聞は負のスパイラスを描いて倒産まっしぐら!
週刊新潮(09.06.11)による滋賀県の琵琶湖周辺(世帯数24万9436)における押し紙の実態調査結果
■読売新聞:推定実売配達部数⇒57,744/ABC部数⇒70,769/押し紙率⇒18.4%
■朝日新聞:推定実売配達部数⇒41,079/ABC部数⇒62,587/押し紙率⇒34.4%
■毎日新聞:推定実売配達部数⇒11,478/ABC部数⇒26,910/押し紙率⇒57.3%
■産経新聞:推定実売配達部数⇒4,772/ABC部数⇒11,164/押し紙率⇒57.3%
■その他地方紙など:推定実売配達部数⇒38,126/ABC部数⇒69,117/押し紙率⇒44.8%

いずれにしても押し紙というのは犯罪であり、詐欺に当たるらしい。
 詐欺 刑法246条 人を欺いて不法の利益を得ること
新聞の押し売りは、強要罪、不退去罪、住居侵入罪、その他もろもろにあたるらしい。一般消費者が身の危険を感じる新聞の押し売りと、スポンサーがだまされる押し紙の詐欺罪とどちらが良いのか・・なんて考えることもないでしょう。
押し紙の被害者は誰かご存知でしょうか?
../okane.gif 公告を出す人? とんでもありません。私たち一般消費者がその費用負担をしているのです。なぜならスポンサーは宣伝広告費を商品のお値段に上乗せします。そりゃ当然ですよね。そうしますといらぬお金が商品の価格を押し上げ、押し紙をしている新聞を購読していない人もその押し紙のお値段を払わせられているのです。
ということは、私たちは知らぬ間に新聞社にお金を貢いでいるという事です。
とんでもないことだ!
みなさん!私は新聞取ってないし〜(福島ミズホ調)なんて言っている場合じゃありません。
あなたが何もしなくても、新聞社が押し紙をしていることによってあなたの財布から新聞社がお金を盗んでいるのです。
とんでもないことです。 新聞社に抗議しましょう!
ストップ押し紙

ストップ押し紙

ストップ押し紙

本日の締め
押し売りも 押し紙も おことわり

本日のお勧め
三橋貴明の新世紀のビッグブラザーへ
新聞のウソ、テレビの捏造などマスコミの悪を快刀乱麻



あらま様からお便りを頂きました(09.06.13)
再販制度
佐為さま あらまです
新聞の「再販制度」の是非については、正直なところ、小生はどう考えてよいのかわかりません。
ただ、たとえ嵐が吹こうとも、毎日、定刻に配達される新聞・・・という制度は崩してもらいたくはないですね。
どう考えたらよいのでしょう ?

あらま様 毎度ありがとうございます。
通常「再販制度」とは「ある商品の生産者または供給者が卸・小売業者に対し商品の販売価格を指示し、それを遵守させる行為」をいいまして、新聞においては「割引販売禁止などで宅配制度を守るために」特別に許されているものだと理解します。
という前提ですが・・
「世の中は変わるものだから自分を変えていかなくてはならない」とは民主党の元小沢代表の言葉だそうです。小沢は私の大嫌いな人物のひとりでありますが、この言葉は正しいでしょう。
新聞は今大不況です。その原因は時代遅れのビジネスモデルと言われています。それは日本だけではありません。グーテンベルグの活字印刷の時代は過ぎて、今はインターネットの時代です。新聞よりも早く正確で安い、そういった情報源を使わなければ人に遅れてしまいます。
じゃあ、高齢者はどうするのだ?ということになります。新聞に限らず車を持たない、体も効かない高齢者はそれなりに対応しなければ暮らしていけないと認識すべきでしょう。いえ、厳しいことを言うつもりはありません。郊外に広い家を持って暮らすことは移動にも日常生活にも支障があるのです。だから歳を取ったら都市中心部の集合住宅に住むとかそういう対応は必要です。老人が広い家がいいとか林の中で暮らしたいというのは贅沢なのです。もちろんしてはいけないということではないですが、それなりに経済的に負担すべきです。郊外に住んで、年寄りが快適に暮らせるように行政が対応しろというのは我がままなのです。
同じく、情報についても旧来の新聞を読みたいといっても、新聞社が倒産してしまえば読めるはずがありません。
非情なようですがそれを認めなければならないでしょう。
たとえ嵐が吹こうとも、毎日、定刻に配達される新聞・・・という制度は 捏造とか押し紙などによるボイコットに関わらず、いつかなくなってしまうと覚悟することです。
そもそも新聞の宅配の歴史なんてたかだか100年、それ以前は路上で買っていたわけです。それに戻ると思えばそれもしょうがありません。
今、毎週のテレビ番組欄と折り込みチラシだけを配達するというビジネスモデルがあちこちで起こりつつあります。インターネットが使えない高齢者が困るというなら、ちゃんとそれに応えてくれる事業はあるのです。
そういうことを考えると、新聞の再販制度なんて砂上の楼閣、なくてもよいものと思います。

あらま様からお便りを頂きました(09.06.14)
佐為さま あらまです
詳細にご教授くださいまして、ありがとうございました。
新聞少年だった小生にとって、新聞の宅配が消失することはザンネンなことだと思います。
しかし、ダーウニズム的に考えれば、進化の為の淘汰も自然の成り行きですから、仕方ないですね。
さて、新聞配達をしていると、配送のトラックや配達員が、事故に遭ったり、汚損・破損で、新聞が足りなくなることがありました。
そんなとき「押し紙」を利用していたんだと思います。
ちょいと、すっぱい昔を思い出してしまいました。

あらま様 毎度ありがとうございます。
非常に個人的なことでありますが、私が子供の頃の話です。朝刊は朝には配達されませんでした。お昼頃に配達されたのです。町はずれの引揚者住宅でしたので、新聞がお昼頃に配達されることが私には不思議でもなんでもありませんでした。たまたま遊びに行った町の親せきの家には朝飯前に新聞が配達されるので、すごいと思ったものです。要するに朝刊が朝届くという事は当たり前のことではなかったのです。
蛇口をひねれば水が出る生活を当たり前と思うか、文化的ですばらしいと思うか、その人の生い立ち次第でしょう。
本心ですが、折り込みチラシもなく、新聞が毎日配達されなくても、水道がなくても、もちろんインターネットもなくても、私には不思議でもなく、不条理も感じません。
まあ、いっときでも便利な生活をしてしまったので、そういったものが使えなくなれば不便と思う事は間違いないでしょうけど。
まあ、贅沢と思えばそれまです。


お名前を書かれなかった方からお便りを頂きました(09.06.15)
間違いだろう思いますが、
毎週10トンなら年間500トンになります
押し紙が配られなくても有価物なら廃棄物ではないでしょう

ご指摘ありがとうございます。
おっしゃる通り、一年間は52週ですから520トンになります。本当を言えば勘違いして400トンと書いてしまいました。でも考えてみると新聞の休みの日もありますからどんなものでしょうか?
それとおっしゃるとおり古紙はお金がもらえますから、法律的には廃棄物ではなく有価物になります。
でも廃棄物ではないから良いということもないでしょうね。どんなものでしょうか?


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