グローバルスタンダード 2002.01.16
  1. はじめに
    グローバルスタンダードって言葉を聞きませんか?
    サヨクの人たち・・・おっと、口は災いの元・・・市民運動の人たちってグローバルスタンダードって言葉好きですよね、
    某政党の女性代議士が「これがグローバルスタンダードだ!」と叫ぶと保守議員が一瞬ひるんじゃます。(^^)
    水戸黄門の印籠とでも思ってるんでしょうか?
    世界に通用する基準、価値ということでしょうか?
    ホントにそうなんでしょうかね??
    グローバルスタンダードってイメージだけじゃなくてその意味と実態を知らないといけませんよね!
    今日はグローバルスタンダードについて考えましょう!

  2. その意味
    まずグローバルスタンダードとはグローバルとスタンダードという言葉の組み合わせです。
    • グローバルって何ですか?カタカナではいけません、原語で調べましょう。
      英英辞典によると「affecting the whole world」簡単です。全地球に関わること、つまり日本と韓国、日本と中国ではインターナショナル(国際的)であってもグローバルとは言えません。
    • スタンダードとは何でしょう?
      同じく英英辞典では
      1. a level of behaviour that is morally acceptable.2. normal or averlage, not special or unusual
      1.常識的に受け入れられるふるまいの基準、2.正常あるいは平均的なこと、特別とか通常ではないことではない、まあ常識って事ですか?

      実はスタンダードには2種類あります。
      それは法規制によるスタンダードとデファクトスタンダードです。
      まず法規制によるスタンダードとはなんでしょう。
      簡単な例をあげますと日本ではSI単位が使われています。これ以外は法律で禁止されています。
      製品カタログに以前は「重量」と表記していましたが現在は「質量」と表記しています。尺貫法のものさしを売ると逮捕されます。こういったものが法規制によるスタンダードです。
      一方デファクトスタンダードとは市場あるいは社会で競争に勝ち残ったものを言います。
      古い話ではビデオのベータマックスとVHSあるいはFDDの3.5インチとか3インチ、最近の例ではメモリーステックの規格あるいはデジカメの画像ファイル形式、DVD規格の主導争いなどがそれにあたります。
      実は私、日本で自虐史観がディファクトスタンダードになってしまわないか心配です。

    すると、グローバルスタンダードとは地球規模での常識、あるいは平均的水準という意味になります。
    こりゃ簡単に使える言葉じゃなさそうですね、中国や韓国のことを知っててもそれは「中国ではこうよ!」「韓国では・・・」と言うべきであって、グローバルとは言えません。
    「グローバルスタンダードだ!」と言える方は相当なもんですよ!!

  3. その意義
    やっとグローバルスタンダードにたどり着きました。
    ともかく何事かにおいて「グローバルスタンダード」と言えるものがあったとしましょう。
    ではそのグローバルスタンダードが正義か?真理かといえば一概には言えません。
    更なる議論が発生します。

    こんなもんです もともとスタンダードとはお互いに交渉、交易をするために作り出してきたものです。
    それは通商貿易、情報交換、科学技術のための妥協の産物なんです。真理とか正しいとかということではないのです。
    具体例をあげれば、メートル法を使っている国もあるし、ヤードポンドを使っている国もある。日本は昔は尺貫法でした。尺は手のひら、フットはもちろん足の長さから定められました。だから尺貫法の家は人の寸法に合っているし、ヤードポンドもしかり、
    対するメートル法はご存知のとおり地球の子午線の1000万分の1を基準としたものです。だから人の暮らしと直接的な対応はありません。人は一時間に一里歩くといえばピンときますが、4キロメートル歩くといっても何の感慨もありません。
    だけど世界共通のものさしとしてメートル法は優れているとみなされて採用されているにすぎません。

    みんながしていても正しいとは限らない。
    グローバルスタンダードは正義ではなく、手段である。
    錦の御旗じゃありません!


  4. 事例研究
    まず具体的な事例で比較検討しましょう。
    グローバルスタンダードグローバルスタンダードでないもの
    戦没者を手厚く祭ること
    閣僚、国会議員が参拝すること
    国のために命を捧げた人を貶めること
    首相の靖国参拝に反対すること
    国旗国歌に敬意を表すること
    子供たちに国旗国歌の意義を教える
    国旗国歌を忌避すること
    子供たちに国旗国歌は悪だと教えること
    愛国心を持つこと
    外国では日本大使と思って行動すること
    自虐史観を持つこと
    外国に行って自国の悪口を言うこと
    親を敬い歴史を大切にすること

    自分は先祖の誇りを子孫に伝える位置づけであることを認識すること
    親をさげすみ自分の歴史を否定すること
    現在の教育をみてますとポルポトの親世代の否定、歴史否定にそっくりですね!
    ポルポトが正義でないことはグローバルスタンダードでしょう(^^)
    論理的な議論
    開かれた心
    話し合いましょう
    論理的でない議論
    思い込み
    だめなものはだめ(土井委員長の言葉)
    海外派遣の自衛隊員を送る言葉
    無事に帰って来い!
    海外派遣の自衛隊員を送る言葉
    死んで来い!

    ご異議をおっしゃる前に、 韓国、アメリカ、中国の事例を上の表で考えてください。右側に該当する事例があったらメールをください。

  5. 対処方法
    さて、論敵がグローバルスタンダードと言った時、人がよく気が弱い私たちはこれにいかに対応すればよいでしょうか?
    ここまで勉強してきたのですから、この言葉の意味、欠陥、常識を活用して反論しましょう。

    • 本当にグローバルスタンダードであるかを確認しましょう。
      「それは本当にグローバルスタンダードか?」と聞き返しましょう。
      本当にそうだと言い切る証拠を見せてもらいましょう。
      メートル法ならメートル条約、計量法を見せてもらわなくては本当かどうか分かりませんものね、

    • 本当にグローバルスタンダードであったとして、それは正しいことなのか確認しましょう。
      みんながしていても正しいとは限らない。
      メートル法は尺貫法より正しいので採用されたのではありません。輸出入の円滑化、商取引のためです。
      現在VHSは世界を制して、SONYもVHSのビデオを販売してます。けれども私の友人は今でもビデオはベータマックスが最高だと信じております。私はビデオの性能については分かりません。しかし、VHSが正義とか真理でないことは確実です。
      正しいことだと証明してもらいましょう。できなければあなたの負けよ!

    • 確かにグローバルスタンダードで正しくとも引き下がることはありません。
      なぜ、世界標準を持ち出す必要があるのか?と反論しましょう。
      私たちは国連じゃありませんから、世界貿易や国際司法について論議していないはず、
      国内の政治や行政、せいぜい日中間とか韓国の問題であるでしょう。
      大声で言いましょう。「これはグローカル、話を広げちゃいけません」

  6. 本日の結論
    グローバルスタンダード?、それがどうした
    グローバルスタンダードなんて持ち出すな
    自分の言葉で思想を語れ



    断っておきますが、
    標準あるいは標準化についての議論を私に仕掛けてくるのは止めたほうがいいですよ(^^)
    返り討ちにあうのがオチです。

同志からコメントをいただきました。
持つべきものは友ですね!感激

きっと、私が一番早い。 投稿者:パート( 1月16日)
佐為さん、たった今拝見させていただいて戻ってきました。
ふ?、はっはっは、ふ?(息をきらせているのです)
グローバルスタンダードに「事例研究」を入れていただいたので、私のようなものにも分かりやすくていいです。 いつも勉強させていただいています。
これからもよろしくお願いします。

事例研究の具体的事例は多多あると思いますので、気づき次第教えて下さい。
加除修正したいと思います。


流石はミスターISO!私の心の師匠! 投稿者:再三(S.S)(1月16日)
ご尊敬、ご敬愛申し上げます我が師匠!佐為さま。さすがミスターISO!感服致しました。我が社でもただ今ISO取得に向け、奮闘中です。是非とも佐為先生のアドバイスをお願い申し上げます。出来ますれば弊社の講師にお招きしたいところですが、何分講師料も支払えそうもないもので無料でメールにて、アドバイスをお願い申し上げます。

大先生がなにをおっしゃいます。以前申し上げたでしょう、へりくだるのも過ぎるとイヤミだって、

ありがとうございます 投稿者:税金返せ(1月17日)
>佐為さん
HP、拝見させていただきました。
いつもながら、知識不足の私にはとても勉強になります。
これからも再三さんや佐為さんのHPで少しでも多くのものを得ていきたいと思います。
以下、「グローバルスタンダード」と「常識」を読ませていただき、思ったことを記させていただきます。
社民党の議員などは自分たちに都合よく「global standard」なる言葉を使っていますが、彼らは「global」「grovel」をどこかで聞き間違えたのではないかと思います。
だって彼らのやっていることは中韓に対する「grovel」ですからね。
一般にグローバル・スタンダードと言ったらアメリカ型の競争至上主義を指すことが多いと思うのですが、社民党議員が何故にこの言葉を使う???
補足
grovel・・・ひれ伏す、卑屈に振舞う、卑下する

『r』と『l』、『b』と『v』は日本人は間違いやすいですからね!

grovelは知りませんでした。
そうか!彼らが言っているのはグローバルスタンダード(国際標準)ではなく、グラベルスタンダード(卑屈になる時の作法)だったんですね!
納得!



中学生様からお便りを頂きました(07.12.20)
初めまして。私は神戸の○○に通う中学2年生です。
以前から日本のあり方について自分なりの考えを持っていた私は冬休みの宿題としてグローバルスタンダードについての論文を提出することに決めました。私は小学6年のころに読んだ本で、グローバルスタンダード=アメリカンスタンダードだと納得しました。
しかし、その一文しか思い出せなく、その結論に至るまでの証拠がありませんでした。よってインターネットで検索したところこのHPの昔の記事を発見しました。私はその記事に深く感動しました。これほど納得のいく衝撃を受けたのは初めてなので他の記事も読ませて頂くと私が前々から考えていたことと同じ、もしくは新たに知って感動する物ばかりでした。読みふけってしまって宿題が進みません(笑 さて、結局のところ何が言いたかったかと言うとただ感謝をしたかったのです。ここまで日本のことを考えていてくれた人がいたと知り、とてもうれしかったのです。様々な視点からの知識、有難う御座いました。掲示なさるような物ではない駄文なのでどうぞ読み捨ててください。
中学生様 お便りありがとうございます。
グローバルスタンダードというのは日常使われている言葉です。しかしそれが本当にグローバルなのか?スタンダードなのか?となると、はなはだ怪しいのです。
アメリカが世界を支配するためにグローバルスタンダードと言っているものもあります。
支配というと大げさかもしれませんが、貿易や交渉で有利になろうとしているのはどの国も当たり前のことです。
ISO9000とかISO14000なんてのは私の商売なのですが、これはイギリスのサッチャーさんがイギリスの栄光よ再びとイギリスの規格をグローバルスタンダードにしたのです。さすがにイギリス人はそういうのが得意です。
中学生様も疑うというと聞こえが悪いですが、言われたことをそのまま鵜呑みにしないでよく考えて賛成するか反対するかを決めるようにするのがよいでしょう。
世の中にはおかしなつぼを霊験あらたかと信じて大金を払ったりする人、突然の電話に騙されて大金を振り込む人など多いですからね


あらま様からお便りを頂きました(07.12.22)
佐為さま あらまです
佐為さまのところに集う中学生や高校生は、たいへん立派な文章を書いているので、驚くばかりです。巷では「教育の荒廃」を騒いでおりますが、日本も見捨てたものではないですネ。
ところで、相手国の教育や宗教を干渉しないことがグローバルスタンダートと思っておりましたが、そんなの関係なく非常識を繰り返している国があります。そんな国に対して、日本の与野党は貢朝外交を繰り広げています。
もうこんなオトナではだめです。ここに集う中学生や高校生に日本の将来を託すしかないですね。
そのために、佐為さまのところでシッカリと正しいことを学んで欲しいと思います。
あらま様 毎度ありがとうございます。
そう人ごとのような言い方では困りますよ。
あらま様もこのウェブサイトの師範のお一人ではなかったですか?
木下様やある高校生様を鍛えたのを忘れてしまったのですか?
しかし、投稿される方が、大学生から高校生だったのが、中学生から小学生と変わってきたのには驚きですね!
我々老骨に鞭うち、まだまだ頑張らねばなりません。
後生畏るべしと言えるのが花というものでしょう。


手嶋様からお便りを頂きました(09.04.14)
グローバルスタンダードの項を読ませていただきました。
全く同感です。よくテレビでコメンテーターと称する怪しげな人?が偉そうに「それはグローバルスタンダードで考えなければ」などと申していますが、私すればそれは「アメリカンスタンダード」でしょ。あなたグローバルスタンダードって意味知っています?って言いたくなります。
又、国家や国歌を否定する人たちがいますが、その人たちが大好きな中国では同じことをしたらあっという間にどのような目に逢うか。彼らは自由であるこの国にただ甘えているだけでしょう。どんな国に行っても批判はするけれども否定はしませんよ。
多分あなたの考えの方が大多数なのにみんな(私も含めて)声を上げないだけなんですよ。もっと声を上げなければね。
手嶋様 お便りありがとうございます。
この駄文はもう7年も前に書いたものでして、半分忘れておりました。
私はISO規格とかに関わっておりますが、そういう真面目にグローバルスタンダードと言われる技術標準であっても元々はイギリスの規格であったり、一業界の慣習だったりしたものが、外国の人に売り込んで使ってもらうようになったにすぎません。
つまりグローバルスタンダードとは、今は世界標準だけどなる前は田舎の標準であったということです。
アメリカの方法がグローバルスタンダードでなく、日本の方法がグローバルスタンダードだと売り込むことも可能です。但し、相手のあることですからこれも一筋縄ではいきません。
技術だけでなく、経済とか税制なんてはどう考えても世界共通な方法はなさそうです?
もっとも国歌を歌う、国旗を揚げるというのは共産主義国家、独裁国家、反日国家いずれにおいても共通のグローバルスタンダードのようです。
日の丸君が代の嫌いな人だけグローバルスタンダードが異なるのかもしれません。
また突っ込みとか茶々のお便りをお願いします。


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