社民党に関する考察 2002.02.09
社民党とはなんなのだろうか?
正式名称は「社会民主党」というそうですが、社会になにをするのか?、民主的なのか?、社会民主主義といってもドイツなど同名のもとも異なるようですし、考えてみました。
- まず政党であるのだろうか?
政党とは、政党助成法の第二条で定義されている。すなわち、
一 当該政治団体に所属する衆議院議員又は参議院議員を五人以上有するもの
二 前号の規定に該当する政治団体に所属していない衆議院議員又は参議院議員を有するもので、直近において行われた衆議院議員の総選挙における小選挙区選出議員の選挙若しくは比例代表選出議員の選挙又は直近において行われた参議院議員の通常選挙若しくは当該通常選挙の直近において行われた通常選挙における比例代表選出議員の選挙若しくは選挙区選出議員の選挙における当該政治団体の得票総数が当該選挙における有効投票の総数の百分の二以上であるもの。
ふむふむ、この定義からは政党であるわけだ。
しかし、広辞苑によると『共通の原理・政策を持ち、一定の政治理念実現のために、政治権力への参与を目的に結ばれた団体』とあります。
このほうが一般の人が持つ政党のイメージですね、
政党の目的は政権をとることです。民主党が政権政党を目指すなんていってますが、もともと政権を目指さない政党は政党じゃないんです。
すると、社民党は政党なりや?
政党助成法でいう政党ではあるが、政権を取れる位置にいないことは支持者も認めるだろうから『社民党は政党ではない』
- 圧力団体であるのか?
圧力団体とは『特定の利益や主義の達成を目的とする社会集団が、政治の面でその実現のためにその目的実現のために議会、政党、官庁などに政治的圧力を加えるもの』(広辞苑)
この定義にはぴったり当てはまります。
ではいかなる団体を代表するのでしょうか?
昔、社会党は『組織労働者』のために闘うと言ってました。死んだ親父は組合もない労働者だったので社会党をはなからバカにしていました。私の知る限り社会党は国鉄や日教組のためには一生懸命でしたが、一般企業の組合にはそれほどじゃありませんでした。特に金にも票にもならない中小企業の労働者には冷たかったようです。
今じゃ、労働組合が社民党を支持するなんてことはありません。どの組合も労連も政治色を薄めています。実際の選挙でも推薦候補は民主党でも公明党でも自民党もあります。たまに社民党の場合もありますが、、
いずれにしても社民党が労働者(賃金をもらって働く人ですよ)の代表とか圧力団体と言ったら事実と大幅に違いますね。
思い当たる節があります。
日本人が北朝鮮に拉致されたことはほぼ間違いのない事実です。この人たちを取り戻すのは日本人みんなの願いです。国家公務員たる社民党国会議員が拉致問題より北朝鮮援助が優先するなどと言っているのをみると、まさに北朝鮮や中国の圧力団体と言えるでしょう。
- 政治上のカウンターバランスなのか?
独裁はだれもが嫌います。会社でも派閥がありそのバランスの中で生きていくのが好きな方も大勢います。政治において反対勢力として一定規模の反対勢力の存在を求める国民がカウンターバランスとして置いとくものなんでしょうか?
確かに社民党は凋落傾向にはありますが、ここ数回の選挙で下げとまりしたようですから、この規模が反対勢力として適正なサイズとみなされているのかもしれません。
「○○はんたーい」と叫ぶ人がいて欲しいが、それが力を持っては困るということでしょうか?
- 少数派のガス抜きなのか?
確かに夫婦別性とかフェミニズムとか項目ごとの専門家(?)もいるようです。
そういったニッチ(隙間)市場の有権者の意向を反映実現する手段あるいは集団なのかもしれません。
日本は民主国家であり言論の自由がありますからいろいろな主義思想がありこれを唱えることができます。すこしでも票になればこれら少数派の意見を取り上げる意味もあるでしょう。
日の丸・君が代反対!を唱えても、自衛隊海外派遣に抗議してもそれなりの支持者が得られるのでしょう。
もっともそんな行動をみると主義主張より自己の存在を示威するのが目的のようにも思えます。あっ、示威ではなく自慰かもしれません。
しかし、この日本の政治に寄与しない団体が一人前に国会質問をし、テレビ討論など国政に関して一人前の政党として発言するのを何とかしてもらえませんか?
憲法違反と発言するからにはその証拠を見せて欲しいもの、経済失政を追及するなら対抗策を提示しなくちゃいけません。
責任を持たず、権利のみ要求するのはいかがなものでしょうか?
独り言の目次にもどる