成功物語 2002.02.24
『あの高地をとれ』(1953)っていう映画知ってます?
今は亡きリチャードウィドマーク扮する軍曹が新兵を鍛える物語です。
最後のシーンは自分が鍛えた新兵が最後の分列行進をする傍らで、新しく入ってきた新兵たちに向かって言います。
『俺は今修了していく彼らと話をしたこともなく会ったこともない。しかし、俺は知っている。ここを修了したものはみな優秀な兵隊であることを。』
行進しながらそれを聞いた兵士たちは今までのことを思い出し涙をこぼすんですよ、
いいですね、感動です。
ハイウエイ軍曹類似のものに『ハートブレイクリッジ』(1986)というのがあります。
やはり鬼軍曹ハイウエイに扮したクリントイーストウッドがだらしのない小隊を鍛え、そして優秀な兵士に育て上げる物語です。
そういったものの古典は『硫黄島の砂』(1949)のジョンウェインだそうですが、私はそれを見たことがありません。

戦争映画ばかりあげては恐縮ですが、卵を鍛え、育てて一人前にする、そしてみなが成功体験を積めるというのは素敵なストーリーです。
そういえばテレビドラマでも『王様のレストラン』というのがありました。あれもそういったジャンルでありましょう。
小説で言えば独断と偏見ですが、ヘッセの『デミアン』とか『ペーターカーメンチント』なんてのも成長物語でありましょう。ヘッセの場合は時代も違い感覚がだいぶ私と違います。イーストウッドほど感情移入ができません。

子供の頃から努力すればできるようになるよ!明るい明日があると教えられ、育てられればみな希望を持ち、ポジティブな思考と行動をする人間になるのではないでしょうか?
一方、お前は悪人の子だ、お前はろくなもんにゃならないよ、と言い聞かされ続けて育てばグレルとはいいませんが、ポジティブ思考ができなくなるんじゃないですか?

今、日本は経済が右肩下がりどころかひどい状況です。これはバブルのせいだとかなんだとかいろいろな人がいろいろなことを言ってますが、とどまるところ日本人が将来に希望を持てないということだと思います。
最近出産が減少してます。
なぜでしょうか?
誰でも明日は暗い、明日は暗いと暗示をかけられれば将来に希望を持てず、子供だって生まなくなります。
意識するしないは別として、わが子がよりよい生活を享受できないなら子供を作らないのは当然です。
ニューヨークのテロでアメリカ経済が落ち込みましたが、あれこそ人間は雰囲気によって行動と意識を変えてしまうという見本です。
ここ数年、教科書問題その他の自虐史観普及活動によりいっそう日本経済は暗くなってきたと感じます。
経済はバブルもそうですが国民の意識でいかようにも変わります。

でも日本にとっての国難は過去に何度もありました。
 ・太平洋戦争前もそうだったでしょう。
 ・二度のオイルショックがありました。
 ・ニクソンショックなんてのもありました。
 ・貿易摩擦もありました。
でも、日本人はけなげに日本を日本経済を支え、成長し続けてきました。

なぜ、今元気がないのでしょうか?
私が思うに1970年代の日本はまだ戦前あるいはサヨクの息のかかった教育を受けていない人たちが支えていたからではないでしょうか?
日本を復興しよう!という意思と、自虐史観などとは無縁の人たちが日本を支え、働いていたから逆境にめげずに困難にあうたびにいっそうの努力と技術革新を進めてきたからだと私は信じます。

勇気と自信を持ちましょう 今日本に必要なのは明日に希望を持つこと、自分に日本に自信を持たせる教育をすることだと確信します。
設備投資もいらず、費用もかからない。
学校で子供たちに『日本は素晴らしい国だ。君たちは日本をもっと良くしなくちゃいけない』と教えてほしい。 マスメディアは『日本は間違っていない。本当は実力があるんだ。』というスタンスで報道して欲しい。

『囚人が二人窓から外を見た。一人は空を、一人は地面を』という有名な言葉があります。
みんなうつむくのは止めて、空を仰ぎましょう。
日本は実力があります。自信を持ち、勇気を持ちましょう!
日本を救うのは間違った教えや事実と異なる報道をしない、希望を持たせる教育、報道です。
それは学校やマスメディアの責任です。


2002.02.25 益荒男様よりお便りいただきました。
全く同感です。 佐為さん、こんにちは。佐為さんの、本日の独り言、以下
なぜ、今元気がないのでしょうか?私が思うに1970年代の日本はまだ戦前あるいはサヨクの息のかかった教育を受けていない人たちが支えていたからではないでしょうか?
日本を復興しよう!という意思と、自虐史観などとは無縁の人たちが日本を支え、働いていたから逆境にめげずに困難にあうたびにいっそうの努力と技術革新を進めてきたからだと私は信じます。
上の佐為さんの言は小生の持論と全く同じなので、やはりそうか!と確信しました。大東亜戦争の時に既に20才近くになっていた人(つまり、現在70才台の方々)の発言はすごく重みがあり、納得できるのです。それに引き替え、現在のどうしようもない状況をもたらしている中心は60才前後で、戦後の自虐史観、反日教育の洗礼を受けてしまった人達なのですよ。でも、良い方に考えれば、もうすぐ、我々、70才台の人間の教育を受けた人間の数が増えてきますから、世の中、また良くなるんじゃないでしょうか?

益荒男様、ひとつ異議あり
私はまだ50代半ばなんですが、、、



2002.02.26 益荒男様より

佐為さん、どうも。
小生の文章が分かりにくかったので勘違いされたようですね。
でも、良い方に考えれば、もうすぐ、我々、70才台の人間の教育を受けた人間の数が増えてきますから、世の中、また良くなるんじゃないでしょうか?
上記の意味は、「今、生きていれば、70才台の人(70才台後半)の子供として生まれ、その人の」教育を受けた、我々のような者達という意味です。
佐為さんは、55才として、父上はご尊命であれば、80才位でしょうか?小生の父親は生きていれば、82才でした。(大東亜戦争の時は、重爆撃機乗りでした。) じゃあ、今、60才台の人間の親はどうかということになりますが、小生の仮定は、その人達は戦前の教育なのですが、多分、従軍はしていないんですよ。田中角栄なんかもそうですよね。従軍した人間と、そうでない人間とでは、息子、娘に伝えるものも違ってくるのではないか?
そんなこと考えた訳です。

益荒男様、ご注釈ありがとうございます。
私がまだ若い(?)ことをご存知なので安心しました。
私の父は明治45年生まれ、太平洋戦争時は30代ですから老兵だったはず。既に他界しております。
以前も書きましたが、私と父は仲が悪かった。というより私が父に反発してたんでしょうね、 年をとると共に父の考えが分かるようになって来ました。
いえ、単に年をとっただけでしょう。

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