証人喚問 2002.03.11
毎度のことながら、国会では贈収賄あるいはその一歩前の疑惑で証人喚問だ、辞任だ、と騒いでおります。
しかし、テレビで証人喚問というのを見てますと、こりゃ喚問なのかいな?と疑問を感じます。

いやしくも、証人喚問というならばそれは所信表明演説やレトリックを競うのではありません。
証拠をあげて、認否を問うことを積み上げて不明点を明らかにしていくことが喚問です。
そして、得られた結論が法に触れるなら、辞任なり起訴なりするという結果となるはずです。

以下、設問について検討してみます。
私は声を大にして言いたい。
 ・憶測で質問をしてはならない。
 ・名誉に関わる発言をしてはならない。
証人喚問は次のようなものであるはず、
 ・証拠を提示し、認否を確認すること
 ・質問はYESあるいはNOで回答できること


この当たり前の質問ができない人は国会議員の資質が問われる。
私は証人の潔白を信じているのではない。むしろ逆である。しかし、質問者たちは喚問というイベントの目的と手段を完全に取り違えているとしか思えない。
国民が証人に疑いを持っていれば何を言っても喝采を浴びるかもしれない。
しかし、名誉毀損はいけません。そんな行為は質問者の品性を疑われる結果になるだけですよ。



shoco様より(2002.03.15)
証人喚問について/同感です
はじめましてshocoと申します。福岡在住の会社員(♀)で、このHPをいつも楽しく、そして心の中で拍手喝采しながら拝読いたしております。
今回は、特に11日に行われた証人喚問についての「独り言」を拝読し、まったくもって同感!同感!の嵐だったのでお便りをだしました。
私も、当日(夜)のニュースなどで、原口議員、辻本議員などがまるで凱旋気分で講釈をたれているのを聞いて不愉快になったひとりです。まともな質問ひとつできないで、まるで鬼の首でも取ったかのよう。神経を疑います。今回に限らず、普通の国会審議でも、よく野党は「うまく(質問を)かわされましたね」「こちらが聞いていることに何にも答えてない」などと、ほざきますが、私はいつも「なーにを言ってるんだ!かわされるような質問するバカが悪いんだよ!」「何にも答えてないって、お前が何にも質問してないんだろーが!」などと、ついつい暴言を吐いてしまいます。
こういう、己の無能ぶりを棚に挙げた発言、野党に非常に得意です。
私は今回の証人喚問でしみじみと分かりました。やはり一党がいつまでも与党であるというのは良くない。なぜなら、それは必然的に「万年野党」という状態を作るからです。だから、万年野党の人たちは、暇で暇でしょうがなくてまともな質問すら出来ない状態で日々、野次を飛ばしたり居眠りしたり、与党の政策にケチつけたり、シャドウキャビネットなんて内閣ごっこをしてみたり・・・こんなことしかすることないんですから。
イギリスやアメリカのように二大政党で両方ともに政権を運営していく力がある、というのがいいのではないでしょうか。
私は日頃常々言っているんですが、1年間くらいの期間限定で、すべての党に与党になってもらったらどうでしょうかね。もちろん共産党もね(^^;
一度やらせてみなさいよ、お手並み拝見といこうじゃないの、と思っちゃいます。
ボールも投げたことがないくせに「ノーコン!」と野次とばすのは卑怯というものですよ。
長々と書いてすみませんでした。最近の真紀子擁護報道やら宗男疑惑やらまったく、腹かく(博多弁で腹が立つ)ことばっかりで「私も一言言わせて!」という思いがたまっていたもんですから・・・。
n日々の更新、大変だろうとは思いますがお体に気をつけてくださいね。
本当に、私も及ばずながら日本を良くしていこうという働きに対して力になっていきたいと思います。
私は、本来の日本および日本人は四季の移ろいや心の機微を愛するような繊細な美観を持った勤勉で真摯な人種だと信じていますから。

shoco様、お便りありがとうございます。
残念ながら、現在の日本人は討論、弁論といった教育を受けていないのです。
論理的な問い詰めに疎いのは今の教育に欠陥があるのでしょう。主義思想とは違って、日本語の正しい使い方、論理的な構築といったものが教えられていないのです。
もっとも日本語を正しく教えることができる先生がいかほどいるのかこれも謎です?
shoco様のご提案にあります、各党が与党を経験するというのもよさそうですが、社民党が政権をとったら これは漫才か破滅かのいずれでしょうね(^^)
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