初めてお便りいたします。
これまでにも佐為様のホームページは何度か御邪魔させてもらっていたのですが、今回は「尊敬する人」のページを拝見させていただき、思うところがあったので御手紙しました。
長文になりましたがお許しください。
私が小学校の頃(1982年頃広島)にも授業の中で「尊敬する人は誰か」を発表するときがあり、各々手を挙げて答えていました。私は確か豊臣秀吉公と答えたと思います。その中で先生に一番高い評価を受けたのは「毛沢東」と答えた生徒だったと思います。さらに「金日成」と答えた人もほめられました。
私はこの二人の名前をこの授業の時に初めて知ったのです。それからしばらくはクラスの中で毛沢東は偉い人として尊敬のまなざしで見られていました。我が恩師も悪気はなかったのでしょうが一歩間違えばえらいことになっていたような・・・。
小学校の図書館の児童文学にこんな話がありました。
大韓民国のある小学校で小学4年生の授業の時、先生が、「あなたが尊敬する人」を書いて投票箱に入れなさいと言われました。主人公の女の子は本当なら「朴大統領」と書けば先生にほめられるのはわかっている。しかし両親も私も抗日戦線で活躍した金日成主席を尊敬している。先生に怒られてもいいから本当のことを書こうと考えて金日成主席の名前を書いて投票したのです。
放課後に友達の女の子に「あなたはなんと書いたのか?」と聞いてみると、その子も金日成と書いたと答えた。「えっ?」と驚いて「私も金日成に投票したのよ」と答えると友達も「あなたもなの」と笑顔で答えました。家に帰って両親に怒られてもいいから金日成主席に投票したことを伝えると、両親も「それはいいことをしたわね」とほめてくれたました。明くる日学校に行って投票結果を見てみるとクラス全員が金日成に投票したことがわかり、女の子は「私だけではなかったのか」と、とても幸せな気分になりました。そして朝鮮(略)人民共和国だけでなく大韓民国の人にも好かれている金日成主席が、はやく私たちの主席になってくださるといいなと思いました。
このような内容の本が推薦図書になっていたのです。今思うととんでもない学校にいたのだなと思います。今でも小中学生の環境がそうだとすると、大変なことです。もしかするとこれこそがゆとり教育よりも恐ろしい洗脳教育というものかもしれません。(今思うと偏向教育と言えないほど偏向しすぎている)
タイガージョーより