氷河期 2003.01.22
東京近郊に引っ越して8ヶ月、初めての冬であります。
東北の片田舎に比べてとても暖かく穏やかです。かの地の最高気温が今住んでいるところの最低気温くらいです。と言ってもその差は10度もないでしょう。たいした違いがないといえば言えますが、体感するその差は非常に大きいものがあります。
温度計例えば、朝起きたとき今までは石油ファンヒーターをタイマーで動かしていなければ室内気温は零下数度でした。今のマンションでは10度弱あります。暖房なくとも全然寒くありません。
むこうじゃ風呂から出たときはヒヤッといいますかゾットします。
心臓マヒを起こす心配もあります。ホントですよ、
朝通勤のため一歩外に出ても薄いコートがあれば十分、以前のように裏地付きのコートを着て首にマフラーをまくこともありません。靴だってそうです。一年中通常の革靴でまにあいます。
東北じゃそうはいきません。外には雪がありますから短靴でも耐水性のもので靴底には滑り止めのあるものでないといけません。新雪があればゴム長が必要となります。そうしますと会社でゴム長というわけにはいきませんので履き替える靴を用意しておかなくてはなりません。

その他家の外回りの水道管には凍結防止の熱線をつけて寒い時は電気のスイッチを入れるとか、水道管の水を夜寝る前に抜くとか、車だって冬は不凍液に入れ替えるとか、、、まあそれはいろいろございます。
もちろん、タイヤは冬用タイヤにしないといけません。交換する手間賃だけで何千円もかかります。
温かいところの人がうらやましい。
以前静岡の人と車の話をしたとき、買ってから一度もタイヤに触ったことがないと語っていました。最近はタイヤのローテーションもしないほうがいいと言いますからそれでよろしいんでしょう。
東北じゃタイヤ交換すればはずしたタイヤを置く場所も必要です。これを外に置いとくとまた盗まれるんですよ。
ガソリンスタンドなんかで交換したタイヤを預かるという商売さえあるんです。

実を言って私が住んでいたところは東北の入り口でして、本格的雪国になりますととてもそんなもんじゃすみません。同僚が奥羽山脈の山麓出身でしたが、雪下ろしが大変だ〜と語っていました。彼は街中に住んでいましたが毎週末には両親が住んでいる田舎に帰り屋根の雪下ろしにいそしんでおります。
老人しかいない家ではいったいどうするのでしょうか??
まあ、ほんの10度くらいの差でこんなにも違うのです。

氷河期になったらおいらの世界だ氷河期の気温は今よりたった数度しか低くなかったそうです。
よく百科事典の挿絵にある氷に閉ざされた洞窟に原始人が住んでいる絵がありますが、私はあれはいささか怪しいと思っています。だってあんなに氷雪ばかりのところに生息している生物だけで洞窟内の人間を養うことは困難でしょう。
ヒマラヤに住んでいる生物の生息数が制限されている要因に関する論文を読んだことがあります。肉食動物は獲物となる動物の生息数によって制限され、その草食動物は生えている草の量によって制限され、草は太陽光と温度によって制限されて食物連鎖がクローズしている。この連鎖を総体として考えず、一部の動物が絶滅の危機に瀕しているからとなんらかの手を打つ(生態系にとっては外乱・迷惑に過ぎない)のは無謀というか更なる混乱をもたらすという結論だったような記憶があります。
出展を忘れてしまいました。なにしろ、多読乱読のうえボケ老人なのでお許しください。

話がさらに逸れますが、朱鷺(とき)を救おうなんて昔の環境が戻らなければ不可能なのは数学的に証明できそうです
まあそれ以前に地球の平均気温が数度くらい低くても地球が氷に包まれるはずがありません。
百科事典などを見ますと、氷河期に氷河がどのくらい広がっていたかの地球の絵が載っているはずです。それによると北アメリカとかヨーロッパなどで氷河がいまより低緯度の低地まで進出していましたが、東南アジアやアラビアその他の地域に氷河があったわけではありません。
そこでは現在と同じように人々の暮らしがあったはずです。もちろんタイあたりで今の日本くらいの温度だったのかもしれません。

今地球温暖化ということが声高に言われています。
それを語る人が真に地球を愛するからか、人間の将来を憂いるからか、それともビジネス(金儲け)のためかはいささか疑問があるところですが・・・・・
なにしろ地球温暖化を防ぐための炭酸ガス取引は既に投資の世界!
地球温暖化で何が問題なんでしょうか?
心配される方はいろいろなことをおっしゃっております。
今後100年で気温が2度上がるとかあるいは・・・
かっての地球の氷河期間氷期の波は数百年のスパンだったが、今の温暖化はものすごいペースなので生物が対応できず死滅する。
海面が上昇して海抜の低いところは水面下になる。
水温が上がり珊瑚虫がさんご礁から抜けてしまうのでさんご礁が死滅し、魚もいなくなり生態系が変わる。
マラリア蚊の生息地が日本の緯度まで北上し大変な健康被害が起きる。
ハブやわにが日本でも生息するようになる。

でも決して人間は滅亡なんかしないと思いますよ。
なにしろ一説による隕石落下による恐竜滅亡なんて人間の活動による温暖化どころじゃないとてつもない短時間の大変化、大カタストロフイだったわけでしょう?
でも生物は生き残っています。それは間違いなく証明されています。
だってここにあなたと私がいるじゃありませんか

★隕石落下による恐竜滅亡説も最近は疑問視されていることを付け加えておきます。
地球温暖化になればおいらの世界だ
小学校で先生が「川に遊びに行く時はわにに気をつけるのよ」と言うようになったり
「きのう誰君がコブラにかまれたよ」とか
「さそりが出て困るからサソリホイホイを買わなくちゃ」
となるとちょっと困りますが・・・・

本当に地球が温暖化するのか私は知りません。誰も知らないと思います。世界中のたくさんのドクター・研究者がみな違うことを語っているのですからね。
それが事実として、今の技術では温暖化をとめることはできないように思います。
その代わり温暖化に対応することができるような気がします。 いえ、確信はありませんが・・・


家内と今議論になっていることがあります。
家内は私が定年になって引退したら東北に帰るといいます。私は寒いところは苦手で、できればハワイ・できなくて房総に住むのが希望です。
この議論のために二人の間は氷河期であります。 

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『おーい、ハワイに住みたいな』『じゃ、一人で行ってください』

都会に来て暖かい冬を過ごした話から氷河期となり地球温暖化となり取り止めがありません。
そう真剣に読まれちゃ困ります。
実を言いましてね、
お客様(このホームページへご訪問される方)からコメントをいただきました。
『肩に力を入れて叫ぶものはつまらない、
  くだけたお話にチョコットためになることが入っているのが一番おもしろい、』
今まで私はこのウェブサイトはひとつの思想をなす体系であり、独り言も他のコンテンツもそれを構成するパーツと思って書いておりました。
考えてみればそんなたいそうなもんではなく、また完成したとしてなんの成果でもなく評価されるわけでもない。
言いたいこと、思いついたこと、多くの人に知って欲しいことを書けばいいんじゃないかと悟ったと言いますか開き直ったと言いますか・・・
肩の力を抜いていこうと思いました・・
えっ、今まで以上に力を抜いたらふにゃふにゃだ〜って?





鈴木様からお便りいただきました。(2003.01.25)

同志、ちょっとひとこと。
同志が言われていることももっともですよ。地球温暖化で何が問題なんじゃろ?って。
そうですね、日本にとって地球温暖化は悪いことではないのですから。亜熱帯化して、農業生産効率は上がるでしょう(将来農業従事者が残っているとして)、海進は進むでしょうが、日本の技術力を持ってすればオランダと同様海抜以下の立地の都市も生き延びるでしょう、他の国はいざ知らず。でも、他の国が危機に瀕したとき、日本だけ安全、というわけでも無いのですが。(温暖化が起こって致命的な現象が各国に発生するとしてですよ。)まあ、同志は見る機会は無いでしょうが、小生が初めてスリランカに赴任した1985年からスリランカのダウンサウスの海進は、距離にして10m進行しましたし、モルジブの海進はそれ以上に進んでいますが、誰も温暖化による現象とは証明できませんからね。地球の小氷期(同志の若かかりし時代はそうでしたでしょ?明治維新から第2次大戦終結までぐらい、という説もあります)から間氷期(現在はそうであるといわれてますが)の過渡期現象であると。でもねぇ、本当に過渡期現象なのかしら、と思いますけどね。同志が言われる、
今地球温暖化ということが声高に言われています。それを語る人が真に地球を愛するからか、人間の将来を憂いるからか、それともビジネス(金儲け)のためかはいささか疑問があるところですが・・・・・
なにしろ地球温暖化を防ぐための炭酸ガス取引は既に投資の世界!
で、小生は、声高に語っているわけではありませんが、商売には一部利用させてもらってます。「真に地球を愛する」なんて巨大な愛情は持ち合わせてませんねぇ。人間の将来を憂う、といっても小生の「人間」の範囲は、妻と娘と、父母、義理の父母、妹、義理の姉たちに甥っ子、姪っ子、その後に友人たちまでで、世界人類はおろか、日本人の4千万分の1、スリランカ人の1千2百万分の1ぐらいの範囲の人々の将来は憂えてます。とりわけ、娘の将来、甥っ子姪っ子の将来は大いに憂えてます・・・とすると、将来のその連れあいたちも憂いに含まれるでしょうし、その周辺を構成する社会も憂いの対象になるのかもしれません。小生は、お釈迦様やキリストじゃありませんので、自分でできる範囲の「愛」、「憂い」でやっていこうかな、と。
同志の文章は、ニヒリズムになっている部分も見受けられますが、まあ、「独り言」ですからねぇ。しょうがないですねぇ。
ところで、どのパラグラフか忘れましたが、洗濯機の話で、「現代の日本人は、汚れたから洗濯するのではなく、着たから洗濯するのだ」という文章があり、「昔は襟だけ洗って云々」と言われていたように思います。そこで、ちょっと洗濯のお話をお知らせしようかなと思いまして、前置きが長くなりましたがメールした次第であります。インドとかスリランカなどの西南アジアの国々、東南アジアの国々など熱帯気候の国々は、「着たから洗濯する」社会です。洗濯だけどころかアイロンまでかけます。パンツにも靴下にもありとあらゆる肌着はアイロンをかけます。なぜかと申しますと、日本は幸せな社会で、肌着を洗濯しないでも、ウジはわきませんし、せいぜいシラミが(まだ日本に生存しているとすれば)繁殖するぐらいでしょう。熱帯の国々は、着た衣類はすぐに洗わないと腐敗臭が漂って参ります。洗濯すると、昆虫類が濡れている肌着に卵でもうえ付けかねませんので、アイロンで消毒致します。ですので、貧しいにもかかわらず、川で毎日彼らは洗濯をしているわけですし、貧しくともアイロン(炭火アイロン、ってやつもまだまだあっちでは生き残ってます)をかけるわけです。
旧帝国陸軍の兵士が熱帯の地で熱帯特有の病気にかかったのは、食料不足による健康悪化もあったとは思うのですが、もしかすると日本にいるときの習慣のまま、襟だけ洗ってシャツ、肌着を洗わなかったので、虫・細菌が衣服にわいて病気にかかったのかもしれない、などと考えました。日本の常識で他の国は語れませんね。
ところで、同志の移住したがっておられるハワイは、過渡期現象による海進は大丈夫ですか?海進がおこらず、安全だとしても、アメリカ本土が過渡期現象で住むに値しない土地が増えたときに、アメリカ人の年寄りが大挙移住(そりゃ、占領すれすれ、クーデーターすれすれで占拠した土地であろうとアメリカの国土なのですからまずは彼らに移住の優先権はある)した時に追い出されなければいいのですが。ひょっとして、買い物好きの日本の奥様が割り箸を1本ケチるのも1ピコメートル海進を食い止められるのかもしれませんし、人類なんて滅んだ方がいいのかもしれませんね。
ということで、小生は同志の日本自体のご意見に異論はあまりありませんが、同志の環境の考えはちょっとどうもねぇ、と考えている次第です。失礼致しました。 香港より
同志!(と呼び合うと旧ソ連のようです)
お便りありがとうございます。
他国の事情など知らないことを教えていただきためになります。
まあ、私の文章はシニカルで反語的なところも多々あり誤解を前提にしているようなもんです。 
洗濯などは国々によって事情が異なるわけですからおっしゃるとおりで別に異議はありません。
ただ、私は資源枯渇を気にせずに生活を楽しみましょう!浪費は美徳だ!と言っているわけではありません。同志もそうは受け取ってらっしゃらないでしょうが
私は環境保護という美名でビジネスをしているのが本当かどうかまゆ唾して欲しいとメッセージを送っているつもりです。
洗濯も、車も、テレビも、生活スタイルを見直しませんかと言っているつもりなんですが?
但し、「地球温暖化を防ぐための炭酸ガス取引は既に投資の世界!」というフレーズは言い換えさせてください。
「地球温暖化を防ぐための炭酸ガス取引は既に投機の世界!」とね
ご批判を楽しみにしております。
最後に、私は寒いのが苦手なんです。ハワイに住みたいのは本音です。




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