後(あと)と化け物見たことない 2003.02.05
私の地方には「後と化け物見たことない」ということわざ(?)がある。
意味は「あとでするよ」と言われたことは本当にお化けを見たことがないと同様、したためしはないということです。

よくいますよ、
仕事を頼むと「明日までにします」と頼もしい返事
翌日「できたか?」と聞くと「明日までにします」と答えるんです。
永遠に明日はこないんですが 
「後でやる」ということは決してしないという意味なんでしょうか?
よい意味に解釈すると、婉曲話法で「やりませんよ」ということでしょうか?
でも普通には「言うこととすることが違う」と言われるのではないでしょか?

似たような例はたくさんあります。
会社でなにか問題が起きてみながワイワイしているときに、
「これは、しかじかこれこれで・・・」なんて立派な講釈を語る御仁がいます。どの会社にも学校にも、自治会にもいるでしょう。
「じゃあ、あんたが指揮してやってくれ!」と言いたくなります。
そういった方に限って決して指揮官、代表、司会といった人をまとめる役にはつかないのが常です。
指揮官と参謀は違います。
学識、作戦能力、冷静さなどといった条件を満たさなければ参謀にはなれないでしょうし、勤まらないでしょう。
そういった点では参謀は指揮官に比べてすぐれているかもしれません。
でも責任を負って決断するのは指揮官の仕事です。その任務の性格は参謀とはまったく異なります。
企業でいえば社長とスタッフの違いは決断に責任をとるかとらないかです。
kume.gifテレビのキャスターやゲストの方々、いろいろなことをおっしゃっています。
話したことが間違ったら責任を取ってもらえませんか?
アメリカ軍がアフガンのタリバン攻撃をする前に、テレビ日の久*さんが「アフガニスタンの国民はタリバンを支援しているから国民から支持されない」と語っておりました。ところがタリバンを追放したアメリカ軍はアフガニスタン国民から支持を得て受け入れられました。
その後、そんなことを言わなかったようなそぶりでしたね?
数日前に、テレビで「北朝鮮は侵略する意図はない」と語っていた芸能人がいました。
いえ、芸能人(タレント)だからといって貶めるつもりはありません。
あなた、どういった根拠で侵略する意図はないことをご存知なのでしょうか?

不肖、私、北朝鮮に侵略する意図があるかどうか判断できません。
しかし、他国上空を無断でミサイルを飛ばす国家(人工衛星になったなら領空という概念はないそうです)
不審船拉致したと言いながら、まだ全員を帰さない国
核開発をするぞ!と大声で言っている国
貨物船で輸出禁止物資を持ち帰っていく国
そんな国が「侵略する意図がない」と言い切る自信はありません。

ついでに言えば、その芸能人
「北朝鮮を追い詰めてはいけない」と語っておりました。
北朝鮮に言ってくれませんか、
「日本を追い詰めてはいけない」と

でたらめもいい加減にしたまえ!

いえ、それどころかれっきとした新聞が「拉致はない!」と何年も社説に書いてきて、北朝鮮の金将軍が「拉致をいたしました」というと「私たちは何年も前から拉致問題解決を訴えてきた」なんて書いてます。
同じことを語っている政党もあります。

恥を知る人ならばそのような見苦しい真似をしてはなりません。
人間は信じることを語る権利を持ちますが、それは過ちと判明したときは潔く過ちを認めるという約束で成り立っているものです。
自分は常に評論家、責任を取りませんというスタンスでは尊厳も何もないでしょう。

 ね!久*さん、

私タイに指導に行った時、現場の人に「プーチュイチュイ」といわれました。
私、外国語不自由ですが、これはわかりました。
「プー」は言葉、「チュイチュイ」はだけということ、つまり「口だけさ」とあざけられたわけです。もちろんその人は私が分からないと思っていたのでしょう。
わかったからどうしたか?って、
どうもしませんよ、
言葉で反論するのはそれこそ「プーチュイチュイ」でしょう。
行動で、結果で示さなくちゃね、
自慢ではないですが(というのはたいてい自慢ですが)私、口だけじゃなくけっこう仕事しますよ、


明治維新前夜、志士が「やります」と言うことは「私は死んでも責任をはたします」ということだったんですが・・・
人間口から出した言葉には責任をもたにゃいけません。







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婉曲話法

婉曲話法とは上品にいうことです。
man2.gif「後進国」を「開発途上国」とか「めくら」を「眼の見えない人」くらいならわかります。

通常メディアでは
「サヨク」を「進歩的」あるいは「文化人」
「過激派」を「市民団体」といいます。

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