臨戦態勢 2003.03.19
毎度ばかばかしいお話を・・・
いえ、ばかばかしいと言ってられるうちが華というものです。

昨夜、帰宅すると玄関にはトイレットペーパーが山積みでした。そしてLDKといえば聞こえがいいですが、簡単に言えば台所とテレビを見るのが一緒という部屋に入りますと、なんとまたまたトイレットペーパーとインスタント麺が山になっておりました。
おばQジジイトイレットペーパーがなくなるのよ
『オイ、どーしたんだ?』と愚妻に聞きますと、
『娘から電話があってね、街ではトイレットペーパーが消えているんですって! だから買っておかなくちゃ大変でしょう』

イラク戦争が始まると物資がなくなるという報道でもあったのでしょうか?

30年前のオイルショックを思い出します。
あの時も、「トイレットペーパーがなくなるぞ!」と叫ばれて日本中の主婦がスーパーマーケットに走りました。
そして文字通りお店の棚が空っぽになったのです。
インターネットや百科事典でそのときの写真をご覧になった方もいらっしゃるでしょう。

現実に戦争になって、日本が戦場とまでは言わずとも石油が来なくなるとか食料が配給になるとかいった場合、トイレットペーパーだけ持っていてもどうなんでしょうね?
そのときは 『トイレットペーパー本位制』 になるとでも思ってらっしゃるのでしょうか! 

いえ、私もあまり偉そうなことは言えません。
コンピューター2000年問題のとき、家族や子供たちに石油、ミネラルウォター、インスタント食品などを準備しておけと言っていたら、何事も起こりませんでした。あの時以降、我が家では私の権威は失われてしまいました。
いえ、元々粗大ごみだったのですが 

もう45年くらい前の話ですが、私は戦争になったら何を準備するかということを書いた本を見たことがあります。当時、朝鮮戦争が終わってまもない頃でもちろん先の太平洋戦争の記憶も生々しい時代です。
その中に用意しておくものとして、サッカリンをガラス瓶ひとつ、布地をいくらいくら、乾電池何個等々、と羅列してあった記憶があります。
そして自宅の近くに地下壕を作り生活必需品を確保しておくこととかありました。竹やぶがあるといいとかあったような・・・・竹やぶは爆弾の破片を防いでくれるとか・・・・
サッカリンってご存知?
人口甘味料として昔は大量に使われました。その後発がん性があるとかで禁止になったり解禁になったりしたはずです。サッカリンとかチクロのメリットは太らないことです。
今ではみな密集地に住んでいますから、そのような避難所を持つことはおろか、安全な場所に避難すること自体不可能に近いでしょう。

戦争になったらどうしよう? と考えても一般市民レベルでは対応策が限られます。
    まあ、三段階位が想定されますが、
  • 第一段階の対応
    直撃を受けたらほとんど手はないでしょうが、ある程度はなれたところにいて電気・ガスなどが停止したとき、あるいは毒ガステロなどの場合は生存を確保するためにできる限り自宅あるいは安全な場所への避難、そして家族と合流する手を打ちたいと思います。
    毒ガステロ、あるいは攻撃を受けたら地下街ではまず覚悟を決めるしかないでしょう。ガスマスクといっても毒ガスの種類により吸収缶が異なります。青酸ガスに有効でも有機リンには無効です。活性炭ならほぼすべて対して有効ですがその代わり効果は低い、 あきらめたほうがいいかな?
    それにイペリットであれば皮膚に付けば終わりですし・・・
    ガスマスクは大きくて常に携帯は困難ですから、活性炭マスクという手もあります。これならポケットにも入るし、まあ あるとないとでは大違いですし、
    私は安全衛生の面からしか知りませんが・・・・
    個人レベルでの対応は通勤路の地理に熟知しておき、避難場所を知っているとか、万一に備えて懐中電灯とかラジオを持っていることでしょうか?
    そのとき携帯電話なんて無用の長物でしょうね、端末の電池があっても基地局がダウンするでしょうし、法規制がどうあれ、侵略者も防衛側も機能停止させることは間違いない。
    ついでに言えば電話回線の規制、インターネットもダウンする(させる)ことは間違いなしでしょう。
    有事法制ハンターイ!といっても有事になればそういった社会インフラは政府が好む好まないに関わらず、まずだめになるでしょう。

  • 第二段階としては
    とりあえず自宅にたどり着けたら、当面のことを考えなくちゃ、
    電気、水、ガスが止まったら・・・・困りますね、
    衣食住をどうやって確保するかです。現実的には個人レベルでは対応できないのではないでしょうか?
    まあ、あわてる乞食はなんとやらと言いますからひっそりと隠れてラジオでも聞いていることにしましょう。
    このとき、トイレットペーパーがないよりはあった方がいいかもしれませんが、流す水はどうするんでしょうか?

    関係ないかもしれませんが、阪神淡路大地震の時は金地金を持っていると役に立ったと聞きました。
  • 第三段階
    非常時になって数週間・・・まあここまで生き延びたらなんとかなりましょうか?
    個人的には自宅のある田舎に戻るのがベストでしょう。集合住宅よりは戸建住宅のほうが非常時の生活には有利でしょう。
    なんと言っても、七階までの上り下りはエレベーターがなければ辛いことこの上なし。そのときは体力つくりの必要はなさそうです。
    田舎に帰れば庭に穴を掘り、トイレットペーパーの活躍の場がありそうです。

    私はもちろん素人ですから専門家から正しい知識をご指導いただきたいものです。
    むざむざ死にたくはありません。


今朝そんなことを考えながら、玄関で靴を履こうとして、ぶつかった拍子にトイレットペーパーの山が崩れました。
哀れ!obq.gifおばQは戦争が始まる前にトイレットペーパーに生き埋めになってしまいました。

当分トイレットペーパーにうなされそうです。



えー、私は背景に絵を入れたり、色をつけたりしない主義だったのですが、まあ本日はシャレのつもりでトイレットペーパーで埋めてみました。
実はこれ、トイレットペーパーへの恨みなのです・・・





たらこ様から突込みが・・・(2003.03.20)

こんちわ、たらこです
いつもお世話になっております
本日、戦争が始まりましたが原油価格はストップ安で経済界は戦争の早期終結を予測しているようです
トイレットペーパーの買占めは不要でしたな、はははははは

毎度ありがとうございます。
おっしゃるとおりですが、、
せめてもの救いは、トイレットペーパーは使えば減るという性質があることです。
これが、もし茶碗とか布団のようなものを買い占めたら・・・

救いようがありません!


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