頑固に護憲 スローガン検証(6) 2003.08.02
「動かざる初心」
doi.gif 社民党党首、土井たかこ氏の好きな言葉である。
虚仮の一念といいますが、人間は考え抜いた結論なら徹底的にそれを実現しようと突き進むことも必要なことです。
昔から言います、石の上にも3年とか、人間辛抱だよとか
あまりふらふらしていては何事も成し遂げられませんし、信頼性にかけることは言うまでもありません。
趣味でも同じです。
尺八なんて首振り三年といわれてます。音がまともに出るまで3年かかるということらしいです。もっとも最近はすぐに音が出るような笛になっているとか・・・
囲碁を覚えようとしても「ヒカルの碁」ではあるまいし、素人が初段になるまでは最低1年、ふつうの人なら数年かかってもおかしくありません。あげくに私のように上達せずにはしご段であきらめてしまう者もおります。
ああ、また話がそれた。
  そうです、人間辛抱だ〜
たとえ政権が取れなくとも人々の顰蹙(ひんしゅく)をかっても、テロ国家と仲良くしようとか、自国の防衛に当たっている人々を貶(おとし)め、日本を攻撃しようとしている兵士の精強を称(たた)えようと何事も徹底して行うのはそれなりに意義のあることです。


さて、「頑固に護憲」という言葉があります。
頑固ってなんでしょうか?
私が思い浮かべる頑固とは・・・・・・
昭和30年頃でしょう。
隣のおやじが縁側でタバコをキセルで吸っていてボソボソと話すんですよ・・・
隣のおやじはあまり腕の良くない大工でその息子も大工でした。
「おらあ、息子の結婚には反対なんだあ〜、あいての親はまだ挨拶に来ないしよお、こういう大事なもんは形が大事じゃあねえかあ?」
と私のおやじに口説いておりました。
このおやじ息子の結婚式のとき反対だあと顔も出しませんで、となりの母ちゃんが結婚式にでておりました。
ところが、まあ息子が所帯を持って子供が生まれると「メスで残念だあ〜」なんて酒飲ん赤い顔をしてきました。まあ、頑固はそれっきりでやがて息子は自宅に戻りあまりはやらない大工をついで親子仲良く順調に・・・
それからはや半世紀、隣のおやじはとうに亡くなり、その息子はもうヨボヨボ、その娘はとうに結婚し子供が何人もおります。
わたしの理解する頑固とはまあ、そんな風にちょっと片意地張ってみたというくらいのものでしょう。

おお、広辞苑を引きますとまさしくその通りでありました。
「かたくなで意地を張ること」

頑固とはあまり心が広くなく、あるいはものごとを理性的に考えられないことかと・・・・・


すると『頑固に護憲』ということは「かたくなに意地を張り、今の憲法をありがたがること」なのでしょうか?
ISO規格というのはものすごく論理的な構造をしております。はじめに序文があり、次に定義があり、そして本文と続きます。
定義された言葉が本文で使われている場合、定義の表現をすべて置き換えることができるのです。・・・そうじゃないと定義ではない?
日本の法律も理屈はそうですが、定義と文中の単語を完全に入れ替えるとおかしくなる条文は多々あります・・・・
そうしますと「頑固に護憲」とは心の広い論理的な方の言葉ではなさそうな気がしてきました。 
せめて政党を率いて国民に訴えるならば「前から見ても後ろから見ても、どう考えても護憲」くらいはいわなくっちゃ、ね!


ついでに「動かざる初心」にもひとこと・・・・確かに「初心忘るべからず」といいます。
でも動きの早い現代、臨機応変ということも大事なことです。

highway.gif
「ハートブレイクリッジ」のハイウェイ軍曹は司令官に聞かれます。
「軍曹、海兵隊で一番重要なのはなんだ?」
「臨機応変です」

「初心忘れるべからず、でも初心にこだわらず」
でいきましょう。★★★



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碁や将棋をしていてはじめに決めた方針を変えなかったら絶対に負けます。
だって相手があることですからね、
あなた、相手が大三元てんぱっていたら何が何でも勝負ってことはないでしょう?



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