共和国 スローガン検証(7) 2003.08.12

共和国とはなんでしょうか?
実は私は共和国という言葉に思い出がある。
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昔盛んだった映画のジャンルに西部劇というのがある。そのなかのお気に入りに「アラモ」という映画がありました。
ディビ−クロケットってご存じないか? 私の年代では必須アイテム(ナンノコッチャ?)
童謡にもありました。
「守る正義のためならばアラモの砦に駆けつける〜♪」
ディビ−クロケット演じるのは我らがジョンウェイン、そしてあのリチャードウィドマークも出てるんだよ。
映画の中でジョンウェインは語ります。
「共和国、いい響きじゃないか」
彼はニューメキシコの自由を守るために命を捨てたのであります。
真実はどうだったのでしょうか?
メキシコ側から見ればまた違った映画ができるでしょうけど・・・・

それはさておき、
ディビ−クロケットが求めた共和国とはどんなものだったのでしょうか?
共和国とは国家元首が世襲とか、国民が言いたいことを言えないとか、一人が豊かで国民の多くは貧しい生活を強いられるといったものではなさそうです。
また外国の事情を知らされないとか、元首が現れるときは自国の兵士の武器の撃心をとりはずすということもないようです。
これは多くの本に書かれています。
金将軍に謀反をたくらむ兵士が銃を向けることがないようにだそうです。
なんとまあ! 文民統制以前の状況でしょう!
国民に銃を向けることになるといった政治家(野中さん)に聞かせたい!
今、メディアが共和国といいますと東アジアにある一国を意味します。
そうです、北朝鮮です。
北朝鮮と呼べば良いものを、多くの人々・報道機関は腫れ物に触るように朝鮮民主主義人民共和国と呼びます。
北朝鮮は民主主義な共和国なのでしょうか?

国号(国の呼び名)はそりゃ自分が決めていいわけでしょう。でも他国がそれをそのまま呼ぶか否かはこれまた自由。
日本国民を国家機関が誘拐しそして生存していることを認めながら帰さないという国をわざわざ相手の自称を使うことはありません。
アメリカは「ならず者国家」と呼んでいます。私たちも「テロ国家」と呼んで悪いわけはなさそうです。
相手におもねり「共和国」なんて間違っても、口が裂けても言いたくありません。
共和国という言葉に対して失礼ではありませんか。

    だいたいこの国号がその国家をあらわしているか多いに疑問です。
  • 朝鮮
    存する土地が朝鮮と呼ばれていることからこの名称がつくことは妥当であると認めよう。
  • 民主主義
    民主主義ってなんですか?
    国政に関わる人を選挙で選ばない国は民主主義ではないと思うが、選挙をすれば民主主義かといえばそうでもない。
    選挙で投票率が100%とか信任率が100%とかいう国を民主主義とは呼ばない。
    イラクでもフセインは100%の信任を得ていたそうです。
  • 人民共和国
    共産主義国家においては国号に人民共和国とつけるのが通常だった。じゃあ北朝鮮は共産主義国家なんだろうか?
    考えるまでもない、共産主義国家群に属していたが、過去現在一度として共産主義国家だったことはない。
    単に世襲制独裁王国だったに過ぎない。
    国家予算と王朝の予算が分離しているのかさえ分からないのだ。

私たちは北朝鮮を「共和国」と呼ぶのはやめよう。これは言葉に対する侮辱である。
「朝鮮民主主義人民共和国」のうち真実なのは「朝鮮」だけだ。「民主主義」、「人民」、「共和国」はすべて実態にそぐわない。父から子へ権力が移る国家がどうして「共和国」なのか。そういった国は通常「君主国」と呼ばれる。国家予算が明確にされていないならそれは君主国でさえなく原始的な王朝ではないのか?
開発の遅れている国では時として、開発利権に関わる汚職が問題となる。だが、北朝鮮では汚職はないだろう。なぜなら個人国家ならばその行為自体が国家の体制に一致するだろうから、

北朝鮮の国家は国民を虐げている。その事実を否定する方は最早いないだろう。資本主義者であっても共産主義者であっても、この国家をなんとかせねばならないことは共通認識である。
本日より自らを勘違いさせ、聞く人を誤解させる「共和国」という呼称をやめましょう。


それでもこの国を「共和国」と呼ぶ政治家やメディアは何か裏があるに違いありません。




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