金があったら本を買え、暇があったら本を読め 2004.01.03
「金があったら本を買え、暇があったら本を読め」
この言葉は私が30年前に通信教育の短大のスクーリングで先生がおっしゃった言葉です。
読んで字のとおり、聞いて音のとおりといいましょうか・・・・非常に簡単な格言(?)です。
以来30数年、私はこの言葉を真理と信じてまいりました。
別に硬い本とは限りません。まったく専門外の専門書であろうとパロディであろうと興味を持ったら読みまくりました。
当時「亀井勝一郎を必ず読め!」なんて言う先輩がいましたが、全然!感動しませんでしたね。あのころ亀井とか読むのがかっこいいと受け取られた時代だったのでしょう。
他人が薦める本をいいと思って読むのが結果としていいのか、自分が乱読した結果いいと思うのがあるべき姿なのかなんて考えることありません。自分がいいと思ったのがいいのが間違いありません。
もっともこの言葉を聞いた頃はとても本を買う金などありません。いつかほしい本が自由に買えるようになったらいいなと思っておりました。
だんだんと金銭的な余裕ができてからは本を買うようになりました。私はゴルフもしないし、パチンコもしない、タバコも吸わないという人間でございますが、そんなわけで本にはかなり金を使ってきました。あげくに度重なる引越しのつどほとんど捨ててしまうという繰り返しでしたので、結局本を買ってもばくちに金を使ったのと結果は同じとなってしまったようです。 
本を読むことが高尚であるなんてことは決してありません。断言

ただ、たくさん本を読むといろいろな考えがあるということが分かります。もちろんひとつの思想や同じ教義の本ばかり読んでいてはいくらたくさん読んでも視野は広くなりません。新興宗教や革新政党はまったく同じテーマでえんえんとたくさんの本を発行し所属メンバーに読ませておりますが、ああいった手合いはひとつ読めば十分ですね、
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自虐史観の人々がそうでない本を読んでどう感じるのでしょうか?
そのような本が存在することを知らないのか? 存在は知っててもうそを書いていると考えて読まないのか? 読んでもうそが書いてあると受け取るのか? あるいはいったん読めば何も考えずにその見方を信じてしまうのでしょうか?

さてこの正月休み、帰省する前に本屋に行きまして読みたいなと思った本を何冊か買いました。締めて2万5千円でした。
私が本を読むのは自宅の部屋などではちょっと落ち着かないのです。会社でもだめです。
実は一番落ち着いて読めるのは電車の中です。
ということで東北の田舎に帰るのに東北新幹線ではなく、在来線をのんびりゆっくりと乗り継いでいきました。
昔は東京から仙台行きとか盛岡行きなんていう普通列車(鈍行ともいいます)があったものですが、現在では普通列車は短い区間で往復運転しかしていません。それで仙台までというと5回くらい乗り継いでいかないとたどり着きません。
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新幹線や急行は帰省客で満員かもしれませんがいまどき普通列車といえばもうガラガラです。ゆっくり座ってひざの上に本を置いて読む、いいですね〜
もう至福のときです。

さてどこまで来たかな?と停車した駅で駅名を見ると・・・・あれえ、ひょっとするとこれ高崎線だよ!・・・・ひょっとしなくても高崎線でした。
大宮で乗り換えるところが乗り越してしまったようです。既に電車は走り出しており・・・・まあ、いいではないか、余計本が読めることだし・・・・・
というようなことが重なり田舎にたどり着くのに丸一日かかりました。 

osechi.jpg 田舎の実家ではもう本などは読んでいる暇がありません。
正月になる前、年末から親戚、知り合いなどがくるととにかく酒を飲む、私は酒が嫌いじゃありません・・・・好きです。朝から冷酒を飲み、おせちをつつき・・・・これまた至福のときです・・・・そんな生活を1週間過ごした罰が下りました。
体重4キロ増加です。若い女性でなくともギョットする事態です。
これはダイエットに励まないといけないと悟りました。
帰りの電車でもひたすら本を読んできました。

しかし、本というのは重いので持ち運びが大変です。
やがてデジタルブックというものに変るという話も聞きますが、デジタルブックでは本に書き込んだり、耳を折ったりすることはできないでしょう。
本はやはり自分でお金を出して買い、思ったことを書き込んだり、切り取ったり、メモを貼り付けたり、ぼろぼろにしてはじめて身に付くのではないか?と思ったりするのです。
小説などは図書館から借りてもいいでしょうが、何度も読み返すようなたぐいの本はやはり買って読まないとそのへんがしっくりきません。



というわけで今年も時間と金の許すかぎりさまざまな本を読みたいな、というのが新年の抱負のひとつであります。
もちろんダイエットも抱負のひとつになってしまいました。




ところでどんな本を読んでいたのかって? 
建設業法の逐条解説とか労働安全衛生法の解説本でありました。
面白いかって? 面白いですよ、私には



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