慣れの恐ろしさ 2004.10.28
60年代に私の田舎で踏み切り事故がありました。なにせ田舎では電車(正確には電車ではなくデーゼルカーです)の本数も少なく、人口も少ないですから、踏み切り事故などは1世紀(100年間ですよ!)に何度もありません。それで何十年もたった今に至るまで語り伝えれているわけです。
一日に電車が10本くらいしか走りませんから何時何分に踏切を通過するかは誰でも知っています。その人は毎日車で通勤していまして、踏み切りで一旦停車をせずに何年もその踏切を通っていました。
ところがあるとき、故障か何かで列車が遅れました。そしてその人はいつものようにいったん停止をせず踏み切りに入って電車にぶつかり、死んでしまいました。
慣れは恐ろしいというお話でございます。

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数日前に家内が「自転車を盗まれたのよ」といいました。
住んでいるマンションの自転車置き場に鍵をかけて置いていていたのですが、盗まれてしまったのです。
家内が買い物などにちょっと出かける時に乗っているママチャリと呼ばれるどこにでもある自転車でした。
本来であれば「そりゃとんでもない」と頭から湯気を出したいところですが、私は「フーン」といっただけです。
家内は「自転車の鍵がふたつじゃ少ないのかしら?」といいます。
オイオイいったい何個付ければいいんだ?

15年くらい前のことです。田舎で近所に住んでいた高校生の娘さんが学校で自転車を盗まれたことがあります。田舎では高校生の交通機関は自転車です。高価なものではないといっても自転車を盗まれていいというものではありません。そのお宅のだんなさんは会社を数日休んで近辺の学校、盛り場、道路などを調べてとうとう犯人と自転車を見つけたということがありました。 cycle.gif すごいです。私はその方を尊敬しております。とても私にはできません。
私の娘、息子が高校生の時に自転車が盗まれたなんてことは何度もあります。それどころか、自宅の車庫(扉はない)に鍵をかけておいといた私のスクーターが盗まれたこともあります。
私は会社を休んでまでは調べませんでしたが、警察に届けるのはもちろん、休みの日には近くのスーパーの駐輪場、道路に放置されている自転車、田んぼの中に捨てられている自転車を調べるということはしました。もちろんなによりも盗まれたことにものすごい怒りを感じたものです。
盗んだ自転車やバイクを田んぼに捨てるというのは非常に多くありました。単に盗むだけでなくいやがらせなのかいたずらなのでしょう。
自転車ならともかく、スクーターやバイクになると中のガソリンやバッテリー液が漏れて田んぼが汚染されるので農家の方が大変迷惑します。
そんなことをしてはいけません。
昔なら閻魔様が来るよというところなのですが・・・
しかし今回は自転車を盗まれても、私は「しょうがないな」と感じても、怒りを感じませんでした。警察にも届けませんでした。恐ろしいことです。これが慣れです。
あまりにも小さな犯罪、万引き、自転車ドロ、ひったくり、駐車している車を傷つけるたりバイクのシートをナイフで切りつける、そういったことが日常茶飯事なので感覚がまひしてしまっているのです。
慣れは恐ろしいことですが、ある考えを広めようとする人々はそういった考えに人々を慣れさせようと、それが当たり前だと思わせようと一生懸命宣伝をし、ネットで発信し、街角で叫んでいます。
そうして、私たちをおかしな考えに慣れさせ、間違った思想を刷り込みしようとしています。

歴史をまげた捏造報道、ウソの報道、扇動というのはそれなりに影響が大きくその勢力にとってきわめて効果があるのです。
    実際そういった捏造報道、布教、扇動というものをよく見かけるでしょう。
  • うそつき政党
    つい最近まで、北朝鮮による拉致はない!と正式に語っていた政党があったのです。
    とんでもないことです。

    彼らは金将軍が白状しなければ、今でも日本人が罪を北朝鮮に擦り付けているのであって北朝鮮は正義だと語っていたことでしょう。

  • デタラメ新聞
    毎日、社説やコラムで一生懸命うそをついて日本をおとしめ、中国韓国に尻尾を振っているところがあります。
    たとえば、靖国参拝をしてはならない
    本当ですか? 過去多くの首相・閣僚は当然のこととして参拝していました。
    最近の中国や韓国、そして朝日新聞の活躍によって、靖国参拝は悪いことのように思う人が増えています。
    困ったことです。
  • お花畑掲示板
    革新を名乗る政党、市民運動を名乗るウェブサイトには必ず「市民」と自称する人々がデンパと呼ばれるでたらめを書き散らしています。たくさんそのような書き込みがあるとそれを事実と信じる人もいるでしょう。
    おかしいわよね そういったところではまれな事例の一般化、故意のすり替え、揚げ足取りといった非論理的論理を拝見することができます。

  • 捏造マンガ雑誌
    最近、南京虐殺を事実として書いて非難ごうごう受けたのがありました。南京虐殺があったかどうか?それは諸説さまざまですから「あった」というマンガを描いても許容されるかもしれません。しかし写真に写っている兵士を中国兵を日本兵に書き換えたというのはまったくの悪意であり、詐欺であることにまちがいありません。
    残念ながら見破られてしまいましたね

  • 街頭でのほらふき大会
    朝夕東京駅、有楽町なんかで「戦争反対」「反戦」なんて叫んでいる若者、老人がいます。
    最近は増殖しているようで、新橋やゆりかもめの駅などでも見かけるようになった。
    反戦運動が盛んになってきたのだろうか?
    それとも平和主義の欺瞞が暴かれつつあり危機感を感じて最後のあがきをしているのでしょうか?
五感のうちで嗅覚というものはものすぐに慣れてしまうといいます。最初は臭いを感じてもすぐにまひして感じなくなるのです。
うそも捏造も毎日聞かされると、英会話と同じく染み込んでしまいます。
「いつの間にか英語が話せるようになった!」というなら喜ばしいことですが、いつのまにか捏造を信じていたと言うのではシャレにもなりません。

私たちはそんな捏造、扇動に惑わされないようにしないといけません。
まず、そんなことに慣らされないようにしましょう。
街角でウソを聞かされたら「君、それは間違っているよ」と言いましょう。
ウェブサイトで捏造が書いてあれば、すぐに反論メールを送る。
掲示板で「中国は正しく、日本が悪い」と書いてあれば「それは事実と違う」と書き込みましょう。

そして北朝鮮に拉致された人々を奪還する集会には「またか」といわず参加しましょう。
それが本当の市民運動です。



本日のまとめです。


戦前の日本を批判する人ほど、独裁国家の中国を称え
言論の自由を主張する人ほど、言論統制の韓国を称え
アメリカの覇権主義を非難するマスメディアほど覇権主義の中国を称えます。
そういうおかしな論理にまひしないようにしましょう。
おかしいこと、間違っていることは何度聞いてもやはり間違っているのです。





では来週!