事実は小説より奇なり 2004.01.30
「家栽の人」というのをご存知だろうか?
家裁でなく家栽であるところに留意

実はこれはまんがです。もう10年以上になりましょうか? 家庭裁判所の物語です。桑田判事という人物が主人公でありまして、まんがの中では理想的な人物として描かれている。
この漫画を読んで法曹になろう決心した人、更には家庭裁判所判事を選んだという人もいたらしい。
ところでこのまんがの初めの頃は桑田判事はわりあいと小柄に描かれており、女性調査官からもどやされるような気弱なところがありました。
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ところが、物語が進むにつれ体ががだんだんと大きくなっていく。しまいには身長180センチをゆうに超える大男に描かれている。
そして精神もタフになってちょっとやそっとでは驚かなくなっている。
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人間30過ぎても成長するらしい。
主人公を大きくしたのは威圧感を持たせるためなのか?

実は私もけっこうこのまんがにハマリましてね、当時はかなり感情移入してしまいました。 

このまんがの中で桑田判事はイジメ、離婚、暴走族、そのたもろもろのトラブル、困難にぶつかっている我々庶民をジャンヌダルクのように、はたまた最澄のごとく、災いから救い、明るい道に導かんとしてくれるのであります。

いやあ、感動です。 
★★★桑田判事、がんばれ! とエールを送りたくなります。
★★★桑田判事が100人もいれば日本の閉塞感は一掃されること間違いありません。

しかしながら、あるとき、桑田判事の活躍を大きな激震が襲いました。
ご存知でしょうか?
阪神淡路大地震とオウム事件です。

現実社会はまんがに描かれているような温室ではなく、北風が吹きすさび、恐ろしい無法者が闊歩する掟なき世界だったようです。
「家栽の人」はフィクションに過ぎず、一歩表に出ると役に立たないようです。

man3.gif 大地震やオウム事件のような天災や大規模犯罪を裁判官一個人が対処できるはずがないという意味ではないのです。 家栽の人に書かれている事件、トラブルはままごととは言いませんが小規模なちいさな問題に過ぎないのです。現在の日本には気遣いや説得などで解決するような問題だけじゃないのです。
そしてその後の10年間継続して凶悪犯罪が発生し、ますます増加しています。


  • ひとつには外国人犯罪があります。
    家栽の人でも外国人犯罪をテーマにしたものがあります。
    不法入国者がたまたまアーミーナイフを持っていて、通りすがりの日本人とけんかになり怪我をさせたというものです。桑田判事の活躍(?)で彼は無罪となるのですが・・・・今現在それを読むとしらけてしまいますね。
    九州の一家4人殺しをはじめとする外国人による多数の殺傷事件、強盗事件が発生しており、個々人の無罪を証明することよりも「不法入国の外国人」を取り締まることを最優先してほしいのです。
    フフフ、次はあんたの番だぜ
    私に反論するのは自由です。
    でもあなたは外国人犯罪の不安を感じていないのでしょうか?
    日本人の犯罪だって多いとおっしゃるのでしょうか?
    そりゃ絶対数から言えば日本人による犯罪のほうが多いでしょう。しかし、わざわざ犯罪を犯すために不法入国してくる人をかばうことはありませんでしょう?
    とりあえず不法入国を阻止し、見つけ次第強制送還してほしい。

    実は最近、出入国管理・難民認定法の改正をして、不法入国者の送還などを従来より迅速に運用できるようにしようとしています。
  • 少年事件
    家栽の人には少年事件が多数取り上げられています。
    でも、現実はフィクションを大きく超えてしまいました。
    低年齢の少年の殺人事件、それも物取りではなく好奇心なのか?精神異常なのか?とにかく異常な犯罪があいついでいます。
    数日前には小学生の女の子による複数の放火事件がありました。
    家庭のしつけとか学校の教育と語るのも必要でしょうが、第一義に自衛することが必要であると考えます。
    家栽の人では体罰で矯正しようとする先生に対して真心が救うという元校長が反論します。
    「暴力を使わずとも、断固たる態度で対応すれば・・・・」
    ウーーン、今の時代では?
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  • ひきこもり 学校でイジメにあい登校拒否になった物語・・・・
    現実には少女を誘拐し実に10年も家に閉じ込めていた事件がありました。
    ひきこもりは本人の問題じゃなく、家庭の問題ではなく、社会に対する脅威と思われます。
    ひきこもりに限らず、生活習慣が一般と大きく異なる人には十分注意が必要です。
    反論は聞きますが、社会の安全のためにはこのような生活の人々には警戒が必要であるというスタンスは変えられない。
    自分と家族の安全のために、
家栽の人の物語では常に桑田判事は被告人や事件に関わる人たちに温かい心と目で見守っている。しかし、現実の社会ではもはや犯罪者の更生を待っている余地はなさそうだ。
多発する外国人犯罪、銀行強盗、詐欺、凶悪少年犯罪、大量殺人が日常となって現在、家栽の人は私に感動を与えない。

必要なのは無制限の自由でなく治安ではないか?
今求められているのはやさしさではなく厳しさではないか?
少なくとも石原慎太郎はこのアノミー状態を正してくれている。
我々は力をあわせて、この日本に秩序を平安を回復しなければならない。
もっともこんなことを言うと、すぐに人権侵害だ、憲法違反だとか治安維持法再来などと叫ぶ人が現れることを予想する。
人権派と呼ばれる人々、弁護士などがいるが、彼らのいう人権は犯罪者のそれであって、被害者や一般市民の人権ではないようだ?

しかし私は、
犯罪者の侵入に用心しなければならない社会
かわいい子供が放火をしたり人殺しをしたりする社会
町でチャップ窃盗に注意しなければならない社会
そんな社会はもうたくさんだ、



事実は小説より奇なり
現実はフィクションを超えた。
言い換えれば
家栽の人に感動できる社会を
復活させねばならない。

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渡辺様からお便りを頂きました(07.04.20)
家栽の人
わたし小学館文庫の本しか持ってないのですが、その8巻の”モクレン?”にこういうのがありました。
「・・・それは私一人の身に起こること、自分の生命ひとつと世の中を秤にかけて眺めたりはしません。」

でいいんじゃないですか。

渡辺様 お便りありがとうございます。
私も「それでいいと思いますよ」
しかし、それだけでも足りないとも思うのです。
桑田氏が本当に日本を救おう、イジメをなくそう、その他もろもろを実現しようとするならば、家裁の人ではできないでしょう。
日本を良くするのは政治家しかないでしょう。検察も裁判所も後処理に過ぎないと私は考えます。
予防処置、改善活動はまさに立法にあります。
そして家裁の人に出てくる事件よりも桁外れの事件が多発している現在では、やはり現実はフィクションを超えたといっていいすぎではないでしょう。
と私は思います。


ひも様からお便りを頂きました(09.01.07)

家栽の人の話がいまいちわかりませんでした
彼が少年にこだわってることと、
管理者が熱をこもって書いていることがまったく相容れない話のようでした

google、家栽の人で数件目に出てきたのでびっくりでした

ひも様 お便りありがとうございます。
パソコントラブルで回答が遅れまして申し訳ありません。
ここで私の言いたいことは、「家栽の人」って結局コップの中の話だよねということです。
バーチャルという意味ではないですよ。判事一人が国を直すことなどできない、それどころか外国人犯罪にも少年犯罪の対策も解決もできません。
そんなことを書いただけです。
国を良くするのは政治家であり、良い政治家を選ぶには目覚めた国民だけだと言いたかったのです。
そう受け取っていただけなかったなら私の文才がないのでしょう。

Googleで上位に出てきて驚いたなんて言わないで!
私もメジャーになりたいわ 




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