敵の敵は味方 2004.09.08
最近ある掲示板で私が批判された。批判されることは珍しくなく、もちろんそれを嫌がることもない。
私の論が間違っていて相手が正しければ謝り、改めればよい。あるいは相手を論破説得できればそれでもよい。
しかしそのカキコはかなり突っ込み見所満載、ネタか受けを狙ったのではないかとさえ思われた。
その中で、フセインを称える個所があった。
投稿者も掲示板の管理者も、私を名指しで批判した文章について著作権を主張しないだろうから引用させていただく。

投稿者:愛国烈士  投稿日:08月28日(土)
佐為、ドレッドノート、KABUとやら、ここはおまえらのような忠犬ポチ公が来る場所ではない。
オレはおまえらのカキコを見るだけで虫唾が走る。
日本に原爆を落とし、日本の主要都市をほとんどすべて爆撃し、沖縄を蹂躙して数百万の同朋を殺し、わが国を占領して、占領下で勝者による事後法適用のインチキ裁判でわが国の指導者を処罰・処刑し、日本人を精神的に去勢して奴隷にした鬼畜米国に尻尾を振るとは、精神に異常をきたしているとしか言いようが無い。
鬼畜米国の所業は、米国の軍需産業と石油産業の金儲けのために、世界の諸国民を支配し、服従させ、搾取する暴虐以外の何者でもない。
世界の諸国民の鬼畜米国に対する怒りがどれほどのものか、鬼畜米国に洗脳された知能程度の低いおまえらには理解できないだろう。
アルカイダやオサマ・ビンらディン氏は世界の諸国民の怒りを代表して鬼畜米国と戦っている正義のヒーローだ。尊敬に値する人々だ。
世界中の人が平和を望んだのに、イラクの平和をぶち壊して、殺戮と憎しみの連鎖にしてしまったのは気違いブッシュだ。 ブッシュこそヒトラーに匹敵する人類の敵だ。
理想の政治家?フセイン それと比べてサダム・フセイン大統領の何と清らかなこと。
イラクという複雑な国をまとめてきたのはフセイン大統領の政治的功績と言っても過言でない。
フセインの虐殺など大量破壊兵器と同じでアメリカのでっち上げの事実無根だと明白なのに、いまだにアメリカに洗脳されて、フセインの虐殺などと言っているとは、信じがたい無知蒙昧だな。
今のイラクではフセイン時代に戻ろうという国民的レジスタンスが、鬼畜米国侵略軍を敗北させつつあり、フセイン氏の復活とイラクの正常化は時間の問題であり、その時、鬼畜米国侵略軍は人民武装蜂起の海に沈み、みじめな敗残兵として逃げ出すだろう。その時おまえらはどんなツラして、コメントするのか。その時でもまだアメリカが正しくて、フセインが不正だとでも言うのか。
ブッシュの敗北は決定的であり、ブレアと小泉の退陣も時間の問題であり、ブッシュはケリー大統領に、ブレアは次の英国首相に、小泉は岡田首相に戦争犯罪人として逮捕され、国際刑事裁判所で死刑になるであろう。
今地球上で正統性の無い戦争で罪の無い人々を殺しているのは鬼畜米国とその傀儡のイスラエルだけであり、それに協力するのも英国と日本だけだ。
世界中の人々や政府や国連が一生懸命平和を作ろう・守ろうとしているのに、それをぶち壊そうとしているのが米国、英国、イスラエル、日本の四カ国。 この四カ国に対する怒り、恨み、憎しみ、軽蔑はいかばかりか、忠犬ポチ公のバカには死ぬまで分からないだろ。
忠犬ポチ公以外の論者の皆さん、管理人の皆さん、私は皆さんの主張にまったく同感するものです。
この掲示板から忠犬ポチ公を駆除して、皆様が看破された鬼畜米国の悪行を世界に知らしめ、皆様が主張される日本と世界の正常化と平和を実現するために力を合わせてがんばりましょう。
佐為、ドレッドノート、KABUとやら、アメ公の犬なら犬らしくご主人様のところへ行って、尻尾を振りながら、ご主人様、えさを下さいキャイーんと鳴いていろ。
だが、おまえらは世の中を読めないバカだな。
おまえらのご主人様は世界中の国民と政府からNO WAR、NO GROBALISM、NO USAと嫌われ、孤立無援で進退窮まり、軍事と石油以外はまともな産業も無く国家の衰退は著しく滅亡は時間の問題だ。
その時になってから新しいご主人様を探しても誰からも相手にされないぞ。まあ、自業自得だ。その時はご主人様と一緒にこの地球上から消えうせろ。

ここまでほめられてはフセインさん、こそばゆいのではないか?
ほめるのも程度問題、行き過ぎるとひいきの引き倒し

二分法が好きな人がいる。
この世は正邪あるいは真偽あるいは白と黒のふたつしかないと言うわけだ。
イチゼロのデジタルの世界観なのかもしれない。
もっとも最近はデジタルの世界でもニ値ではなく多値の演算回路もちらほら研究発表されているから二分法はデジタルの世界でさえもはや時代遅れなのかもしれない。
二分法が好きな人から見ると、世界は単純であり、AかBしかなく、AでなければBであり、BでなければAなのである。 古来より、敵の敵は味方という言い回しが合った。
もちろんそれが真理とされているわけではない。現実の世界では価値観というのは一直線ではなく、多元的なものである。
敵の敵は敵であることもあり、敵の敵が敵との戦いに敗れればこちらとの戦いの先鋒を命じられるのは戦国の常 
ところでヒトラーの我が闘争で日本人をどう表現しているか読んだことありますか?私はあります。
サヨクの深層は「反米」なのだろう。
KABU先生はサヨクといわず、戦後民主主義という。以下どちらでもお好きな方にお読み変えください。
だから議論になると「ポチ」とか「属米」という表現をする。
自らが「ポチ中国」であり「属中」であることには気がつかない。あるいは考えたくないのだろう。

ところでアメリカが嫌いといってもどのアメリカなのだろうか?
アメリカの外交も内政も過去大きく振れている。レーガンやブッシュのように頑固に反共というじいさんもいたし、カーターのように共産主義と妥協したくてたまらない大統領もいた。クリントンも天安門では筋を通したが政権末期は北朝鮮にラブコールを送る弱者であった。
偉大なるレーガンこれから評価無能な大統領

さて戦後民主主義者はどのアメリカが嫌いか?
考えるまでもない。彼らは主義、政策を問わず、強いアメリカが嫌いなのだ。

じゃあ、強い中国は好きなのか?
今より強い中国は好ましいのだろう。アメリカに対抗するために、
しかし、アメリカ以上に強大な中国が出現した時は反中国になるだろう。
しかし、そのとき、重大な違いがある。
アメリカ覇権の環境において、アメリカ批判は許されるが(現実が証明している)、中国覇権の世界では中国批判が許されないだけでなく、中国の同盟国批判さえ許されない。(現実が証明している) 
さあ、反米から中国に寄り添っている新聞社、市民団体、報道機関、評論家、作家、弁護士、どうするのかね?


本日の窮めつけ


敵の敵は味方、なんて人におすがりする論理を語らないで欲しい。
私は自分自身を味方とする。





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