台風一過 2005.07.30

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台風が通り過ぎた翌日、通勤電車から富士山が見えた。
遠く小さく見えたのではない、東京から見る富士はそうとう大きいことに驚く。もちろん季節がら頂上付近に白い雪は見えない。黒い大きな三角形に見えるだけである。
こんなに大きく見えるのに、いつもは大気中のチリでかすんでいるのだ。江戸時代なら毎日見えたのだろう。夏目漱石の時代にも、いやそれどころか終戦後だって見えたに違いない。いつのまにか、高度成長と共に私たちは日本の東京の原風景を失ってしまったのである。

なんていうとカッコいいが、私は3年前まで東北の片田舎住まいでありまして、こちらに来る前は中学校の修学旅行で富士山を見たきりであります。 

このように遠くまで見えるなら、ランドマークタワーも見えるだろうと車窓から神奈川の方向を探したが見つけることができなかった。

quest.gif 夜はなぜ暗いのか?
なんて質問を発すると、アフォかバカか?といわれそうだ。
しかしこれは歴史的に有名な疑問であり、その結果がビッグバンにたどりついたのである。
「オルバースのパラドクス」と検索してください。
エッ? ランドマークタワーとオルバースが結びつかないって? オカシイナア

さて、昔は台風が来るのは二百十日(にひゃくとおか)とか二百二十日(にひゃくはつか)といわれました。二百十日とは立春の日から数えて210日目の日ということです。もう毎年毎年、星座がめぐるが如く、時計の如く、正確に台風が訪問してきたので百姓は台風前に稲を刈り取するというのが日本の原理原則となったそうな・・・
これはあながちウソではありません。日本人の脳は西洋人より150g重いそうでして、その原因は頭脳が良いからではなく集団的農作業のために発達してとかいう学説もあるとかないとか・・・
ところが、今回来た台風は立春から数えて、わずか110日、いくらなんでも早すぎます。
これって、地球温暖化と関係あるのでしょうか? なんてまじめに考えてはこのウェブサイトには似合いません。 

taifu.gif 年がら年中熱帯の島々の上では強い直射日光によって上昇気流が起き、積乱雲が発生している。これがさまざまな条件によって大きくなったのが台風である。
台風に感情や意思があるわけではない。台風の進路は周りの気圧配置によって影響を受け、日本に来るか来ないかということは大陸と太平洋の気圧配置によって決定される。
ではこの気圧配置のほかにどのような調味料が関わっているかということであるが、・・・・現時点、神のみぞ知る。


こんなバッジをつけてます 台風一過、暑くなるのはこれまた当然である。
最近はクールビズといってノーネクタイで首相官邸にもいける時代となった。いや、ネクタイをしていると官邸に入れないと小泉さんは言っているそうだ。小泉さんと面識がないので本当かどうか私は知らない。
首相の気分や環境省大臣の個人的嗜好ではなく、実は我が日本は京都議定書の約束を守るためにエネルギーを減らさないとならないのである。ともかく、ノーネクタイが知れ渡ってきたのでよそ様の会社にもノーネクタイで行けるようになった。
ところがちと高級なレストランに行こうとしたら、ネクタイと上着がないと入れないという。ドレスコードという奴だ。まあ騒ぐこともない。久しぶりにネクタイと上着を着けた。イヤー暑いこと暑いこと・・・
日本の夏にはやはりそれなりのスタイルがあるのだ。
考えてみると、暑いからノーネクタイにしようという以前に、昔は夏ネクタイなどしなかったのである。
私が子供の頃、もちろん田舎町ではあったが、サラリーマンや役場の職員もネクタイなどせずに開襟シャツというのを着ていた。職人は半襦袢とかランニングで、あるいは上半身裸で働いていたのである。
もちろん、それがおかしくとも何ともなかったのだ。
香具師が上半身に刺青をするのは裸で働く時に裸ではチョットまずいと考えたことが発祥だと聞いたことがある。

ところで一気に夏になったので花粉症の人はハッピーであろう。私は花粉症ではないのでそのつらさは知らない。この温度、湿度では花粉(花粉症の本当の原因かどうかは知らないが)もおしまいだろう。
sake.jpg その代わり、虫刺されがふえているのではないか?
私はずっと大酒飲みであった。(既に過去完了形である)だが、今年になって、すこし長生きしたいというあさましい考えを持つに至り、ダイエットにも気を使い、酒も控えるようにした。我ながら恥ずべきことである。
ここ数日、お付き合いが重なり酒を飲んだのだが、夜寝ていて蚊にさされた。ひどい蚊がいたもので1箇所ではなく4箇所もさされた。隣に寝ている家内は被害なしである。これは酒のせいらしい。人間の吐き出す息にふくまれる炭酸ガスとかなんとかで蚊が寄ってくるという話を聞いたことがある。

ワインにはいろいろな不純物(言い換えると風味のもと)が含まれているから悪酔いしやすいと聞く。
すると蚊を呼ぶ酒、呼ばない酒もあるのだろうか? 研究している人もいるのだろう。



本日はくだらない疑問の中にも科学の芽がひそんでいるというくだらないオハナシでありました。

ではさらば







アサガオ様からお便りを頂きました(05.07.30)
オルバース・・・いいですね
初めまして、1年ほど前からこのページを拝見させて頂いているアサガオです。
オルバースのパラドックスを考えついたハインリッヒ・オルバースは現在私の最も尊敬する人物の内の一人です。
自らそのパラドックスを考えつき、その解決法まで自ら提示しました。
でも、ニュートンのパラドックスに引っかかってしまったんですね。
なぜ夜空は暗いのだろう?との疑問をバカかアフォかでかたづけて、その疑問を発した理由を考えようともしなければ、もう人間駄目ですね

アサガオ様、お便りありがとうございます。
おっしゃるとおり、人間特に大人になれば、なぜという疑問を持ち、それを論理的に考えなければ一人前ではありません。
ドラゴン桜の桜木健二センセイがマンガの中でいつも語っておられます。

landmark.jpg とはいえ、せっかくお便りを頂いたのですから私の疑問を書かせていただきます。
なにせ、ご訪問者が少ないのでいただいた材料を活用させてもらわねば・・・
ランドマークタワーはなぜ見えなかったのでしょうか?
どこかで東京都のビルより突き出たランドマークの写真を見たことがあります。
台風一過といってもやはり大気の汚れで見えないのでしょうか?
あるいは写真が撮られた時以降に建てられたビルのかげになってしまったのか?
それとも老人の目には捕らえることができなかったのでしょうか?
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