入間航空祭 2005.11.04
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ぜひともブルーイン
パルスを観ましょう

2週間ほど前、家内がブルーインパルスを見に行かないか?という。
昨年、百里基地にブルーインパルスとサンダーバードを見に行ったが、雨天のために中止となってしまったので今年はぜひとも観たいという。

私は正直いって出歩くのが苦手である。
誤解なきよう。
私は毎週、飛行機に乗り、電車に乗り、バスに乗り、2000キロ以上移動しているのである。休日は自宅の居間から出たくないと思ってもばちは当たらないだろう。
それにさ、海上自衛隊の護衛艦のどうどうたる威容に比べて、T-4練習機じゃあね、


ここまでのことは私の心の中のことであって、私は最上級の笑顔でもって「それはすばらしい、ぜひ行きたいね」と家内に応えたのである。
そして11月3日早朝、新聞社主催のバスツアーで埼玉県入間基地にやって来ました。
到着時刻が早かったのでまだ門は開いておらず、行列もできていませんでした。
なんだ、たいして人は来ないのか?と思っているうちに、行列ができ、ときどき後ろを振り向くと振り向くたびに列はドンドンと長くなっている。
飛行機の音を聞いて「おお!あれはT-4だ」なんて雲の中で姿も見えないのにあてっこをしている人もいます。マニアというのかオタクというのかすごいものです。
よく周りを見回すと、私のような普段着という人はあまりいません。いえタキシードを着ているとかウェディングドレスというのではなく、米軍のL2Bを着たり航空自衛隊の帽子をかぶったり、中には自衛隊の制服もどきという方がたくさんです。中に入ったらブルーインパルスの帽子ぐらい買わないと仲間はずれになってしまうのではと心配になりました。 

行列が長くなったためか、時間前に門が開き中に入ることができた。アリガタヤ
基地内に入りますと、広い格納庫前のコンクリート舗装の向こうにブルーインパルスが7機並んでおります。
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隣のご老人が「ブルーインパルスは6機のはずだが、なんで7機あるんだ?」などとひとりごと語っておりますと、そばにいた方が「1機は予備ですよ、尾翼にナンバーが書いてないでしょう」などと教えておりました。縁もゆかりもない方が親切なことです。
脚立とビニールシートは持ち込み禁止ですよとスピーカーで繰り返しておりますが、みなさんそんな放送を気にせずにドンドンと場所取りです。もう運動会かお花見かというあんばい。家内も最前線に場所をとり、持ってきたビニールシートを広げます。朝飯抜きでしたので、座り込んでコンビニで買ってきたおにぎりなどをほおばります。
まだこの時間、人はまばらでした。

9時から飛行開始とプログラムにありましたが、入場者をあきさせないためか、予定の10分くらい前からT4が飛びたちました。ブルーインパルスがどんなものか、アクロバット飛行がどんなものか知りませんので飛行機が飛ぶと大喜びする私ども夫婦です。すごいすごいと言っております。
やがて時間がたち、いろいろな飛行機が飛びますが、すごいと思ったのはC-1でございました。あの大きさのわりに短距離で飛び上がり着陸するのはもちろんのこと、ものすごく小回りがきくようです。いつも私が乗っているボーイング767などよりはすごい機動性だ!(当たり前ですか?)
ましてC-1で編隊飛行までするとは驚きました。T-4の編隊飛行よりは迫力があります。
そしてパラシュート降下、以前成田空港に行く途中、習志野あたりで電車からパラシュートの花を見たことがありますが近くで見たのははじめてです。スカイダイビングと違い低い高度から降下しますので見た目が華やかでないのは確かですがそれだけ危険でしょうね

デモ飛行が一段落したので席を外して展示品や売店をのぞきに行きました。
後ろ振り返りますと オオ! なんという人ごみでしょうか?朝には人っ子一人いなかったのにいまでは立錐の余地もなくもちろん歩く隙間もありません。ビニールシートの間を「ごめんなさい」「すみません」とお断りしながら通り抜けなければなりません。
しかしなんですね、展示物のところには誰もいません。整備中の状態にしてあるT-4や展示写真などを見て歩きました。


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昭和39年橋幸夫が来基とありまして、F86と写っている写真がありました。
今なら仲間由紀恵がパイロットの姿でイーグルと写っているようなものでしょうか?(現代はジェンダーフリーですからね)

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The first female Thunderbird pilot→
アメリカのサンダーバーズには女性パイロットがいます。
そういったことこそジェンダーフリーではないかしら
ブルーインパルスは、小学校や中学校の学校行事として見に行く価値がありますよ。
日教組とか社民党が反対されるのでしょうか? 

売店もものすごい人ごみ、帽子を買おうとか考えておりましたがラッシュアワー並みの込み具合。昼飯のうどんを買っておしまい。

いよいよブルーインパルスのお出ましとなりました。
写真を撮ろうとか思いましたが、私の広角デジカメでは手に負えません。それに写真などを撮るよりも、実物の迫力を実感することが大事だと思います。
大空に描く大きなハートやお星さまを見てすごいと思い、タッククロスを見てはぶつかるのではないかと驚きました。
主義にも国家論にも防衛論議にも縁のない家内が無邪気に「すごい!」と大声をだす。
アクロバット飛行のすばらしさとは単純明快なものですよね、

一日楽しい思いをしまして帰宅したのは夜9時でした。
アクロバット飛行がすごいのは確かでしたし、パイロットの腕もすごいのは確かでしょう。
でも私が本当に感じたのはそんなことではありません。

それはね、

アクロバット飛行は、飛行機を作った人、飛行機を飛ばす人、それを支える人々の技量と努力と献身によること。
そして、神のご加護があってこそということです。


04年、百里基地ですばらしいアクロバット飛行を見せたロック岩崎さんが05年に墜落したのを思いますとなおさらなのです。


見逃したサンダーバーズがまた来るなら、家内と二人で必ず見に行きます thunderbirds.jpg



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