ハルマゲドン 2007.09.02
ハルマゲドンなんてタイトルであるが、宗教的とかオカルト的なことではない 
ハルマゲドンとは神の治める世を作る最終戦争ということらしいので使ってみた。

今現在、共産主義国家と呼ばれるのは中国と北朝鮮くらいである。
辞典などによると、キューバ、ベトナム、ラオスも共産主義国家であるという説もある。正直言って現代では共産主義の定義は定かではないので、共産主義国家というのもいかなるものなのか誰もわからないのではないか。
社会民主主義というのも人により国により異なり、日本では民主主義から最も遠い国を支持する政党が社会民主党を名乗っている。不思議である。
もっとも民主主義から最も遠いその国は「朝鮮民主主義人民共和国」と自称しているが、これは冗談かへたなしゃれに違いない。
それはさておき、北朝鮮と中国が共産主義国家であると考えている人はいないのではないだろうか?
この両国が共産主義でないことは間違いない。
中国は秦の始皇帝にはじまる絶対権力者による独裁国家であり、北朝鮮はその皇帝から盃をもらった周辺地域の属国なのである。皇帝は属国の王に地位と金印を与え、王はその地位をありがたく受けてかの地を治める。お互いにいつ何時易姓革命がおきるのか心中不安で、反乱を押さえつけなんとか自分の寿命をまっとうしようとする・・そんな古代と変わらぬ国なのである。
ご異議ありませんよね? 
もちろん、中華帝国の盃を受けていた朝鮮の半分である韓国もいまだ中国への思慕を断ち切れないように私は感じる。そして20世紀末から21世紀はじめにかけての二代の韓国大統領のふるまいを見るにつけ、属国の王の行為そのまんまではないかと思う。
中国の歴代皇帝には、もちろん始皇帝も入るのですが、毛沢東とかケ小平なんてのもいましたね〜
現在の皇帝は誰かご存じですか?

現在の中国は古代とちょっと毛色が違い皇帝は世襲ではないのですが、先代皇帝を否定しないという政策をとっております。いずれにしても統治機構がまったくそのまま継続するというのは秦の始皇帝以来のこと
現在も宦官がいるのかどうか? 私は知りません。 

20世紀中期にはユーラシア大陸にそのような大帝国がソビエト帝国と中華帝国のふたつがあり、それぞれがたくさんの国々を配下に従えていた。中華帝国の皇帝にとっても属国の王にとってもまさに天国であったろう。
北朝鮮という属国は当時だって国民生産は少なく国内は赤字経営だったのですが、やくざの親分から毎年援助がありなんとか冷戦時代をしのいできたのです。
kita.gif しかし20世紀末にソビエト帝国とその配下の属国群が崩壊したことで、残された帝国も崩壊するのは時間の問題と考えられた。中華帝国とその属国の支配階級もそう感じたに違いない。
特に北朝鮮はソビエト帝国のルーマニア的な位置付けであり、1989年ニコラエ・チャウシェスクの独裁政権の崩壊をみたとき、自分たちすなわち金王朝の一族だけはあのような末路をたどりたくないと思ったことは間違いない。
人はみな死にたくない。金日成は不死の研究をさせていたという。錬金術や魔法使いがいた中世のようであり、金日成は中世の王様そのままである。
それほど死にたくない人が、民衆に八つ裂きにされたいとは思うはずがない。
そしてソ連崩壊によってソビエト帝国からの支援がうけられなくなったことで国家存続の危機になった。王族は国民を踏みつけて、労働力を輸出し(?)武器を輸出し、偽札、麻薬を国家事業で行うというまさになりふりかまわぬ悪の帝国を演じても延命を図っているのだろう。
健気ともいえるし蛆虫のようだともいえる。

ソビエト帝国崩壊で北朝鮮が己の末路を予見したように、今まで共産主義を褒め称えていた人々や機関もまた自分の末路を予測したに違いない。それは華やかなものではなく悲観的であることはもちろんである。
そういった場合、とるべき選択肢は多くはないがひとつではない。
過去の手法を自己批判し改めるという勇気ある選択もある。ゴルバチョフやエリツィンなどはそういう選択をしたといっても間違いではないだろう。
自己の存続をかけてなりふりかまわぬ自己正当化を行う北朝鮮的選択もある。
man1.gif 日本には戦後民主主義などと自称し共産主義を主張する人びとがいた。そしてそれを称えるとりまき、報道機関、文化人もたくさんいた。そして現在もいる。
彼らはゴルバチョフ的選択をしなかった。自己保身の道を選択した。
日本のサヨクもソビエト帝国崩壊時に共産主義、社会主義と決別すればよかったのだろう。しかし、共産主義崩壊がたまたま日本はバブルのピークから崩壊時期で、日本中が混乱していた。誰もが己の身の回りの混乱で世界の動きに追いつけずいた。サヨクさんたちも、共産主義を改めて考え直すことなく、あるいは己の信じていたソ連、中国の欺瞞に気付かずにその時期を通り過ぎてしまったようだ。
いずれにしても共産主義というものは人間本来の社会ではなく、不安定な体制であるということは明らかである。
安定とは、放っておいてもフィードバックがかかり一定のところに戻ってくるような関係を意味する。
5円玉を糸で吊るせば風が吹いて一時的に揺れてもやがて鉛直になる。他方、テーブルの上に5円玉を立てた場合、一旦倒れれば自然に立ち上がることはない。前者を安定な釣り合いといい、後者を不安定なつりあいという。
そして今日本で戦後民主主義者と真の民主主義者の最終戦争ハルマゲドンが行われている。
いいかげんに諦めたらいいのにと思うのだが、戦後民主主義者、サヨク、えせ平和主義者、憲法9条主義者などなどは背水の陣でがんばっている。
だが、戦後民主主義が今の闘いで勝利したとしても、すぐまたその矛盾を衝く人々が現れるだろう。
それらは不安定なつりあいだからである。
なぜなら、戦後民主主義者、サヨク、えせ平和主義者、憲法9条主義者というものは、現体制があってこそ、その批判勢力としてのみ存在することができるにすぎない。例えて言えば、彼らは人体の中の寄生虫のようなものであって、宿主の日本が滅んでしまえば己だけでは生きていくことができないからだ。彼らは常に批判勢力である。そして根っこである共産主義も共産主義国家・ソ連も既にない。
しかし同時に寄生虫を退治することは非常に困難であって、故に最終戦争は正義が勝つまで永遠に終わらない。
まさにハルマゲドンである。 

9条の会の平均年齢は定かではないが80歳くらいであろう。
わざわざご連絡いただくまではありません。実は私調べてみました。ただ生年不詳という方がいらっしゃいましたので、
先日、その中では若手・かってべ平連の中心人物であった小田実氏が死去した。戦後民主主義を唱える人びとも時間には勝てない、もう日本人の平均寿命に等しい老齢であろう。彼らとともに戦後民主主義は終わって欲しい。
なにせもう戦後ではない
もはや戦後ではないといわれたのは1956年、あれから既に50年
同じく、もはや戦後民主主義ではあるまい。
もう共産主義の時代ではない。ソ連崩壊から既に20年になるのだ。
まだ変革に気がついていない方々、気付いていも人生を変えなかった方々よ
もう、この日本を悪くしないで欲しい。
早く憲法を変えよう、教育を変えよう、現実に向き合って日本という国家を滅ぼさないようにしよう。


本日のお願い

あなたが日本人なら日本の国益を考えて欲しい。
もちろん外国人ならその限りではありません。
でもそのときは、国籍を明確にしてください。




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