中国の経済成長率推定2001.8.24
某新聞社のインターネットホームページに次のような記事がありました。
今回は、中国の経済系に焦点を当てて、今と将来を予測しようと
思う。中国は恐らく世界第4位の経済大国になるでしょう。
日本の経済成長は年率1%ぐらい、中国は今後も年率8%以上と言
っている。また、現在の経済規模は、日本の1/2が中国である。
このため、この年率でいくと何年で追いつくか?
方程式は、
     2*(1+0.01)**N
    −−−−−−−−−−−−−−−
     1*(1+0.08)**N
が1より小さくなる時で解ける。
N=10となるはずです。
これを書いた記者は偏差値は高いかもしれないが、常識を持たないのだろうか??
この新聞社としては将来は中国が世界の中心となるのだから日本人は中国に頭を下げていればいいんだよ、と言いたいのかもしれない。それならもうすこしうまくいいまわしを考えないといけません。程度が低すぎます。
歴史をひもとけば経済発展が低い状況にあるとき、高い経済成長率を出すことは可能です。その証拠に日本、台湾、韓国、タイなど、あるベースラインから一定期間は高い成長率を誇りますが一定レベルになると飽和します。中国の成長率が今後10年間維持すると言う根拠を知りたい。上記記事でも「中国が言っている」とありこりゃ??政府が経済成長率○%と言っても意味ないわけで、、
成長を支えるのはインプットとアウトプットです。インプットとしてエネルギー、各種資源、成長を求め支える国民の意思が必要です。アウトプットとして製品を受け入れる市場、廃棄物・廃熱を処理するシステムが必要です。
まず、エネルギーですが1.08の10乗は2.16ですから中国は現在の倍以上のエネルギーを必要とします。どこから調達するのだろうか?今まさにベトナムやフィリピンと戦って東南アジアの石油資源を略奪しています!!ああっ、我パレンバンを奇襲せり!!60年前の日本の姿が重なります。この新聞社は過去の日本の戦争を批判して、なぜ目の前の中国の戦争を批判しないのでしょうか?
次にマーケットですが現在では中国進出(武力ではありませんよ(^^)した企業が中国マーケットのあまりの小ささにまいっているのが実態。市場が小さく輸出しか期待できなければ進出した企業はより低賃金の国に生産工場は移動していくだろう。ここ数年タイや台湾から中国に移ったのがさらに移動していくだけのこと。
廃棄物処理は共産主義のことですし原爆実験場にでも埋めちゃえば後は知らんというのが秦の始皇帝からの伝統でしょうが、廃熱や大気汚染、水質汚染は大変な国際問題になるでしょう。被害を受けるのは北朝鮮、韓国、台湾、日本が主です。北朝鮮や韓国は中国を親と思っているでしょうが(朝貢外交)が、海で魚が取れなくなったり、森林が枯れたり、人の健康被害がでればそうとばかりもいってられないでしょう。日本も同じです。今でさえ中国発の大気汚染や酸性雨で被害を受けていますが、この拡大が懸念されます。まさかその時、親中国の新聞は中国人民のために「ペキンぜんそく」をがまんしろとか、「中国産のイタイイタイ病は健康にいい」とか言うのだろうか?? 中国はこれらの発生を防止できなくては経済成長する資格がない。
現在は一部の経済特区の都市地域が成長しているだけ。長期的に成長を維持するには今後は内陸部などが伸びないと数字が出ないはず。某新聞を読んでいてもそうなる気配は見えないね?

中国の経済成長をたたえるより、今後の中国を誰が養うのかを心配した方が良い。
世界経済は回りまわって成り立っているのだから日本からODAあるいは人的、技術的支援をすることはやぶさかではない。しかし、今日現在は「中華人民共和国」にけなされ、ばかにされ、罪をなすりつけられているわけであえて貢ぐことはあるまい。
朝日新聞さん、どうなんでしょう?あっつ新聞名を言っちゃった。
そういえば、中国の某高官はアメリカとの会談で「日本はあと20年もすると地図からなくなるので考慮しなくていい」と言ったとか!!
う〜ん、20年後に「中華人民共和国」という国名がなくなっている可能性のほうが大きいのでは?

この文章を引用する時は、誤解を防ぐため前一行だけでなく、色を変えた前2行を引用すること。

2001.08.30追加
その後、見知らぬ方から中国のGNPを日本の半分としているのはおかしいのではないか??とメールをいただいた。
たしかに、99年度のGNPは中国は日本の20%くらいだったはず、すみません、ホームページをそのまま引用して気がつきませんでした。m(__)m
うーんそうすると出発点からしておかしかったわけだ。
前式にそれを代入すると、、
     5*(1+0.01)**N
    −−−−−−−−−−−−−−−
     1*(1+0.08)**N
が1より小さくなる時で解ける。
するとN=23となります。
でももはやこれは意味のない計算でしょうね、23年間の長期をリニアで推定すると言うことがどだい無理です。あるいはこれだけ長スパンの推定できる経済学者はいないでしょう。ITバブルを予言した方さえ少ないんだから。


曲者様からお便りを頂きました(2012.03.25)
中国の経済成長率推定2001.8.24を読んで 中国の某高官はアメリカとの会談で「日本はあと20年もすると地図からなくなるので考慮しなくていい」

これ、本気だと思いますよ
かつて、核武装の時にもまだまだ中国には無理と思われていましたが
あっさり核武装
宇宙方面でも舐めきっていたら、人工衛星の破壊技術をもっちゃいましたし
アメリカが日露戦争の頃より対日戦争を想定していたように
中国は毛沢東時代より真剣に対日占領プランを作成してると思っています。

話は北朝鮮に戻りますが
中国の核武装をまじかに見た北朝鮮が、核武装をちらつかせ濡れ手に粟状態なのは当然だと思います
おりしも人工衛星の打ち上げ問題が取りざたされていますが
まー核弾頭をロケットに搭載できるだけの技術は無いと思われるので
そんなに騒ぐ必用もないと思いますが
核爆弾を搭載できなくても
放射性物質を日本その他にバラまくくらいは十分出来るので
すでに王手を取られてるとも言えるのですがね

曲者様 お便りありがとうございます。
中国の経済成長は確かにありましたが、実際の国力、GNPがいかほどなのか不明のようです。
車の販売台数は核武装よりも国家機密のようで、実際に何台作って何台売れたかはなぞです。
私はこんなあほなことを10年以上語ってきましたが、曲者様のように若い方が、「サヨクの語ることはおかしいのではないか?」「中国の実態はどうなのか?」と疑問をもって、そして声を出してほしいと思います。
こんなところで語っているだけでなく、ネットでもリアルのデモでも、キャンペーンでもやれることはたくさんあります。
ちなみに私も可能な限り、デモに参加しています。
正直言って昨年のデモで歩きすぎて足を悪くしてしまいました。
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