よい子なんかいない日本人はよい子が多すぎますよ。例を挙げましょう。
◆ちょっと古いけど埼玉のダイオキシン問題、みなさんあの時に行政が悪い、業者が悪いと言い立てましたが、廃棄物を発生させた人が悪いと言った人はいなかったようです？廃棄物を出したのは産廃業者でもなく近隣住民じゃなかったし、埼玉県でもなかった。ひょっとして東京人では？
今、三重県や千葉県が怒ってますよ！都市で発生した廃棄物を近郊の地域に処理しようとするのはあまりにも身勝手だということです。三重県は他府県から廃棄物を持ち込みするとお金を取ることにしました。当然でしょうね！心配なのはもっと遠くの田舎の県に持っていくだけにならないかということです。昔、江戸川の区長が他区からの廃棄物持ち込み反対でがんばったことを思い出します。
◆「原発はんた〜い」もっとも最近は元気がありませんね（＾＾）、日本の発電量の約40％は原発だそうですよ、今原発を廃止したらあなたの生活どうします？「原発は家電メーカーの陰謀である。家電品を売るために原発を作っているんだ。原発メーカーは家電メーカーであることがその証拠！」と言ってる方がいます。じゃあ家電品を買わなかったら？一世代前は家電品なんかほとんどありませんでした。今だって「電気を消す」という言葉があるように昔は電気とは照明くらいだったんです。なくとも生活できます。そしたら原発どころか火発もいらず50年前の水力だけで生活できますよ。
わたしは原発推進派でもないんです。身勝手な論理、ずるさを告発したいだけです。だいたい、原発がなんで田舎にあるんですか？福島県、能登半島、北海道泊その他もろもろみんな都市部から離れてます。電気を使う人は都会人、危険をかぶる人は田舎者、これおかしいんじゃない？原発反対運動をしている人たちはほとんど都市の人ですよね。どこか辺鄙なところに原発を作ろうとすると、大都市から市民活動家や学生が大挙してやってきて「原発はんたーい」、彼らは自分は便利な生活をしたいけど原発に反対だという観念だけがあり、反対運動をすると浄化されたような気分になるのでしょうね。万一ホントに原発が廃止されたら今度は「原発作れ〜」なんてやるんでしょうか？
スウェーデンでは原発を廃止していますが、かの地では原発は都市の真中にありました。発電だけじゃなく温排水を都市暖房に使うという目的もあったからです。だからこそ、事故の際の危険を肌で感じたのでしょう。日本でも東京の新宿や銀座に原発を作るべきですよ。送電線もいらなくなり、エネルギーロスが大幅に減ります。あなた送電ロスが何パーセントあるか知ってます？
そうすれば田舎は何にもない、不便だけど危険もない、これ当然でしょう？都会は便利で、レジャーも楽しめ、ついでに危険もお付けしておきます。
◆今環境問題が関心を集めてます。環境に関心のある方は張り切ってます。「割り箸を回収しています。」「牛乳パックのリサイクルをしてます。」「中性洗剤の代わりに石鹸を使います。」いや〜みなさんエコ生活ですね。でもひょっとするとそれエコ生活じゃなくてたんなるエコひいきとかエゴ生活だったりして
割り箸をリサイクルする効果とそれにかかるエネルギー、計算しなくたって天秤がどちらに傾くわかるでしょう。
牛乳パックのリサイクル！わたしなら牛乳パックを洗う水の使用量とその結果によるBOD増加が気になります。回収に要するガソリンはどうなの？まず、世の中は経済原理に基づいて動きます。なぜ牛乳パックになったのか？ビンより軽いし壊れないからですし、30年位前に水濁法が制定されビンを洗う水の処理が規制されたからです。要するに製造者も流通もリサイクルも含めたシステムとしての費用削減努力の結果なんです。それらを無視してちょびっとリサイクルしたつもりで「わたしは救われた」と信じられる人がうらやましい。聞いた話ですが、ヨーロッパの某国では牛乳パックの中にポリ袋を入れて箱そのものは再利用するところもあるそうです。あるいは客が容器を持っていき測り売りするところもあるそうですよ。そのくらいシステム的に改善しないと無駄を増やしているだけです。
中性洗剤は悪で石鹸は善、そんなに簡単ならいいですね。50年代の西部劇のように白人よい人インデアン悪い人てなもんですか？物性から言って石鹸のほうがBOD大きいんじゃない？現代の中性洗剤のリンは石鹸並だそうですよ。洗剤の性能、それは言わないでおくか？
強制されて中性洗剤を使っている人いますか？石鹸より便利でよく落ちるから主婦が選択(洗濯)しただけですよ。石鹸運動している方々、落ちない石鹸でご苦労様です。使命感に燃えているからいいのでしょうか？
塩ビ反対運動の方もがんばっています。某通販会社では塩ビ製品を扱わないと宣言してます。でも塩ビでないとだめなものもあります。その製品は別な会社から買ってくださいって？？､そりゃもうむちゃくちゃだあ〜
ついでに言うとこの会社でフロンを使わない冷蔵庫を扱ってますが、この冷媒燃えますよ、火事に注意してね！フロンがなぜこれほどまでに使われたかと言えば、もちろんオゾン層のことが分からなかったこともあるけど、無害、不燃、冷媒として最高だったからですよ。
◆馬鹿話をしちゃいましたけど、どこにもよい子なんかいません。でも悪い子もいないんです。世の中そんな簡単じゃありません。いろんなことを言ってる団体がありますが、眉に唾つけて考えましょう。世の中は経済原則で落ち着くところに落ち着いているわけで、現状が全くのでたらめの結果なんてことはないんです。
世の中をよくしよう、環境をよくしようなんてことは決して悪いことじゃありませんが、悪い団体につかまると窮屈な生活をしてかつ環境にも悪い結果をもたらすことになりかねません。
表題の「よい子なんかいない」につながりましたでしょうか？？
◆私でたらめ"ばかり"は言っておりません。わたしは環境関係の仕事をしております。ついでに言えばわたしが推薦する本は「地球はほんとに危ないか？」です。絶対薦めないダメな本は「地球を救うかんたんな５０の方法｣で、この本のとおりしたら地球を救えないでしょう