毎年プロ野球の優勝チームの監督はいかにして優勝したかの戦略の本を書いてます。経営者、部課長連中はこれを買ってきてすこしはためになったかのような顔をしています。もっともその監督が翌年はさんざんだったりしてね（＾＾）
将棋や囲碁のプロ棋士が戦略などの本を書いたり、経営談義をする記事などを見ることもあります。
でもね、マラソンの監督が経営学を知っているとは思えないし、囲碁の名人が外交問題を解決できることは決してないでしょう。私は一芸に秀でた人物が他の分野でも秀でているとは思いません。あっ、もちろんレオナルドダビンチのように絵画、科学、技術、音楽などなどそれぞれの分野の天才であることもあるでしょうが、それこそ例外中の例外でしょうね。少なくともレオナルドダビンチと同等の人は歴史にいないということがそれを実証します。

「偉大な人物が常に偉大であるとは限らない」と言ったのはレーニンだったか毛沢東だったか忘れましたが、これは真実だと思います。
確かに何事でもトップクラスの方はチャレンジ精神と努力、そして天性の才能は人並みはずれたものがあると認識しています。しかし専門外のことについては我々庶民と何ら変わらないと信じます。
しかし、危険なことは有名人、スポーツ選手、歌手、その他もろもろが専門外に関した発言も極めて大きな影響力を持っていることです。
大衆を煽動しようとする勢力がこれら著名人を担ぎ上げるのは不法とまではいえないにしてもアンフェアであると考えます。

オノヨーコさんがテロ報復反対の新聞広告したとか、宇田多ヒカルさんがホームページにテロ反対を書いているとか聞き及びます。
社民党が田嶋ようこ教授を、民主党が大橋巨泉さんを担ぎ上げました。
テレビで性差別をするな！と怒鳴っているだけの人とか、昔ちょっとエッチな番組の司会者が政治で何ができるのでしょうか？？
そういえばテレビ○日のキャスターは昔音楽番組の司会者で「○○ちゃーん、待ってたよ！」なんてやってましたが、その後政治や外交についていかなる勉強をしたのか知りたいものです。捨てぜりふだけはかっこいいことは認めますけどね。
昔、野坂さんが自衛隊はいらない、侵略を受けたら銃を取って戦うなんてのたまっていましたが、よく考えてください。戦闘行為をするには軍人・軍服着用である必要があります。一般民間人が侵略者に対抗すれば単なるテロとして犯罪行為となってしまうことをご存知ない。でも野坂先生はおれは戦争を知っているなんて一般大衆に教えを垂れているのです。これを信じて若い人が侵略者に立ち向かったら英雄ではなく犯罪者になってしまう。だからこそ自衛の戦力が必要なのです。


私は断言します。こんな人たちが社会をリードする力はないし、一般大衆はこれらの言葉をそのまま信用してはならない。
権威とは何か？
少なくとも一芸に秀でた人が、それ以外の分野には影響を及ぼすことができないものと定義したいね。

芸能人が教科書問題やテロ報復で馬鹿なことを言っているのを聞くと、私は怒りで血圧が上がってしまいます。