同志タイガージョー様より大論文を頂きましたのでアップします。お久しぶりです。最近は仕事が忙しく、ほぼ二ヶ月ぶりのお手紙となってしまいました。最近教育基本法を巡って左翼が騒がしいようです。思想の自由と愛国心を巡って大声を上げています。
【コラム】ホロコーストと北朝鮮軍の「南侵」 2006/11/20確かに日本国も共同体の一つですから約束事は必要です。日本人の約束事としては何がふさわしいでしょうか?
今夏、米国のある大学を訪れた際、ドイツ人の訪問研究員に会った。韓国とドイツがともに経験した第2次世界大戦後の分断問題について話し合っているうちに、韓国の「国家保安法」の話題になった。
ドイツにも個人の思想の自由を制約する法律があるのかと尋ねたところ、この研究員は意外にも「ドイツにも似た制度がある」と答えた。それによると、外国人がドイツ国籍を取得する時に、必ず認めなければならない「事実」があるという。
外国人がドイツ国籍を得る際に、ドイツ政府から尋ねられる質問とは次のようなものだ。まず「イスラエルという国が存在する権利があると考えるか」という質問だ。そして「(ドイツのナチス政権がユダヤ人を大量虐殺した)ホロコーストは実際にあったことか」という質問が続く。
もちろんドイツ人になるためには、この2つの質問にすべて「ある(あった)」と答えなければならない。そうしなければドイツ国籍を取得するのは不可能だ。
他の国家と違い、ドイツにこうした特別な制度がある理由は容易に察することができる。罪のない人々をむごたらしく虐殺した過去を反省し、ナチス独裁政権を否定する認識こそ、第2次世界大戦の敗戦から立ち上がった「自由ドイツ」が存在する根拠となっているためだ。だからこそ自由ドイツ人になろうとする人は公式にこれを自分の口で認めなければならないのだ。
これらを否定することは個人の自由かもしれないが、少なくともそうした考えの人物をドイツとして迎え入れるわけにはいかないというのが社会共同体の約束であり、規律なのだ。
こうした認識を求められるのはドイツ国籍を得ようとする外国人だけではない。ドイツ国民に対する反ナチス教育も徹底している。ドイツの生徒は11年生(高校2年生にあたる)になると、1年かけて独裁者アドルフ・ヒットラーについて習う。この間、ヒットラー時代の戦争捕虜収容所の残虐性やユダヤ人虐殺について徹底的な反省が行われる。
一昨日、次期統一部長官に内定している李在禎(イ・ジェジョン)氏は国会の人事聴聞会で、「韓国戦争(朝鮮戦争)は南侵(北朝鮮による韓国の侵略)か、それとも北侵(韓国による北朝鮮の侵略)か」という質問に対し「ここで規定して発言するのは適切ではない」と答えたが、さらに追及されたため「すでに南侵だったと規定されている」とした。
李在禎氏はまた、書面による答弁で「金日成(キム・イルソン)に対する評価は後世に委ねられるべきで、まだ過去の歴史は整理されていない」とした。
こうした発言を見る限り、韓国政府の長官としてふさわしいかどうかを論じる以前に、李氏が果たして韓国人としての基本的な資格を備えているかどうかすら疑わしく思える。
大韓民国と韓国民はどういう経緯で現在に至ったのか。韓国は統一とイデオロギーを名分に戦争を起こした北朝鮮の金日成政権に対抗して戦った人々が建てた国であり、韓国民はその人々の子孫ではないのか。李氏の発言は大韓民国と韓国民を侮辱するものにほかならない。
世界のどの国にも絶対に譲歩できない原則と国民的合意が存在する。ヨーロッパ大陸で起きた宗教迫害から逃れた人々が建国した米国では、宗教の自由と旧宗主国からの独立を国家の原則としている。そして南北戦争の犠牲を通じて勝ち取った奴隷解放と連邦主義もまた、今の米国の根幹となっている。こうした原則と精神を幼稚園児の頃から教え、国旗の前で宣言させ、国民のアイデンティティーを保っているのだ。
韓国戦争に対する学問的な分析や議論を行ってはいけないと言っているのではない。しかし、金日成の南侵を防ぎ、国民の自由と国家の独立を守った歴史こそ、韓国という国のアイデンティティーを成す基本的な事実であるのは間違いない。少なくとも大韓民国では、これを素直に認めない人物や勢力との共存はできないのだ。
一般市民にも求められる道理を、よりによって長官になろうとする人物が否定してよいはずがない。
姜孝祥(カン・ヒョサン)記者(経済・産業部) 朝鮮日報/朝鮮日報JNS
深謝 先だってあらま様から貴重なご指摘をいただきました。そこで私なりにドイツの教育システムを調べてみました。ドイツ帰化についてもドイツ領事館が発行している日本語文を確認しましたが、朝鮮日報に記載されていることは確認できませんでした。ビザについても同様でありました。 あらま様には貴重なご指摘をいただき深謝いたします。 佐為様にご迷惑をおかけしました誠に申し訳ありませんでした。 タイガージョー拝 |