The Journals of the Virtual Geographic League 96年2-3月号に載っている記 事の翻訳です。原文は、印刷されたものは国内では配布されていませんが、イン ターネット上のの Virtual World のWWW (http://www.virtualworld.com/) で見 ることができます。  例によって素人の翻訳ですので,訳の不適切な部分もあるかと思います。お気 付きの点があれば、ご指摘下さい。  原文の著作権及び各種権利は Virtual World Entertainment社が保有し、以下 の翻訳文に関しても同様に権利を有するものとします。翻訳上の責任は訳者の私 にありますが、翻訳の内容によって生じたいかなる損害等にも訳者は賠償・引責 の義務・責任を負わないものとします。 1996/02/18 JIRO ------------------------------------------------------------------------ Commissioner's Cul-De-Sac David“Commissioner”Icke 1995年米国レッドプラネット・グランドマスター VELOCITY = VICTORY  誰だって同じ疑問を持つんじゃないかな。複数のブースターを同時に使うこと ができるということを考えたとき、トリプルブーストを焚くのとシングルブース ト3回とどっちかいい? 答えはレッドプラネットのモットー、VELOCITY = VICTORY (速度 = 勝利) にある。プレイテストを通じて得た研究結果によると、スピード による点数は速度の2乗に比例して変化するらしい。  この話はおおざっぱな説明をした方がわかりやすいだろう (数学的に正確でな くて申し訳ない)。ここで仮に、ブースターを1組み焚いて達する最高速度を基準 にして、複数組みのブースターを焚いたときの指数を考えることにしよう。例え ば、スクリーミング・ブロッコリではシングルブーストの1回の指数は15で、ダブ ルブーストは25 (ダブルはシングルの倍の速さになるわけじゃないので、30では ない)、トリプルはちょうど35くらいになる。それでは、ブースターを1組み焚い て得られるボーナス点を計算しよう。単に指数を2乗すればいい。ブロッコリのシ ングルブーストは 15×15 = 225 だけ、同じ距離をブーストなしで走ったときよ りもたくさん得点できる。ダブルだと 25×25=625 のボーナス点、トリプルでは 35×35 = 1225 のボーナス点だ。つまり、もしスクリーミング・ブロッコリが全 部で12のブーストを全部生き延びたら、  ・12回のシングルで2700点の加算  ・6回のダブルで3750点増加  ・(たったの)4回のトリプルで4900点のボーナス。  もちろんブースト走行をめいっぱい走り切れなければ全然違うことになる。い やぁ、ターナーズでトリプルしちゃだめだ。それから、前回のCul-De-Sacで言っ たように、ドアに到達したときにちょうど開いているタイミングを見極めるのは、 特にブースター走行を続けているときには、何百点を余分に手に入れるために非 常に有効な方法だ。  この素晴らしくてアドレナリンのあふれ出るマルチブースター走行なんだが、 VELOCITY = VICTORY について話すのなら、その最中にクラッシュしてしまったと きの結果に触れておくのもいいだろう。スクリーミング・ブロッコリでトリプル 中に死ぬのは何よりも嫌だね。このデスはまるでメインスクリーンがぱっと明る くなって“GAME OVER”の文字が点滅しているようなもんだ。衝突での減点は機体 の質量と速度の積にもとづいているんだ。ブロッコリのトリプルはスペックのダ ブルよりも速くて、ブロッコリの質量はたぶんスペックの3倍だ。あっという間に 5000点失ってしまう。焼き過ぎのトリプルブーストのスクリーミング・ブロッコ リはビタミンとミネラルの25%を燃やしてしまう (トリプルを1回使ったら、残り は3回)。ダブルブーストのスペックのクラッシュでは、減点は半分以下で、消費 する固体ロケットブースター燃料も相対的に半分だ (ダブルを1回使ったら、残り は7回)。  インターネット・バージョンの Commissioner Cul-de-Sac、 http://xTek.ohs.oside.k12.ca.us に来れば、この話のもっと詳しい解析やその 他諸々の話題がある。Jamil "Pony Express" Nimeh の書いた Boot Camp を見る のを忘れないように。また、サーバー名 US.Undernet.Org でIRCにとびこんで、 /join #vwe してVGLのチャットで私や他のメンバーたちと会おう。 ------------------------------------------------------------------------