The Journals of the Virtual Geographic League 96年2-3月号に載っている記 事の翻訳です。原文は、印刷されたものは国内では配布されていませんが、イン ターネット上のの Virtual World のWWW (http://www.virtualworld.com/) で見 ることができます。  例によって素人の翻訳ですので,訳の不適切な部分もあるかと思います。お気 付きの点があれば、ご指摘下さい。  原文の著作権及び各種権利は Virtual World Entertainment社が保有し、以下 の翻訳文に関しても同様に権利を有するものとします。翻訳上の責任は訳者の私 にありますが、翻訳の内容によって生じたいかなる損害等にも訳者は賠償・引責 の義務・責任を負わないものとします。 1996/02/28 JIRO ------------------------------------------------------------------------ VGLニュース ワールドカップ予選準備完了!  3月3日、日曜日、バーチャルワールドカップ予選がキックオフされる! 今年で 3年目の世界大会は、過去最大のものとなるはずだ。我々の宿敵、日本からだけで なく、カナダ、オーストラリア、そしてイギリスからも初めての参加者を迎える。  我々はどうなる、とテスラサイトのパイロットは心配するだろう。大丈夫。テ スラサイトを代表する最高のパイロットを選ぶために、第2の大会が開催される! そう、テスラカップが今年後半に行われる予定だ。開催地と日程は未定だが、試 合形式は3.0の大会と同様のものとなるだろう。  大会予選は、各サイトにおいて複数種目の試合によって、そのサイトの最高の パイロットを決める。  前回までは、「オープン」な形式の、クラス分けのない試合だった。つまり、 あらゆるレベルやスキルのパイロットたちがみんな一緒にごちゃまぜになってい た。これにも利点はあるが、欠点もある。  主たる欠点は、オープンな試合ではパイロットのレベルやスキルの差を区別し ないということである。強者だけが賞される。  例えるとすれば、ひとりの有能なゴールデン・グラブズのボクサーが、マイク・ タイソンと対戦するところを想像してほしい。いくらゴールデン・グラブズのボ クサーがスキルと才能があっても、タイソンとわたりあえるようになるだけの時 間や資力はなかっただろう。  きっと、このボクサーは彼自身と同じくらいの手腕のボクサー相手に自分のス キルを試したいことだろう。  我々のパイロットたちの中にもこういう必要と要求があると考えられる。そこ で、今年からクラス分けシステムをワールドカップに取り入れ、今後の試合でも 採用していく。  最初は2つのクラスで始める。時の経過や要求次第では階層の追加もあるだろう。  最初の2つの階層は、Aクラスとプロクラスである。  パイロットは、いくらかの制限のもとに、どちらのクラスにもエントリーでき る。  Aクラスには以下の者を除く全てのパイロットが参加可能。 1. その競技で「マスター」の資格を得ている全てのパイロット 2. インナー・サークル・メンバー [訳注: 搭乗回数300回以上のパイロット] 3. VWEの従業員  プロクラスは、すべてのパイロットが参加可能。  いずれは、少なくとももう1つ、できれば2つのクラスを追加したいと思ってい るが、これは参加者の人数と、もっとクラスがあった方がいいという希望がある かどうかによる。 このクラス分けシステムの目的は、 1. パイロットが自分と似通ったスキルと経験のパイロットと対戦できること 2. 大会における力量のレベル差を認め、レベルに応じて授賞する である。2番目の目的の意味するところは、各サイトで異なるクラスに対して同じ 種目を開催するということだ。例えば、Aクラスの BT FFA と、プロクラスの BT FFA があり、それぞれが、ピカードピンが授与され、銘板に名前が彫られる。従 って、クラスがたくさんになれば、それだけチャンピオンも増える。  これはあなたにとってどういうことか? パイロットとして、あなたは自分のス キルを評価し、どのクラスに参加するのが最も適当で、勝ち目があるかを決める ことができるということだ。もちろん、誰がどのクラスに参加するかについては いくらか制限があるが、一般的に言えば、自分がどのクラスに参加するのかはパ イロット自身が決めるのである。  またこれは、最初から結果のわかりきった試合が行われたのは過去のこととな るということだ。もはや、搭乗回数30回のパイロットが、現在の、または元国内 グランドマスターと対戦させられることはない。競技はより公平になる。  各クラスにはそれぞれの到達できる上限を設ける。今回のワールドカップでは、 プロクラスだけが国内と世界決勝への参加資格があり、Aクラスは国内レベルまで だけに参加できる。つまり、上位のクラスにはいるとそれ相応の恩恵がある。  他にはどうやって上にあがるか? 現在参加しているクラスのトーナメントで優 勝したら、自動的にそのパイロットは1つ上のクラスに昇進する。これは、上達度 曲線が上向きになるのを助け、頭打ちになってしまうのを防ぐ。ただし、パイロ ットは一度に1つのクラスにしか参加できない。  今年の大会は、バトルテックとレッドプラネットの個人戦にそれぞれ2つのクラ スを設ける (Aとプロ)。それぞれのクラスの個人戦サイトチャンピオンはパサデ ナの大会に進むことができる。プロクラスの選手はプロリーグ国内チャンピオン、 そして国際グランドマスターの座をかけて、また、Aクラスの選手は、Aリーグ国 内グランドマスターの座をかけて戦う。  チーム戦は、将来はクラス分けがあるだろうが、この大会ではクラス分けシス テムは適用されない。つまり、チーム戦はオープンリーグで、あらゆるレベルと スキルの者が参加する。  従って、各サイトから送り出される代表は以下の通り。 プロクラス バトルテック個人戦チャンピオン Aクラス バトルテックチャンピオン プロクラス レッドプラネットチャンピオン Aクラス レッドプラネットチャンピオン バトルテック、レッドプラネットそれぞれの国内サイトローカルチャンピオ ンチーム (チーム戦のあるサイトのみ) 費用: 個人戦 1パイロットあたり $60.00 ・全種目一括購入のみ ・全部で4つの個人戦種目があるが、4つ目の種目は先の3つの種目の順位で決定 される上位16人だけが参加できる チーム戦 1パイロットあたり $80.00 ・チーム戦は標準リーグ形式で行われる [訳注] 以上は、アメリカの国内予選の話で、日本の国内予選はこの通りに行われ るとは限らない。 ------------------------------------------------------------------------