Journals of the Virtual Geographic League 95年9-10月号に載っている記事 の翻訳です.現在まだ印刷されたものは国内のサイトには配布されていませんが, インターネットのWWWで見ることができます.  例によって,素人の翻訳ですので,訳の内容に関する責任は負いかねますので ご了承下さい.正確な内容が必要な場合は,原文を参照して下さるようお願いし ます.明らかな誤訳があれば指摘して下さい. JIRO ------------------------------------------------------------------------ Hello Tesla VGLラボ、次世代転送ポッドを発表  ロサンゼルス、1995年8月7日 ― バーチャルワールドは、同日、革新的なテス ラコックピットのテクノロジーを、世界最大のコンピュータ・グラフィックスの 会合であるSiggraphにおいて、世界の報道関係者と業界に初公開した。コンベン ションの参加者たちは、世界で最も未来的なバーチャル・リアリティ・コックピ ットの事前公開に何時間も行列を作った。誉れ高いSiggraphギャラリーに審査員 が選んだバーチャルワールドのテスラVRシステムは、ただちにリアルタイムVRエ ンターテメントの最高傑作として知れわたり、同社のロケーション・ベースのVR エンターテイメント業界での不動の地位を確固にした。  テスラシステムは最初に目から人をひきつける。無限遠光学システムはもとも とは米空軍のF-16フライト・シミュレータのために設計された画期的な3次元知覚 技術である。自動車のフロントガラスを通して外を見ているかのように、地平線 の彼方まで焦点を合わせて見ることができる。スクリーンは奥行き30メートルあ るように感じられ、見える物体は頭の中では実物のように認識される。リアルタ イムのグラフィックスは、バーチャルワールドの特許である、ペンティアムPCに ディビジョン社の専用ハイ・エンド・グラフィックス・コンピュータ (ノースカ ロライナ大学の素晴らしいピクセル・プレーン・テクノロジーを利用) を組み合 せたものによって生成される。  テスラシステムはまた、耳をも魅了する。12個の4チャンネルスピーカは、ドッ プラーシフトや、空間的効果、ステレオ音声など、現実の物理を正確に再現する ように設計されている。コックピットに入り込むと、プレイヤーは外部の雑音か ら完全に遮断され、渦巻く音色や体中に響きわたるバイブレーションの新しい世 界へ投げ込まれる。  「これらのテクノロジーの素晴らしい組み合せは我々の最高の技術の妙だ」と バーチャルワールド会長兼CEOのティム=ディズニー氏は言う。「全ては我々独自 の新しい基本モジュラー・ソフトウェア・システムMUNGA (Multi User Networked Game Architecture) によって可能となった」。新しいアーキテクチャは、プラッ トフォームに独立であり、VWEがこのポピュラーなアドベンチャーをハイエンドの 家庭用プラットフォームに比較的容易かつ安価に移植することも可能だ。  テスラコックピットはこれまでシカゴであまり目立たずにベータテストが行わ れていたが、8月18日にモントリオールと、9月8日にインディアナポリスにオープ ンする (関連記事参照)。既存のVWEのサイトの新テクノロジーへの入れ換えは96 年の中頃から始まるが、はっきりしたスケジュールはまだ発表されていない。 「テスラ (4.0) システムのポッドは既存の2.5や3.0ポッドの倍の値段がかかる」 とVWEのCOOのチャーリー=フィンクは言う。「そのため、入れ換えはかなり慎重を 要する。アップグレードのために資金を用意するには、ある程度今までの設備で の売り上げが関係する。全サイトの入れ換えのスケジュールは、数ヶ月のうちに 発表したい」。 ------------------------------------------------------------------------