486/100MHzマシンでATAPI接続CD-R

April 3, 1999


非力なマシンでATAPI接続CD-Rは大丈夫か?

 私の自己紹介のページにある使用機器を見た方でメールを下さった方がいる。私がサブに使っているPCと同486/100MHzのマシンで、同じミツミの、CR-4801TEを使おうと思っているが、ちゃんと使えているかという質問である。CD-Rと言えば、条件によっては結構書き込みに失敗するからどうのこうのという話をよく聞く中、何世代も昔のスペックのPCに、条件の悪いATAPI接続で使用するというのは、ひとつの話題として成立しそうなので、ここで私の場合について述べておくことにする。

 最初に答えを言うと、「限定つきYES」である。ある限定条件下で使っている限り、書き込みの失敗は発生しておらず、問題なく使用できている。

購入までの経緯

 今まで、データファイルがたまってきてHDDがいっぱいになるたびに、MOやCD-Rを買おうかどうしようかと思いながら、結構値の張るそれらのドライブを買うよりも、それよりも安い3万円程度のIDEのHDDを買えばとりあえず十分な容量が確保できるので、ほぼ1年ごとにそれを繰り返して来た。これまで買ったHDDはいつもだいたい3万円弱で、買うたびに容量は1.2GB, 2.1GB, 4.2GB, 8.4GBとちょうど倍々になっている。

 またそろそろまたデータが満杯になってきたので今回はどうしようかと思っていたところ、AKIBA PC Hotline!記事で2万円そこそこで買える4倍速書き込みのCD-Rがでているのを知り、これならCD-Rを買ってもいいなと思った。数日のうちに購入を決心したのだが、取り扱い店の通販のページを見ると、速攻で売り切れになっていたりしている。これは次の週末に秋葉に行っても品物がない可能性が高いので、まだ品物の残っている店の通販で注文した。バンドルソフトは、B's Recorder GOLD のものと Easy CD Creator のもののうち、Easy CD Creator のものしか残っていなかったのでそれにした。

設置状況

 現在、うちにはPCがPentiumII/300MHzのメインマシンと486/100MHzのサブ機の2台ある。どちらで使用するかだが、CD-Rはとにかく書き込み時にバッファアンダーランを起こすと書き込みに失敗するので、他の仕事を同じにする可能性のあるメインマシンでは、いくらそちらの方が性能がよくても、書き込み中に何か他のこともしたくなるだろうから、その場合やはり心配である。またメインマシンはフロントパネルのデザイン上、ドライブをつけるとかっこ悪くなる。現在ほとんど隠居状態のサブマシンなら、CD-R書き込み時は他の仕事はさせないことにしても困らないから、そちらの方に取り付けることにした。限定条件というのは簡単に言えばこのことである。

 CD-Rを取り付ければ、もともとついていた4倍速CD-ROMはあまり必要なくなるので、これと交換というかたちにした。単なるCD-ROMとしても性能アップである。ということで、取り付けは何の造作もなく完了。余ったCD-ROMは、会社に有る1倍速(!)CD-ROMの載っているPCに交換用に寄付。

 ソフトは、バンドル品の Easy CD Creator をインストールすればOK。あと、念のためにドライブのファームウェアの最新版をミツミのサイトからダウンロードしてきてアップデートした。

使用形態

 主な使用用途である、増えてしまったデータファイルの書き出しの場合を考えると、CD-Rに書き込みたいデータは、メインマシン上にある。メインマシンとCD-Rの書き込みをするサブマシンは10BaseのイーサネットのLANでつながっている。つまり、書き込みたいデータは一度はLANを通らないといけない。組み合わせとしては次の4つが考えられる。
  1. LAN経由で読み込みながらオンザフライ書き込み
  2. LAN経由でファイルコピー後、オンザフライ書き込み
  3. LAN経由で読み込みながらイメージを作って、書き込み
  4. LAN経由でファイルコピー後、サブ機上でイメージを作って、書き込み
さすがに、1.は無謀である。4.は作業時間の点と、作業用ハードディスク容量の両方の点で2倍必要で無駄。残る2.と3.を比べれば、3.の方がどう考えても安全である。そういうわけで、今のところ、この方法だけを使用している。

書き込み速度

 いちおう、このCD-Rは4倍速の書き込みまでが可能だが、普通は1倍速で書き込んでいる。他の作業をしたいので早く終わらせてマシンを空けたいというわけではないから、ゆっくり書かせても別に困らない。違うドライブに読ませるときの互換性を考えると、4倍速で書ける性能があってもあえて遅い速度で書いた方が、記録される波形(と言うのかな?)の精度的な点で少しでも有利になるのではないかという素人考えである。

 といっても、もちろんせっかくの4倍速書き込みドライブなので、何度かは4倍速での書き込みを行ってみて、問題のないことは確認している。

その他環境

 話によっては、LANがつながっていると、特にファイル転送などをしていなくても、接続確認のパケットがとびかっただけで失敗することもあるので、非力なマシンでは完全にスタンドアロンにした方がいいといったことも聞くが、LANはつなぎっぱなしで大丈夫であった。さすがにスクリーンセーバーは止めてある。その他、特に変な常駐モノは入れていない。OSは、古いマシンなので、Windows95 4.00.950a のまま使っている。

 ひとつ、少し気になると言えば、このクラスのマシンとしてはメモリ実装量だけが64MBと少し多い目だということだ。なんと言っても、購入時の実装メモリは8MBだったくらいだ。メモリが少ないとスワップが発生して書き込み失敗の原因となる可能性があるが、他の作業を何もしないということであれば、まあ32MBぐらいあれば問題ないのではないかと思う。

書き込み確認

 念のために、今まで書いたCD-Rは全て、今度はメインマシン側のCD-ROM(24倍速)で読み出して、もともとメインマシンのハードディスク上にあるもとのファイルとの全比較をして、エラーのないことを確認している。比較には、フリーウェアのFileComp32を使っている。今までこれでエラーが発見されたことはもちろんない。

結論

 以上の通り、私の環境で、私なりの限定された使い方をしている限りは、問題なく使えている。厳守する点としては、 こんなところか。結局、高性能なマシンにSCSI接続のドライブでも、程度の差はあれ注意することになる点ではないか。

 私自身は、この使い方で満足しているので、値段が倍以上もするドライブを買うのがとてもばかばかしく思えてしまうくらいである。


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