DV-L1 (DCR-PC7) 用水中ハウジング

Created on August 11, 1997
Last Updated on August 18, 1997


front rear

 デジタルビデオカメラにダイビング用の水中ハウジングを買った。ソニーのビデオカメラには立派な水中ハウジングが用意されいるものが多いのだが、残念ながらこの機種用のものはない。それに、純正のハウジングは立派なのだがそれだけに値段もなかなかのものである。

 今回は、ハウジングの制作では有名なDIVさんにお願いした。注文すればほとんどどんなカメラ用にもハウジングを作ってくれるところである。ここでデジタルスチルカメラ用のハウンジングを作っている人も結構いるようだ。  私の場合は、ソニーのPC7はメジャーな機種なので、以前に同じものを何度も作っているから話は簡単である。

wide  左は、ワイドコンバージョンレンズを装着した状態。

 水中では、光の屈折の関係で、カメラは通常より望遠気味になる。そうでなくても、普通のビデオカメラは望遠側は各社倍率を競っていても、ワイド側はあまり広く撮れるようにはできていない。広い映像を撮るにはワイドコンバージョンレンズは必須と考え、ワイコン仕様で制作を依頼した。

 最初は、カメラ本体に通常の陸上用のワイコンをつけたまま入れられるハウジングを考えていたのだが、相談してみると、ハウジングの外に水中用のワイコンをつけるようにする方がおすすめだというので、そのようにした。その方が、ハウジング本体が複雑な形にならずコンパクトになる。実物を見ると、標準仕様のレンズ面の部分にワイコンを取り付けるためのフィルターネジを切った枠を取り付けてあるだけである。上の写真ではよくわからないかもしれないが、外側の黒い輪が通常のレンズ部の枠、内側の黒い輪がワイコン取り付け枠である。ワイコン自身は、ニコンの水中カメラ、ニコノス用にSEA&SEA社が出しているレンズを流用している。これは水中専用で、ワイコンと本体の間に水が入った状態で設計されているので、陸上(空気中)ではピントが合わない。

control  ハウジングに入れた状態で外部から操作できるのは、

の3個所。

 ズームはハンドルの位置との関係で、ちょっと操作しにくい気がする。しかし、これはもともとこのカメラのズームツマミが操作しにくいものなので、致し方ないところではある。

open  カメラを格納するには、写真のように正面の蓋が縦に開く。バックルは2個所。バックルに何かの紐を引っかけて蓋が開いてしまう事故があったということで、金具の傍にガードが付けられている。そのせいで少し開けにくいが、水没するよりはマシだろう。

 カメラのレンズキャップは、普段はハンドストラップに紐でつないであるが、ハウジグには一緒に入らないので、取り外してから入れる。

 撮影のモニターはファインダの方で行う。2.5インチの液晶モニタは、開いてひっくり返してたためば、その状態でハウジングに入ることは入る。撮影時は液晶モニタをひっくり返したときは鏡像が表示されるので、その状態でソニーのTRVシリーズ用のスポーツパックの様に、外に45°に鏡を取り付ければ、使えないこともないが、この状態ではなぜか液晶モニタもファインダも両方電源が入ってしまうので、バッテリ持続時間の点からはかなり不利になるはずだ。まあ、そんなことをしなくても、ファインダはそれほどのぞきにくいということはない。

 さて、気になるお値段はハウジングとレンズで下記の通り。

DIV製PC-7用ハウジング¥76,500
SEA&SEA SWL-16¥27,000
 あと、諸元を少々。
主材料アクリル
耐圧深度40 m
外形寸法81×156×122 mm (W×H×D)
ハウジング重量870 g
カメラ重量640 g (長時間バッテリ装着時)
ワイコン重量400 g

※このページの写真はすべて EPSON CP-100 で撮影。


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