DVノンリニアビデオ編集環境

Created on September 12, 1998
Last Updated on September 15, 1998


 すっかり時代遅れのスペックになってしまった486/100MHzのアプティバに替えて、PentiumII 266MHz のPCを購入したのを機会に、念願のDVノンリニア編集環境の構築を開始した。

DVキャプチャボード

 DVキャプチャボードの選択だが、まずはハードウェアコーデック搭載のDV-Rex1にするか、IEEE-1394インターフェースのみのものにするかを考えた。アナログ入力のことを考えると、手持ちのDVカメラはアナログ入力のない Kyocera DV-L1 なので、IEEE-1394のみのボードにした場合、別途アナログ入力のあるDVデッキかカメラが必要になる。その合計を考えると、DVRex-M1もさほど変わらない値段になってしまうので、DVRex1-M1も検討に値する。

 さて、私の場合、DVキャプチャの用途のひとつが、TV CM のコレクションなのだが、録りたいCMはいつ放送されるかわからない、そこで録画を流しっぱなしにして、欲しいものが録れたところで、それをキャプチャすることになる。最初からDVクオリティで録画することを考えると、DVRex-M1だけではPCで流し録りをしっぱなしにするわけにいかないので、やはり別にDVデッキが必要である。そう考えると、DVRex-M1のアナログ入力機能はさほど役に立たない。ハードウェアコーデックによる、レンダリングのスピードアップはあきらめて、ハードウェアコーデックのないIEEE-1394ボードにすることに決めた。

 IEEE-1394ボードで、検討の候補にのぼったのは、

の5つ。このうち、HotConnect Ultra, DPS SPARK Plus, miroVIDEO DV300 の3つは、添付ソフトは違うが、インターフェースボードは全て同じAdaptecのAHA-8945を使用している。AHA-8945はAHA-8940に比べてIEEE-1394インターフェースに加えてUltra Wide SCSI も搭載されているのが特徴だが、私のPCには最初からオンボードで Ultra-Wide SCSI コントローラが搭載されているので、別にSCSIは必要ない。Plusでない方の DPS SPARK だと、SCSIがない分だけか割安である。Plusが出たので旧機種になるPlusなしのSPARKはもう新規販売はされてないようだが、まだ店頭には在庫があり、添付ソフトも旧版なのだが、ユーザー登録すれば、Plusの最新版のものにバージョンアップを受けられるということであった。

 HotConnect UltraはAHA-8945でも値段は安いのだが、添付ソフトがいまいちそうなので没。MotoDV のWindows対応版は、購入した人のうち多くがソフトがちゃんとインストールできなかったという噂なので、やはり没。

 というわけで、DPS SPARK の購入に至った。

アナログ入力用DVデッキ

 先にも述べた、アナログ入力用のDVデッキだが、値段を安くあげるために、ソニーのDVビテオウォークマンの、液晶モニタのないタイプ、GV-D300にした。アナログの入出力端子がソニーのビデオカメラによくあるように入出力共用なため、少し面倒だである。ビデオデッキが増えたことにも対応するためもあって、パッシブ型のAVセレクタを購入することにしたが、これもソニーのSB-V88というのは入出力系統の1つが、ビデオカメラ接続用に、1組の端子をスイッチで入力/出力の切り替えができるようになっているので、これでいちいちケーブルを差し替えるか、AVセレクタをもう1台用意して組み合わせるという必要がなくなった。

 ところが、もう1つ問題があった。DV端子も当然入出力一緒なのだが、PCに接続したままにしていると、GV-D300はいつもDV端子からの入力 (PCからの出力) を録画するものと思ってしまい、アナログからの録画ができない。DV端子がアナログ入力に優先されてしまうのである。DV端子を抜けばいいのだが、このコネクタは非常に小さく、耐久性を考えるとあまり頻繁に抜き差ししたいものではない。予備にもう1本DVケーブルを買ってきて、まんなかをちょん切って、いちおう4連のスイッチで切ったりつないだりすることにした。アナログ録画時はスイッチでDVケーブルが接続されていない状態にし、PCへのキャプチャ時や、PCからの出力時は接続されている状態にする。これでなんとか全てコネクタの抜き差しなしで必要な切り替えができるようになった。


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