February 27, 1997
久々のアップデートである。出た当初から欲しいなとは思っていたのだが、ようやく結局買ってしまったのが、ソニーの新パスポートサイズのデジタルビデオカメラDCR-PC7のOEM同型機の京セラDV-L1 (実売価格で1〜2万円安い)。もちろん勢いにまかせて、DV静止画キャプチャボードDVBK-1000 (こちらはソニーの品) も買った。すでに散々周辺機器やアダプタカードがささってリソース不足の極みの私のPCへのインストールもなんとか無事完了。早速、試し撮りした映像をキャプチャしてみた。
多摩川河畔 2月24日撮影
猫 (1/100 F2.8) 夕暮れ (1/100 F8) ロマンスカー (1/100 F5.6) 実は「夕暮れ」でも、走っている自転車の影がブレているので、クリアフレーム処理をかけてある。「猫」は生データのままである。また、「ロマンスカー」だけは、夕暮れの撮影で色調があまりよくなかったので、色調だけ修正してあるが、それ以外は他の画像も全てノーレタッチである。
- 猫
道端にいたのを撮ってみた。かわいい。
- 夕暮れ (ワイド側のケラレ)
画面の上側の左右の隅が少し暗くなっている。この画面はズームのワイド側めいっぱいに引いて撮ったもので、どうもケラレているようだ。本体のファインダや液晶ディスプレイや、テレビモニタではわからなかったのだが、それは実際にデータとして記録されるのは、余裕をみてテレビの画面に映されるよりもひとまわり広い範囲であって、キャプチャした画像は記録されている全ての範囲が画像となっているためであろう。テレビ画面で見ている限り、ケラレていることはない。逆に、静止画キャプチャして画像を使うつもりなら、ズームをいっぱいに引いてはいけないということか。これがカメラの固体差かどうかは不明。
- ロマンスカー (クリアフレーム処理)
クリアフレーム処理は、ビデオカメラのインターレースで撮影された画像を静止させて見ると、動いているものの場合、奇数フィールドと偶数フィールドでズレが出てしまうのを、動きのある部分と静止している部分を自動的に見分けて、動いている部分はフィールド補間を、静止している部分はそのままの高解像度で表示するものである。カメラでの再生ではこの処理はカメラ側で行われるが、キャプチャボードでは生データをキャプチャし、ビューワーでの表示の際に、PC側でどう処理するか選択することができるようになっている。
下に、その3通りのデータをリンクさせておく。上のインデックス画像にリンクさせているのはクリアフレーム処理をした画像である。生画像この例は、列車の動きに合わせて流し撮りをしているので、生画像では鉄橋や架線がかなり動いていて、二重に見える。拡大してみると、1ラインごとにずれているのがよくわかると思う。クリアフレーム処理をした画像では、これのズレがなくなっている。フレーム画像の方は、クリアフレームのように動きの判別をせずに、単純に片方のフィールドのデータだけを使う処理で、垂直の解像度が半分になる。同じように、動き部分のズレはなくなるが、静止している部分の垂直解像度も悪くなる。乗務員用扉付近の車体の赤と白の帯の輪郭のギザギザ感を、ダウンロードしてからゆっくりと比べてみるとよい。
クリアフレーム画像
フィールド補間画像
ただし、この例では、車体をぴったりと追い切れていなくて完全に止まって見えず、数ドット分ズレているので、どちらが美しいかはなんともいえなくもないのだが。
ちなみに、これらの画像は全部動画モードで撮影したものをキャプチャしたもので、フォトモードでの撮影ではない。