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●かきもちって何?


実は、一般に 【かきもち】 と言われているものには、【欠餅】 【掻餅】 【柿餅】 の三種類が、

あります。当社では、このうち【欠餅】 を作っています。


【欠餅】

正月の鏡開きの際に鏡餅を刃物で切るのを忌み、手や槌(つち)で欠いて割った干菓子が、
そもそもの欠餅の姿です。これを公家の間では、「かきがちん」、女房詞(ことば)では、
「おかき」、と言っていました。

鏡餅を包丁で切ったものは、片餅(へぎもち)と言いますが、いまは、どちらもかきもちと言い
ます。

また、餅をなまこ形につくり、小口から薄く輪切りにして干したものもかきもちと言い現在、
市場に出回っているもののほとんどが、この製法のかきもちです。
当社のかきもちも全てこの製法のかきもちです。

鏡開きは、もともとは正月の二十日に行なわれていましたが、1651年(慶安四年)四月
二十日、徳川三代将軍「家光」が死去して以来、二十日を遠慮して正月十一日と改められ
ました。

鏡餅を武家では、男子は具足(鎧・甲冑)、女子は鏡台に供え、鏡開きになるとこれを
手や槌(つち)で割り砕いていました。後に町屋でもこの風習をまねて行なうようになり、
鏡餅を砕き欠いた欠餅は、雑煮や汁粉にして食べていました。


【掻餅】

掻餅は、「掻い練り餅飯」(かいねりもちい)の意で、かいもち、かきもちとも言います。
掻餅にも、ぼた餅、おはぎを指す場合とそば掻き(そば餅)を指す場合があります。


【柿餅】

干し柿と糯米(もちごめ)をあわせた蒸し餅の事で、江戸時代中期まで一般的に作られ
ていました。



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