QOLとFIM
第7回QOL・ADL研究大会(2000.10 札幌)でのシンポジウム発表を元にして

園田 茂

はじめに / FIM / ADLの採点 / FIMと介護時間 /
介護時間とQOL / FIM運動項目とQOL / 見守りとQOL /
FIMの予測 / FIM認知項目とQOL / 文献

FIM

 1983年に米国アメリカ医学会がADLについてtask forceを行った際、既存のADL評価法では十分でないとの結論に達し、新たにFIMが作られた(5)。当初は介助レベルが3段階であったが、より細かなADLの変化を捉えるために介助監視レベル5段階(全体で7段階)評価に変更された。

 評価項目、評価基準を表2に示す。運動項目とともに認知項目のあることがもう一つの特色である。評価基準は「できる」ADLでなく、「現実にしている」ADLを測定する取り決めとなっている。FIMの信頼性(誰が採点しても同じ点となるか)は1018名の患者を用いて検討され、全体のICC (Intraclass correlation)が0.96、各項目のkappaが0.53から0.66であり(9)、信頼性が高いと考えられる。FIMの妥当性(測るべきものを測っているか)は既存の標準的ADL評価法Barthel indexとの相関が高いこと(10)や、介護時間が長いほどFIMが低い点となること(3,11-14)などにより証明されている。

2000.10.24 Shigeru Sonoda