QOLとFIM

第7回QOL・ADL研究大会(2000.10 札幌)でのシンポジウム発表を元にして

園田 茂

はじめに / FIM / ADLの採点 / FIMと介護時間 /

介護時間とQOL / FIM運動項目とQOL / 見守りとQOL /

FIMの予測 / FIM認知項目とQOL / 文献

FIMと介護時間

 FIMのマニュアルでは介護負担を測る、と明言している。実際に介護負担を測定できているのだろうか。

 介護負担の検討は、タイムスタディを用いてGrangerらにより、頭部外傷、脳卒中、多発性硬化症で行われている(3,11,12)。日本では才藤ら(13)、新村ら(14)が検討している。その結果を表3に示す。少なくともFIM 合計点が高くなれば介護時間が減ると言えよう。しかし、その関係は必ずしも直線的ではない。また、疾患ごと、研究ごとにFIM 1点あたりの介護時間が異なってくることも知っておくべきである。

表3 FIM 1点あたりの介護(看護)時間

対象疾患 (研究者)

時間(分)

a. 脳卒中 (Granger)

2.2

b. 脳卒中 (才藤)

1.6

c. 多発性硬化症 (Granger)

3.4

d. 頭部外傷 (Granger)

5.1

e. 神経系疾患 (Disler)

4.5

f. 脳卒中・脊髄損傷他 (新村)

2.4 (a)
1.7 (b)
(a)は、FIMに定義されている行動に関わった時間 / (b)は、(a)以外の行動に関わった時間
2000.10.24 Shigeru Sonoda