バリ島便利帳

●エチケット

 バリ(インドネシア)には、社会・宗教的なタブーがあり、特に豊かな自然環境の中で成人し、生活のペースも時間もゆったりと流れているため、下記の事柄はたとえ無意識であったとしても人の心をきずつけるので注意が必要です。

● 第三者に向かって大きな声で怒鳴ったり、腰に手を当てて会話するなど、
  威圧的な態度は避けること。
● 左手はトイレで使用し、不浄とされているため、左手で食事をすすめた
  り握手等はしないこと。
● 頭には精霊が宿ると信じられているので、人の頭を撫でないこ。
● 女性にとって生理の期間中は慎みの期間と思われているため、寺院など
  の境内に立ち入らないこと。
● 寺院などで祈りを捧げている人の前を横切らないこと。
● 寺院・遺跡等の神聖視されている場所や公共機関、政府機関等にはタン
  クトップ・ショートパンツ等、肌を露出する様な服装で入らないこと。
  (寺院等では腰に巻くための紐やサロンを貸してくれます。)
● 野外での水浴び、沐浴(マンディー)中の人へカメラやビデオカメラを
  向けないこと。
● バリの人々は宗教上の理由から酒はあまり飲みません。日本人は旅先の
  解放感からか酒を飲みすぎ度を過ぎる行動をとる人を多く見受けます。
  こうした人は必ず現地の人の冷たい視線を浴びることになります。
  心しなければならないことと思います

●入出国

観光目的で滞在2カ月以内ならビザは必要在りません。
但し、パスポートは滞在日数プラス6カ月以上の有効期間が残っていることと、帰りの航空券が必要です。
インドネシア出国の際の国際線の空港税は、50,000ルピア(外貨不可)です。入国時にその分を別に保管すると良いでしょう。
ちなみに国内線の空港税は25,000ルピアです。

●気候・服装

年間の温度差は余りなく、平均気温27〜28度、最高気温32〜33度、最低気温24〜25度で、いつでも半袖でOK.
但しキンタマーニやベドゥグルなど、内陸の高地では日中でもかなり涼しく、時には10度前後まで下がることもあるので、1枚は薄手の長袖を持参すること。
乾期は4月〜10月。雨期は11月〜3月頃までで、毎日スコールが降りますが、日本の様に1日中シトシトと降り続くことはありません。

●宗教

インドのヒンドゥー教を基本に、仏教、ジャワ神秘宗教、更には土着の精霊信仰がおり混ざった独特の宗教『バリヒンドゥー教』が信仰の中心となっており、バリ人の日常生活もこれに基づいておこなわれていますが、普段宗教に強い関心を持たない日本人の中には、彼等の生活を理解出来ないままに、差別的な態度で接する人も多く見かけます。
私達はあくまで旅行者であって、他人の庭先に入る時はそれなりの礼儀が必要だと言うことを意識すべきだと思います。

●言葉

 公用語はインドネシア語ですが、バリ人は普段バリ語を話しています。
主な観光地、ホテル、レストラン、土産物屋等では英語が通じます。また、大きなホテルや優良なホテルの中には日本語を話すスタッフがいます。
でも、インドネシア語も英語も駄目という人でも、バリの人達は皆日本人に大変親近感を持ってくれています。例え言葉は通じなくても、彼等は懸命にこちらの言うことを理解しようとしてくれます。こちらが誠意を持って接すれば必ず誠意で答えてくれる人達です。

●時差

バリは日本より1時間遅れです。例えば日本の正午はバリの午前11時になります。
ちなみにジャカルタは更に1時間遅れで、日本の正午はジャカルタの午前10時です。

●通貨

通貨単位はルピア(Rupiah=Rp)で、日本の1円は通常約20Rpです。両替は空港内、市内の銀行、街の両替所で出来ますが、出来るだけ銀行で両替することをおすすめします。現在Rpの急落が続いており、現在1円が80Rpにまで落ち込んでいます。
Rpに対して円が非常に強いため両替をすると、バリの人達の月収の何倍ものRpを手にして、急にお金持ちになったような錯覚にとらわれ、現地の人達に対し傲慢な態度で接する日本人を多く見かけます。

●電圧

 220ボルトの50サイクルです。
日本は100ボルトで50サイクル(関東以北)と60サイクルのため、日本から持ち込んだシェーバーやヘアドライヤーは電圧変換器無しでは使えません。
こうした機具まで揃えているホテルは多く在りませんので注意が必要です。
最近は旅行用品の多くが、100〜220ボルト使用可となっているので、出発前に自分の機具を確認することをおすすめします。

●食事・飲み物

バリ料理は独特の香辛料を用いることで知られていますが、特に子豚の丸焼き“バビグリン(Babi guling)”が有名です。
その他にも、“Nasi goreng”(ナシゴレン/焼き飯)、“Mie goreng”(ミーゴレン/焼きそば),“Sate”(サテ/鳥、豚、牛、山羊肉の串焼き)等、日本人に馴染み易く、美味しく食べることができます。
生水は飲めません。必ず煮沸した水か、ミネラルウォーターを飲んでください。
トロピカルフルーツの缶詰、ジュース、ミネラルウォーターはどんな屋台や、レストラン、ホテルでも入手出来ます。
その他、現地産のビール“Brem”(ブルム/ライスワイン)、“Arak”(アラク/バリ酒)、“Tuak”(トゥアク/甘い椰子酒)、あるいはバリコーヒーやジャワティー等も日本では味わえぬ美味しさがあります。
☆バリコーヒーの飲み方:インスタント風に粉をカップに適量入れ、お湯を注ぎ、好みに応じて砂糖・ミルクを入れ、良くかき混ぜて、粉が底に沈むのを待って飲んで下さい。

●交通

バリには鉄道はありません。移動の手段はタクシー・バス・ベモ(ミニ乗り合いバス)ドカル(一頭だての馬車)・レンタカー・レンタバイク・レンタサイクル等がありますが、言葉が解らず地理不案内の旅行者はタクシーが安くて便利です。レンタカーは保険に入っていないものも多いので避けるほうが賢明です。どの乗り物も乗る前に行き先をはっきりと告げて値段をきめ、支払は最後にすること。
私の経験から言えば、最も安心な方法は車を1台チャーターすることです。
この方法だと丸1日利用しても60US$位です。

●電話

市内電話=公衆電話は3分でRp100、
国際電話=番号指定通話(Station to station call)
指名通話(Person to person call)、
コレクトコール(Collect call)は、どのホテルからもOK.
国際ダイヤル通話で日本にかける場合は次の通りです。
ホテル外線番号→001→日本の国番号81→市外局番から0をはずした番号→相手先番号
例:東京の1234-5678番にかける=ホテルの外線番号→001→81→3→1234-5678

●連絡先

航空会社
ガルーダ インドネシア航空
    =TEL=222788・227825(リコンファームオフィス)
     TEL=225245
日本航空=TEL=287576・287577
コンチネンタルミクロネシア航空=TEL=287774
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領事館
日本国領事館:TEL=227628 Jl Raya Puputan, Renon, Denpasar
緊急時には直ぐに連絡を!



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