テレマークスキーをふとしたことから初めて3シーズンめになりました。その間、色々失敗の連続でした。
アルペンスキーは自信があるので、テレマークも簡単に滑ることが出来ると思っていました。また、最初に友達のテレマークの板を借りて滑った時は、簡単にパラレルターンが出来たので完全になめていました。そのため、板と靴をショップに買いに行った時、オーソドックスな板を選ばずに山スキーの短い板(MOROTTO180cm)にテレマークのビンディング(ボレー3ピンケーブル)をつけるといった変則な組み合わせをしてしまいました。靴(GARMONT TOURING)もツアー用で、この組み合わせは初心者にはかなり手強く、プルークボーゲンは出来るのですが,板が堅く短いので踏み込んでも板がしならず、丸い弧のターンは程遠い状態で、バランスがとれずに転んでばかりでちっとも面白くない状態が続きました。ただ、最初に友達の板を借りて滑った時のイメージがあまりにもよかったで、めげず、くじけず、ひたすら「こんなはずじゃないんだ」と頑張っていました。こんな状態が1シーズン続きました。
 2シーズンめに入る時、昨シーズンの反省から「これは道具が原因なんだ」という結論に達し,冬のボーナスを握りしめてまたもショップに向かいました。今回はオーソドックスな組み合わせを選び、オールラウンドテレマーク板(BLACKDIAMOND シンクロ X198cm)にケーブル式のビンディング(ブラックダイアモンド リーバ2)をつけました。教科書としてヤマケイの「テレマークスキーイング」を買い、夜寝る前にイメージトレーニングをするという万全の体勢でシーズンに望みました。結果は「やっぱり道具だった」ということでした。板を踏み込むと板がしなり、気持ちよく弧が描けました。ただ、この時点ではパラレルターンはまだ出来ませんでした。今考えるとターンの内足の膝の返しが足りなかったのだと思います。2シーズンめは主にシュテムターンが中心で雪の状態が良ければパラレルに、アイスバーンだとコケまくりといった感じでした。また、この年の春にアルペンスキーでコブを滑ろうと白馬47スキー場に行った時の事です。春も遅い時期でコブがかなり深くなっていて、面白いんだけど体力的には厳しい状況で「ゼーゼー、ハーハー」とゲレンデの下で休んでいると上から、ヒョイヒョイとまるであの急なコブ斜面を走っているようにテレマーカーが滑り降りてきました。それを見たときのショックは今でも忘れられません。まるで宇宙人を見るかのようでした。ちょっとテレマークスキーに限界を感じていた時にそれを見てテレマークスキーの無限の可能性を感じられたことはラッキーでした。
 そして意欲満々で3シーズンめに突入ました。シュテムターン、パラレルターンはずいぶんと安定してきたように思います。少し位のアイスバーンはズレながらも転ばずに降りてこれるようになりました。
 テレマークスキーの上達の秘訣は
  1,常にスキーの中心に乗る。
  2,外スキーの内エッジへの荷重は当然ですが、内スキーの外エッジへの意識を持つ。
  3,ターンの時、外向外傾のポジションを素早く作り、それを保つ。
  4,谷まわりの時の上体の正確な先行動作。
にあると思います。これはアルペンスキーでも同じですね。
 子供が小さくてスキー場で緩斜面しか滑ることのできないお父さんにはテレマークスキーはお奨めです。自由に歩けるので子供を引いて登れるし、自分自身の新しいチャレンジにもなると思います。是非始めてみてください。 
  
 

       

野外で遊ぼうよ!へ