「団塊の世代 わが責任と使命」 近刊の寺島実郎著「団塊の世代 わが責任と使命」(副題:戦後なるものの再建)が 話題になっていますが、どなたかもう読まれましたか? 私は、竹中平蔵(慶応大学教授)の書評を読んでこの本のことを知り、すぐに購入しました。 「団塊の世代」を少し拡張して「戦後の教育を受けた世代」の方に是非読んで欲しい本です。 戦後世代の1人1人が「これからの人生」でしなければならないことを教えてくれます。 以下に竹中先生の「書評」を少しご紹介しておきます。 ---------------------------------------------------------------------------------- ほとばしるような豊かな表現力で、容赦なく団塊の世代を斬る本書の主張は、実に強烈な ものがある。次のような表現から著者のメッセージが鮮明に伝わってくる。 「日本の戦後が生み出したのはけっして『柔らかい個人主義』ではなくて『虚弱な私生活 主義』ではなかったのか」 「(若者たちは)『みんなしあわせになれたらいいのに』といったやさしげな感性は保有 するが、どうすれば皆が幸福になれるのかについて思考を深め、構想し、闘うことはしない」 「団塊の世代は親として『私生活主義』を超えたメッセージを子供たちに発言してこなかった」 それは、『社会的存在』として語るに値するほどの生き方を親がしていないということを 意味する。 こうした認識の下で、著者は団塊の世代の三つの責任を提示する。 第一は、「新たなる公共」の創造だ。 「一人前の大人とは「カセギ(経済的自立)とツトメ(共同体維持のための公的貢献)が できる人」 第ニは、対米関係の再設計である。 アメリカ的な価値を受容してきた世代として、自らの思い込みから冷静に距離をとって、 米国とのつきあい方を探る必要があろう。 第三に、「守るべき戦後」の明確化だ。 「間違っても、戦後が積み上げてきたものの総体を否定してはならない」