フェルデンリレー妄想コメディ編


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第一話(n.be)フェルデンの謎について



それはコーがペンギンの夢を見た夜のこと...学園内で密会があった。その場所は...

−ネルトの部屋−

(コンコン)
「やあ、モリッツ。約束の物集まった?」
「当たり前でしょ!この学園一の噂好き..もとい情報屋モリッツ様のてにかかればそれくらいは..そっちはどう?」
「いや..それが...まだなんだ..」
「だめねぇ、もっとしっかりしてよネルト」
「ま、いいでしょ。それじゃ私の集めた情報教えるわよ。フェルデンについては..次の様なことがわかったわ。・最近、人目を忍んで夜な夜なでかけるそうよ、帰ってくるのは明け方近くでいつも何かの本をもってるらしいの。ただ..何をしてるのか何処にいったのかはわからなかったわ。」
「フェルデンについてはこれくらいね」

−フェルデンの部屋−

「フェルデン、モリッツがあなたのことネルトに教えてるみたい。」
「まあ..それはどんなことなの..フォル?」
「うーん、あなたの行動について聞いたみたい。ちょっと気よつけた方がいいかも。」
 フェルデンは少し考えた後
「だいじょうぶよ、あなたがくれた情報収集用小型ロボット+小型カメラがあるもの..」
 フォルは自慢げににやけながら
「そうよね、でもどうするの?このままだとネルトがあなたに付きまとうかも。」
 フェルデンはクスリと微笑しながら..
「ネルト君..私にかてるかしら..」



第二話(がーらんど)追いかけて追いついて


 ネルトはその日お約束通りフェルデンの尾行をすることにした。
 教室で見るフェルデンの表情からはいつも通りなにも変わったことは見いだせなかったが、その日に限ってフェルデンはまっすぐ寮に帰らず、とぼとぼと海の方へ歩いていった。
「チャーンス」
 ネルトはフェルデンの後をあたかも不自然な仕草で追っていた。
 周りから見たらただの変質者にしか見えない光景で。もちろん本人はそんなことは気づいてはいない、今の彼には周りの笑い声すら聞こえないほど真剣なのだ。
 フェルデンは街を抜け小さな小道に入っていく、ネルトはばれないようにと少し距離を置いて彼女を追っている。
 フェルデンにしてみればそんなことは重々承知の上である。ついてくるネルトを横目でちょっと確認しながら海が一望できる崖に向かっていた。
 腰まで伸びている草をかき分け、どんどん崖の方に向かうフェルデン。それをほふく前進で追うネルト、フェルデンが立ち止まるのを見てネルトはぴょこっと首だけ伸ばしフェルデンの行動を見張っていた。
 フェルデンが何かを祈るような仕草をしているのをネルトは確認した。
「・・・・もしかして!」
 少し振り返ったフェルデンの表情は、何か思い詰めたようなそんな複雑な表情だった。
「僕はどうすべきだ・・・やはりここはフェルデンを止めるべきだ・・・・」
 物思いに耽るネルト、しかし君には悩んでる暇はないのだよ・・・
「・・・・フェルデンだめだ!」
 と叫びながら草むらから飛び出すネルト、しかしフェルデンの姿はネルトの視界からは消えていた。
「フェルデーーーン!!」
「はい?」 
 その声のする方向に首は向けたが、いかんせん勢いのつきすぎた体はまっすぐ崖に向かっていった。
「やべやべやべべべべべべべべ・・・・ぎゃあああああ」
 ひとまず枝につかまり崖にぶら下がった格好で彼の無謀な運動は終わった。
「・・・・お・お・おかあさーーーん、まだ死にたくありませーーん」
 そんなことを言って生死の境目をさまよっているネルトにフェルデンはちょこんと座りこう話しかける。
「あらネルト、どうしたんですかこんなところで?」
「どうしたもこうしたも・・・・」
「ネルトも大変ね、こんな格好で・・・・」
 余裕な表情で手に小枝を持ち「つんつん」とネルトをつつきながらフェルデンの会話は続く。
「ねえネルト、楽しい?」
「ま・・・まあね」
 やせ我慢のネルト、手の力は徐々に抜けていく。
「ネルトって変わった趣味を持っているのね」
 そういいながらフェルデンは、余裕をかましてポケットから時計を取り出す。
 フェルデンは「あらやだ、もうこんな時間」と言いぶら下がったままのネルトを無惨にも見過ごしたのだった、しかもくすくすと笑いながら。
 フェルデンの背中にはネルトの悲痛な叫びだけが響いていたのだった。
「おかーーーさーーーん・・・・・・」
 草陰で一部始終観察していたモリッツ、ただあきれてその光景を眺めていた。
「・・・・あのばか」
 ネルトの悲痛な叫びは、モリッツがあきれて手を貸す1時間後まで続いていた。



第三話(KOU)コードネームフォルラっち

 深夜の女子寮。トリフェルズ校の第二実験室(命名 Byモリッツ)フォルラーツの部屋からは部屋の明かり、そして二人の少女の笑い声が漏れていた。
「あっはっは、このネルトの姿ったら傑作ね、フェルデン」
「本当にそうですわね。こんなに笑わせていただいたのは、前にナック君からもらった漫画本を読んだとき以来ですね。・・・・でも、ちょっとかわいそうだったかしら?」
「ネルトなら大丈夫よ。ああ見えて結構しぶといし、それにパートナーがついているしね」
「パートナー・・・ですか?」
「そうよ。今、巻き戻してみるからちょっと待っててね」
 フォルラーツはモニター前面にあるボタンに手を伸ばした。
 モニターには枝にぶら下がるネルトの姿、次に突進するネルト(と言ってもモニターでは後ろ向きに走る滑稽な姿が映し出されているのだが・・・)、崖から町にいたるまでの風景・・・・要するに今日一日のフェルデンの見たものが逆回転で再現されていたのだった。
 彼女たちが深夜に人目をはばかって見ていたもの、それは決してあやしいビデオなんかではなくて、フォルラーツ自作の情報収集用小型ロボット+小型カメラ(コードネーム:フォルラっち)によって撮影された映像だった。
「おっと! ちょっと行き過ぎたわね」
 フォルラーツは一度手を離し、別のボタンを押した。たちまち画面は早送りされる。
「スト〜〜ップ!」
 派手なアクションとともに画像を停止させるフォルラーツ。そして彼女はモニター上の一点を指さした。
「これはモリッツさんみたいですね・・・」
 フェルデンの言うように、わずかではあるが草陰から目を光らせるモリッツの姿が映し出されていた。
「ああ、パートナーというのはモリッツさんのことですね」
「御名答、以上で証明終わり! ・・・・と言いたいところだけど、ちょっとやっかいなことになってきたわね」
「なぜですか?」
「ネルトが当てにならないと分かった以上、今度はモリッツ自らが調査に乗り出してくることは自明のこと。そうなれば一筋縄ではいかないわ」
 悩むフォルラーツにフェルデンはにっこりと笑顔を向ける。
「確かにモリッツさんの情報屋としての経験は、私たちより一枚も二枚も上です。でも、こちらにはフォルラっちのような便利な道具がありますわ」
「そうねぇ・・・・モリッツ陣営の経験が勝つか、それとも私たちの技術力が勝つか・・・・なんだか燃えてきたわ!」
「やりましょう! フォルラーツさん」
 二人の少女が固い決意を交わしている時、窓からはうっすらと日の光が入り込んでいた。
「まずい! もう朝だわ、早く寝なきゃ〜。一日、八時間以上眠らないと頭が働かないのよぅ」
 なかば泣きそうな顔のフォルラーツ。一方、フェルデンはというと全く眠そうな素振りを見せないどころか、かえってテンションが上がっているようにも思われる・・・・。
 フェルデンがフォルラーツの部屋を引き上げようとすると、今までベットに倒れ伏していたフォルが急に起きあがり言った。
「そういえば今日は例の場所には行かないの?」
「はい、もう夜が明けましたから。明日、いえ今夜行こうと思います」
「そうね。でも、体に毒だからあまり夜更かししちゃダメよ。じゃあ今度こそ、おやすみ・・・・」
「おやすみなさい、フォルラーツさん」
 フェルデンは音を立てないようにドアを閉め、廊下を歩き去っていった。



第四話(金山)フェルデンの白い・・・


「まったく、あんた一人じゃあてにならないわ。私も行くからね!」
「面目ない・・・」 
 ネルトの再三の失敗に、ついにモリッツが立ち上がった。
「私の諜報の網から逃れることが如何に難しいことか、わからせてやるのよ!わかったわねネルト!!」
「がってんだ! だがな、モリッツ、一つだけ新しく掴んだ情報だが・・・」
「何よ。」
「どうやらフェルデン、フォルラーツと組んでいるらしいんだ。」
「フォルと!?」
「強敵だろ? あの『トリフェルズのドラ○もん』を敵に回してるんだぞ、俺達。」
「まさかそれを失敗の言い訳にするつもりじゃないでしょうね?」
「いや、その・・・」
「上等よ! ドラ○もんでもハ○トリくんでも連れて来いっていうのよ!ネルト! 授業が終わったらいつもの場所で待ち合わせよ、いいわね!」 
 そして、その日の授業は終わった。 
 ネルトとモリッツは校門の陰に隠れて、フェルデンが出てくるのを今か今かと待っていた。
「遅いなぁ・・・もう一時間だぞ。」
「ちょっとネルト、あんまりくっつかないでよ!」
「んなこと言ったってこれ以上離れたら校門から見えちまうだろ!」
「しっ! 来たわよ・・・」 
 フェルデンが、ゆっくりとした足取りで校門から出てきた。
「追うわよ。」 
 二人は気取られぬようにゆっくりとフェルデンの後を尾行した。
「昨日とは違うな・・・」 
 フェルデンは昨日とは全く違う方角へ向かっている。二人が黙って後を追っていると、フェルデンは校舎裏の森の中へと踏み込んで行く。
「さあ、今日こそはフェルデンの秘密を突き止めるわよ・・・」 
 モリッツは舌なめずりして、フェルデンを追って森へと入っていく。無論、ネルトもそれに続いた。
 森の中は木々が鬱蒼と茂っていて、フェルデンの視線から身を隠すのは容易なことだった。
 フェルデンは結構森の奥深くまで踏み込んで行く。モリッツとネルトが木陰から覗いていると、フェルデンは小道を曲がった。見失わないように素早く後を追う二人。だが・・・
「あ、あれ・・・?」
「いない・・・」
 二人は小道を曲がったフェルデンを見失ってしまった。フェルデンが小道を曲がってからほんの一瞬しか経ってないのに、どこへ消えてしまったのだろうか。
「おっかしいわね・・・」
 二人がフェルデンの姿を求めて前方をきょろきょろしていると、「二人とも何をしているんです?」
『どっひゃーーーーーっ!!』
 いきなり後ろから声を掛けられ、二人は文字通り飛び上がった。振り返ると、フェルデンがにっこり笑ってそこに立っていた。
「あ、あ、あ・・・あんたワープでも出来るの!?」
 まだ心臓の慟哭が収まらないモリッツがしどろもどろに問いただす。
「はい? 何のことでしょう?」 
 悠然と微笑むフェルデンが、別の意味で恐ろしい。
「それじゃあ私、用がありますので・・・」
 フェルデンはゆっくりときびすを返して、さらに森の奥へと踏み込んでいく。
「くっ・・・ここで引き下がったら諜報参謀モリッツさんの名前が廃るわ!いくわよネルト!」
「う、うん・・・」
 だが、森のかなり奥深いところまで踏み込んだ所で、二人はまたしてもフェルデンの姿を見失ってしまった。
「・・・見かけによらず神出鬼没だねフェルデンは。」
「馬鹿なこと言ってないで早く捜すのよ!」
 二人は森の中をかけずり回ってフェルデンの姿を求めたが、結局それは徒労に終わる。二人とも疲れて、その場にへたり込んだその時、「うふふふふふふ・・・」
 聞き覚えのある笑い声が、二人の背後から聞こえた。背筋に氷が走るような感覚を覚えた二人が振り返ると、予想通り、フェルデンがそこにいた。
「ふぇ・・フェルデン・・・」
「何をしているんです?」
 表情も声音も、いつものフェルデンだ。なのに、この得体の知れない恐ろしさは何処から来るのだろうか。
「い、いや、その・・・」
 どもるネルト。
「人の秘密を勘ぐり回るなんて褒められたことじゃないですね。」
 笑顔で言うフェルデン。なぜのこの笑顔がこれほどまでに恐ろしいのだろう。
「そういう人には・・・・」
 そこでフェルデンの表情が強張った。
「お仕置きです!!」
 ネルト、モリッツ、二人の顔がひきつった。
「たぁっ!!」
 フェルデンがジャンプした。
「う、うっそぉぉぉ!!」
 モリッツが驚いたのは、そのジャンプ力がとてもフェルデンの・・・いや、人間の物とは思えなかったからだ。(エルツだってあそこまで跳べないわよ・・・)
 そして高く飛び上がったフェルデンは空中で一回転する。「ラ○ダーーーーーキィィィィィィィック!!」
「あ、スカートの中が・・・おぶしっ!!」
 ネルトはフェルデンのライ○ーキックをまともに食らって5メートルは吹っ飛んだ。そのまま気絶する。
「ち、ちょっと何するのよ!!」
 モリッツが抗議する。
「言ったでしょう? お仕置き、です。」
 先ほどまで穏やかに笑っていたフェルデンが、今は射るような視線をモリッツに向けていた。(こ、怖ひ・・・・)
 普段がおとなしいフェルデンだけに、本気で怒ると思いっきり怖そうだ。ここは逃げるが得策・・・そう判断したモリッツがネルトを引きずり起こして逃走しようと走り出したその時、「どこへ行こうと言うのかしら?」
 モリッツの前に別の人影が立ちふさがった。
「ふぉ・・・フォルラーツ・・・・」
 フォルラーツだった。モリッツよりも背のひくい彼女は、下から若干視線を持ち上げるようにしてモリッツを見ていたが、その唇の端に浮かぶ不敵な笑みを、見逃すモリッツではなかった。
「いつもいつも人の噂や秘密を嗅ぎ回ってバクテリアのように言いふらしまくって・・・私も以前からあんた達にはちょっとお仕置きが必要だな、って思ってたのよね・・・覚悟して貰うわ。」
 モリッツは体が強張るのを感じた。フォルの目尻がつり上がった。丁度、劇でよく見るような悪役の表情になる。そして、フォルがゆっくりと、しかし大きく口を開いた。
「え・・・うっきゃぁぁっ!!」
 大きく開かれたフォルの口から炎の球が飛び出し、モリッツの足下を直撃した! 反射的に飛び退くモリッツ。
「あーちゃちゃちゃちゃちゃちゃ!!!」
 足を抱えて踊り回るネルトを置いて逃げるモリッツ。しかし、背後には既にフェルデンが回り込んでいた。
「逃がしませんよ・・・」
 フェルデンが目をかっと見開いた。その二つの目から怪光線が飛び出しモリッツを襲う。間一髪避けたが、光線はモリッツの髪を僅かに掠め、焦げたような臭いを発した。
「あ、あ、あ・・・あんた達私を殺す気!?」
 腰を抜かしてしりもちを付くモリッツに、フェルデンは艶然と笑って見せた。
「大丈夫・・・あなたはこれくらいで死んだりしないでしょう?」
「愚かな諜報屋気取りを滅ぼし、私達が平和な学園を取り戻すのよ!!」
 フォルがそう吐き捨てると、フォルトフェルデンの二人に異変が起こった!髪の毛が逆立ち、二人とも青い髪が徐々に炎のように赤くなっていく。そして、逆立つ紅蓮の髪の背後で、二人の背中に悪魔のような翼が生えてきたではないか!!
「い・・・・・・」
 モリッツは恐ろしさのあまり声を詰まらせていたが、すぐに、「きゃあぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」 おそらく、彼女の15年の生涯で一番の叫び声を挙げると、二人の合間を縫って狂ったように走り出した。
「逃がさないわよモリッツ・・・・」
「私達から逃げられると思ったら大間違い・・・」
 翼の生やした二人は、中を滑空しながらモリッツを追った。
 ビビビビビビ!!
 フェルデンの目から放たれた光線が、モリッツのこめかみ三センチ前をかすめる。 
 ボワゥ!!
 フォルの口から放たれた炎の玉がモリッツの髪を僅かに焦がした。
「キャーーーッ!! キャーーーツ!! イヤーーーー! 助けてーーーッ!!」
 あらん限りの悲鳴を上げて逃げ回るモリッツ。しかし、彼女は二人に誘導されて実は同じ所を延々と走り回っていることに気付いていなかった・・・。もっとも、気が動転しきっている彼女にそれを理解しろと言っても無理だが。
 ところで、少し場面を上空に移すと・・・。
 少し高い木の上から、白目剥いて逃げ回るモリッツを面白そうに眺めている二人の少女がいた。
「あははははは、モリッツすっごい悲鳴!!」
 フォルがからから笑っている。隣の木の枝に腰を下ろしたフェルデンも、はばかることなく声を上げて大笑いしていた。彼女がこれほど笑うのも珍しい。
「あんなに狼狽したモリッツを見たのは初めてね・・・ふふふふふふ。」
「さっすが、フォル様特製の即席ヴァーチャルリアリティ環境作成システム、今日も絶好調ね!」
「でも、モリッツ、本当に死んでしまったりしないでしょうね?」
「だ〜いじょーぶ! 痛みは感じても、それは『痛い気がしている』だけだから。人体には全く影響無いわよ。・・・・多分ね。」
 多分・・・というのが何となく引っかかるが・・・。
「さ〜て、そろそろ・・・」
 フォルラーツは手元のマイクのスイッチを入れる。そして、二人同時に、マイクに怒鳴った。
「ラーツセクター!!」
 モリッツはもう訳が分からなかった。フォルとフェルデンの二人が突然意味不明のキーワードを叫んだかと思うと、どこからともなくオートバイがあらわれ、二人はそれに飛び乗ってまだ追って来るではないか。
 冗談じゃない!!
 モリッツは気が狂いそうになって死ぬ気で逃げた。だが、どこまで逃げても二人はしつこく追ってくる。
 今も、フェルデンのはなった怪光線が鼻先三寸を突き抜けた。狂ったように悲鳴をあげながら、モリッツは逃げ回った。自分が、フォルの作った仮想現実空間のなかで踊っているのだとも知らず・・・
 そんなモリッツを、木の上から笑いながら見ているフェルデンとフォルラーツ。
 そして、もう一人、ネルトはと言うと・・・
「う〜ん・・・フェルデンのパンツは白かった・・・・う〜ん・・・」
 うめきながら、木の下で気絶したままだった・・・・


第五話(elthy)舞い散る金髪の幽霊スペシャル・・・


 幻影に散々だまされ倒したモリッツがふと気づくと、自分が見慣れたベットに横たわっている事に気づいた。
 鏡を見ると熱にうなされたよーな顔になっている。完全に今のモリッツは蒸したアンマンである。
「はあ、はあ、げろげろぉ★、ど、どーして訳の分かんないF×2に追い掛け回された上気を失ってこんな顔してベットに寝てなきゃなんないの!話しの必然性がまーったくつながんないわ!」
「ま、とにかくあの二人はただもんではない事は確かね。あの二人だけは何とかして暴露してやんないとこの《美人名探偵》モリッツ様のメンツ丸つぶれよ!」
 どん!とテーブルを叩いたら突然モリッツの部屋のランプがこぼれて油ごと火は燃え移るわテーブルの板は割れるわ・・・・・のいきなりのわちゃわちゃの騒ぎを起こしてしまった事は後日ゆっくりお話しするとして、とにかく天にマシマス神様は、おもいっきりモリッツに突っ込みを入れたかったようだ。
「どこが美人やねん!」と。
 明くる日の昼間、モリッツは新たなる仲間となるべき適材を探しに学園内をうろうろしていた。何しろ彼女と来たら夜ならともかく、昼間はどこで何をしているやらさっぱり分からないのだ。
「あ、いたいた・・・・・・。へーれーんちゃんっと」
「・・・・・・・・馬鹿みたい」
 彼女の探す「夜の女王様」は昼間は公園の噴水の近くでぼーっと光合成しているふつーの不機嫌な女の子だ。ところが一端日光がなくなると、光を求めてふらふら・・・ふらふらとさ迷い歩く。モリッツは彼女を誘い込んで悪用しようとした。
 フォルラーツの部屋は夜中まで実験の明かりが点る。夜中まで本を読むフェルデンの部屋も遅くまで明かりが点いている事が多い。リンデルだとかはこの時間なら真っ暗闇で高いびき。カステルやマリエンは「お肌に悪い」ので、エルツは・・・・酔いつぶれて寝ている。もしこの夜の女王様」を優麗にシタテテ寮にふらっと放したら・・・どっちかにふらふらと。くくっく。
 名づけて「牛三つ時、夜の不死蝶、舞い散る金髪の幽霊スペシャル」には、この「夜の女王様」のご協力無しにはお話が進まないのである。
「・・・・・・・と言うわけよ。私、あんな子達にこけにされてるのかと思うと悔しくって。」
「ふーん・・・・・子供っぽい。幽霊ならあなたがやってもいいんじゃない。」
「さめてるわねえ。じゃ、この美術館の切符ほしい?」モリッツが「とある筋」の弱みを突っ込んで手に入れた発行番号第一号のものだ。
「ふーーーあーーーーー・・・・眠いわ・・・」
「じゃ、このサファリパーク無料乗り放題卷も付けちゃう!」モリッツが「とある筋」を脅して手に入れた世界にも数少ないジャングルペンギンさわり放題のチケットだ。
「ふーーー。ま、モリッツさんじゃ幽霊は無理なのかも知れないわね。やっぱり優麗と言うくらいですから幽霊にも美学が必要ですものね。モリッツさんじゃ、ざしきわらしがぎりぎりでしょうか・・・・」
「(絶対に復讐が済んだら次の復讐はあんたよ・・・・#)」
  ところ変わって、フォルフェルコンビ。
「モリッツって、もっと知能の高い娘だと思ってたけど・・・この作戦を見る限り、平凡この上ないわね。理性と知性のフォルラーツが幽霊を信じるとでも思ってるのかしら。」
「でも、フォルラーツさん、夜中に後ろからいきなり声をかけられるのは、一寸不気味だと思いますが・・・それに妖しい薬をその時におっことされたりしましては・・・」
「妖しいとは何事?コンビ解消したいのぉ?フェルデン。」
「・・・・・・・・・・・・・くすん、ごめんなさい。」
 それから適当なミーティングを三〇秒。結論は「やり返せば十分」
「うーん。私って変装の天才かも。」
「・・・・・・・・私、キレイ?」
「ま、演技はこんなもんかな。エルツがいればもう一寸なんとかなったかもしれないけど・・。じゃ、26時になったら起こしに行くからね。」
「本当に私、フォルラーツさんの御部屋に行かないといけないのですか?」
「ヘレン。私のその筋の方と御会いしたい?」
「・・・・・・・・行きますわ・・・・・・」
 でもってトリフェルズは夜の1時。「夜中の1時30分」に合わせた時計を枕に引いて(そうしないと他の人が起きちゃうかも☆)こんこんと眠るモリッツ。
 ヒュールルルル。 いきなり部屋に吹雪が吹き込む。でもそんなことくらいでは起きない。ふと。ばさっつ!雪の固まりがモリッツの顔面を直撃する。
「ぎゃっつ!!!」
 思い切り起き上がって首がちぎれるほど振ったモリッツが見たものは・・・・一面雪国の世界になった自分の部屋。愛するくまちゃん☆も真っ白になって凍えている。
「な・・・・・な・・・・・・・・」
「わたし・・・・・・・・・・・・キレイ?」
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっつ!!!!!!!!!!!!」
 自分がやろうとした事を10倍にもされてそのままされたモリッツはまたしても悲鳴のバッケンレコードを更新した。悲鳴で折れた氷柱がグサグサと床に突き刺さる。
「ほーっほっほっほ、ごきげんよぉ♪」
 但し、その美しくはかない雪女の姿をモリッツは目にしなかった。なぜなら氷柱のうちの一本がおもいっきり脳天に直撃していたからである。
 でもって、その後のフォルフェル。フェルデンも氷柱の大量落下に尋常でない怪我をしている。
「くすん、フォルラーツさん、やりすぎですわ・・・・氷柱が体に刺さりまくって・・・・・・寒さについてはぞーっとする程度、とお願いしましたのに。」
「おほほほ。天才には失敗が付き物よ。ちょーっと、冷却装置のパワーが強烈過ぎたみたいね。ざっとみて二ケタほど。」
「でも、もうモリッツさんも、懲りるでしょうね。いたいっつ!この薬しみます!」
「効く薬はいたいの!これで馬鹿の馬鹿らしい追求がおわってゆっくり寝られるでしょ・・・・・」
 ところが、この馬鹿らしい追求は終わらないのである。なぜならこの「大氷河雪女騒動」は新しい「馬鹿」を作っちゃったからである。
 一組はモリッツの部屋が凍り付いた事が世界の危機と何か関係あるのじゃないかと思いこんでしまったナック・ノイシュペア。もう一組はこんなもんが出てきたら一年中冬になって困ってしまう夏男ハイデル・スタンベルクペア。
 モリッツ・ネルト報道記者ペアの野望はついえた・・・・。
 しかしフォルフェルの戦いは終わらない。今度の敵は、体力があるぞ!


第六話(ぴんく)悪魔と創造魔法


ナック・ノイシュのNNコンビとスタ君ハイちゃんの漫才コンビは情報収集のためモリッツの部屋を訪れていた・・・が!
「FFコンビは悪魔の化身よ!!」 ・・・というモリッツの言葉に、

★ナックの反応
「まぁ、エルツが魑魅魍魎か妖怪変化の一種だという話もあったくらいだからFFコンビが悪魔の化身でもおかしくはないな・・・この学園の場合。」
・・・という具合に、真剣に追求をはじめるのだった。

★スタンベルクの反応
「ふ・・・ばかばかしい!そのような世迷言につきあっていられるものか!」
・・・という具合に、FFコンビの追求はさっさと切り上げ、来るべき 氷河時代に向け、ひたすら体力と武術魔法の能力を磨くのだった。
 もうどうでもいいぞ、漫才コンビ! その日の夜。NNコンビの追跡が始まった。暗い夜の森を行くFFコンビ、そしてそれを追うNNコンビ、さらにそれを追うフォルラっち。しばらくこの妙な追いかけっこが続いた・・・しかし!ひょい!何かを感じたノイシュが突然振り返り、フォルラっちとご対面してしまった。
 予想もしなかった事態に混乱するフォルラっち。
「これ何?かわいい〜っ!」
 微笑むノイシュを見てさらに(妙に)混乱するフォルラっち。
「・・・を?こいつ、機械のくせに赤くなってやがる、オーバーヒートかな?」
「こんなところで何をしていたのかしら?」
「何はともあれ、早く二人を追おう、見失っちゃう」
「そうね・・・ところであなたはどうするの?」 と尋ねられたフォルラっちはまたまた大混乱した。
・・・が、結果的に趣味に走る事にした。そう、フォルラっちはノイシュの肩にのったまま、同行することにしたのだ。
 そうこうする内にFFコンビとNNコンビは仮想現実空間の仕掛けられた、例の場所にやってきた。
 モリッツ・ネルトコンビの場合同様、仮想現実の悪魔による攻撃が始まった!
「ど、どうしようノイシュ」
「どうしようって言われても・・・」
びしゅ!!どぐぉぉぉ!!! 怪光線が二人の側につき刺さり、火球が乱舞する!!
「うわぁ〜!」
「きゃ〜!」
  しばらくうろたえ続けるNNコンビ! しかし、混乱の後、NN=創造魔法コンビのとった対処はとても単純なものだった。
「頭に来た!」
「え?」
「こうなりゃ、目には目を、歯には歯を、そして悪魔には悪魔を! ・・・だ!」
「ち、ちょっと、ナック君」
  そう、同等の悪魔を創造魔法で作り出したのだ! 仮想空間の作り出した悪魔と創造魔法の作り出した悪魔の現実離れした戦いが始まった。火球が激突し、怪光線が交錯した。大地は裂け、大気は猛烈な暴風となって、木々をなぎ倒した。あっという間に森は地獄と化した。10分後、仮想現実空間を維持するシステムが破壊され、創造魔法の効力が消えたころ・・・戦いは終わった。

・・・そこに森は無かった。

 唖然として遠くから惨状を見守るFFコンビ。
「・・・また、やってしまいましたね。 今度はいったい何の兵器と呼ばれるのでしょうか?」
「何言ってるの!仮想現実はあくまで仮想現実であって、本当の現実には影響を与えられないんだから、実際の破壊活動はNNコンビがやった事よ!(・・・そうよ!今回の便所掃除はあの二人の役目だわ!)」
「でも、ノイシュの肩にはフォルラっちが乗っていて、事の引き金になった 最初の仮想現実のあたりから一部始終を記録しているのでは・・・?」
「ぐっ! ・・・お、オリンピックでもなんでも、記録は更新するためにあるものよ!上書きしちゃえばいいじゃない!」
「そういうものなのでしょうか・・・」
「そうよ!・・・そういうことにしときましょう・・・ とにかく、お腹もすいたことだし、NNコンビがこちらに気づかないうちに、例の場所に急ぎましょう!」
「・・・え、ええ・・・」
 そして、こちらもやはり唖然とするNNコンビ。
「これは・・・ひどい・・・私達のせい?」
「いや、悪魔のせいだろ?」
「ナック君!」
「は、はい!」
「なおしましょう!」
「へ?・・・ど、どうやって?」
「武術魔法+治癒魔法+創造魔法で・・・」
「げっ!そんな無茶な!」
「ナック君・・・お願い」
「え?お願いって・・・う〜ん(ノイシュにお願いされちゃ断れないぞ) ・・・わかった、やってみるよ」
 そして、ノイシュのお願いに弱いナックが魔法力全開で精根尽き果てたころ、森の修復は終わった。
「う〜・・・死にそう・・・」
「大丈夫?しっかりして、ナック君」
「なんかあんまり大丈夫じゃないみたいだ・・・気分が悪い・・・」
「・・・そういえば、この近くにビュルツさんのお店があったわ! ナック君、ビュルツさんのお店で少し休ませてもらいましょう!」
「ああ・・・」

・・・そして、物語は感動(?)の最終話へ!


最終話(おタヌキ大明神)トリフェルズ本日も晴天也


どんどん!
「こんばんわー、ビュルツさん。開けてくださーい」
しーん。
「あらー、もう寝ちゃったかしら・・」かちゃ。
「なぁーによ、こんな夜中に。ふぁ、ねむ」
「ごめんなさい、ナック君が魔法を使い過ぎちゃって・・・」
「仕方ないわね、ふぁ、・・お入りなさい、魔法回復薬をあげる。くかーー・・」
「ありがとう。おじゃましまーす」
「じゃ、これ。回復薬。ふぁ〜ぁ」
「ありがとう・・・・・ナック君、大丈夫?」
「うーん、うーん」
「グラスゴースケール4ってとこかしら。薬、飲める?」ごっくん。
「よかった、これで大丈夫ね。あら、どうしたの」
「ふーっ」ノイシュの肩の上でうなり声を上げるフォルラっち。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ、へ、へびーーーーっ」
 時ならぬノイシュの悲鳴に一番驚いたのは立ったまま半分寝ていたビュルツおねいさま。
「びっくぅ、急に大声出さないでよ。あら?!あらら???!!!」
 ビュルツおねいさまの手の試薬瓶には、【万能忘却薬:強力アルツハインZ】のラベルがあった。(ちなみにそのラベルの下には、【反魂丹】【1−1−1トリクロロエタン】【六フッ化ウラン】【正○丸】【直鎖アルキルベンゼン】【マンドラゴラの根】【C2H5OHモルト&グレーン入り】・・・・・。むちゃくちゃに使い回しておるな・・・)
「どうしたの?ビュルツさん」
「え?あー、何でもない、なんでもないのよ、ほほほ。(大ぴぃぃぃぃぃぃんち!私としたことが、寝ぼけて魔法回復薬と忘れ薬を間違えるとは・・。ここで何とかごまかさないと、私の評判がこれ以上落ちたら・・・・。ぽん!(と手を打つ)、おほほ、簡単じゃない、ノイシュにもこれを飲ませれば・・)ねぇ、せっかくだから、お茶でも飲んで行かない?」
「え?、ええ。(あらーめずらしい、雪でも降りそうね)」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ そして・・・
「ノイシュ、どこ行くの?」
「ビュルツさんのところ。ナック君もいっしょに行こっ」
「・・・・・ビュルツさん。あの人、苦手」
「わたしもそうなんだけど、この子が・・・」
「フォルラっちが?」
「うん、ビュルツさんの所のペットの青大将、『くにえ』君と遊びたいんだって」
「青大将の『くにえ』君・・・(どーゆーネーミングだ)」
「でも、この子はどこから来たのかしらね。いつの間にかわたしの部屋にすみついちゃって(う、うらやましいぞ byナック)」
「フォルのかと思って聞いてみても、違うって言うしね。」
 しかし二人は気づいていなかった。フォルラっちの事を尋ねられたフォルは、「天地神明に誓って」違う、と言ったのだ:無神論者の彼女がそう言った、ということは・・・。
 ま、それはおいておいて。
「それはそうと、先週のあれはなんだったのかしらね。」
「二人とも記憶が3日間飛んでいた、なんてね。」
「何か起こらなければいいけど。」
「だいじょうぶ、じゃない?」
「ナック君がそう言うなら、大丈夫よね。」
「ノイシュがそう言うなら、大丈夫だよね。」
「ねっ。」
「ねっ。」
 平和である。

 校庭・・・
「うぉりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「たりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「いかに厳しい氷河期が来ようとも、我々は生き延びるのだ。だりゃぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「押忍、スタンベルクさん、たぁぁぁぁぁぁぁ」
 あーむさ苦しい。
 
 リッカー部室・・・
木偶人形の如く床に座り込んでいるネルト。放心しきった様子で、譫言のようにぶつぶつと・・・
「ふぇ、ふぇるでんのぱんつ、ふぇるでんのぱんつ・・・でへへ。」
 だめだこりゃ。

  ビュルツおねいさまの店・・・
フォルラっちと『くにえ』君、そしてノイシュとナック。
「ふーっ」
「しゃぁぁぁぁっ」
「きゃははっ、ねっ、なかよしでしょ。」
「うーん、なかよしと言うより、ハブとマングースを見るような・・・(ま、いいか。ノイシュが喜んでるみたいだから)」
 やっぱりこの二人、平和である。

 屋上・・・
「あーあ、みんなフェルデンのことなんか忘れちゃってるんじゃない。結局何だったのよ、この騒ぎは」
モリッツの脳裏には、『泰山鳴動して鼠一匹』という言葉が・・・・浮かばないだろうな、モリッツの頭じゃ。
「ふぁ〜ぁ、いい天気。今日も暑くなるわよ」

終・・・


最終話続き(n.be)最終話番外編!


-夜-

 フェルデンは校舎を抜け出し、森を通ってある海辺の崖に来た。そうここがフェルデンの秘密の場所だった。
 昔おばあちゃんの別荘が有ったところだった。もちろん、先日ネルトを騙した所とは違う。
「やっぱり、ここが落ち着きますね。」
 フェルデンが独り言のように呟くと後ろから「クゥゥ−−−−−−」と変な鳴き声が聞こえ、2羽の鳥が出てきた。
「うふふ、やっぱり来たんですのね...」
 そう言ったフェルデンの目は異様に光っていた...
「ク..クェ?」(約:な..何?)
「え?目が変ですか、気のせいですよ。」
 そう言ったフェルデンの目はそれ以上の追求は許さないと言っていた。
「それより..物語の続きと、みんなの事について話してあげますよ。」「2531Pからだったわね....」
 フェルデンの手には「女神エーベについて(青少年向け物語)」があった。

−1時間後−

「.....ということです。終わり。」
「ああ、学校について話しましょう。」

−30分後−

「...なんてことがありました。」
「その時のことを思い出すと..」
 フェルデンは静かにそして不気味に笑い続けた(5分ほど)
「もう帰らなくては..それでは、またしばらく会えなくなるんですね。」
「さようなら......」
 そこからだいぶ離れたときフェルデンは鳥に向かって「お元気で!ユーロス、バイケル!」と叫び走り去った...鳥は姿を見る見る変え2人の人間になった。
 そう、ユーロスとバイケルだ。
「ばれてたな..ユーロス。」
「でも、私も気ずいてのよ。フェルデンは私たちのこと見破ってるんじゃないかって...」
「帰るぞ!じゃ..じゃあな!」
「元気でね。バイケル。」
 そういうとバイケルは「変身用錠剤(鳥)」と言うクスリを飲みバートバイルに向かっていった。ユーロスも又同じクスリを飲み同じ方向へ帰った。


本当に終わり・・・

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