「浜なし」とはなんぞや?

実は、横浜市で栽培される豊水、幸水、新水などのなしの総称であった。(注1
しかも、「かながわの名産100選」に入っているという。

この浜なしの特徴は、スーパーの店頭などでは売られず、直売所や栽培農家の軒先で売られる、ということ。 しかも、その日にもいだ食べ頃のなしをその日のうちに売り切る、というのが基本だそうだ。フンフン、いろいろ調べているうちに、ますます食べたくなってきたゾ。

そして、夏の暑い日、いよいよT&Mは「浜なし」を求めて「平戸果樹の里」へ。。。

まず、オーロラウォーク→福寿歩道橋で環2越え。そして、突き当たりをひたすら右へ(旧東海道)。 すると、左手がぱぁっと開ける。いい眺めだなぁ〜。あり、ひょっとしたら、ここが「謎の煙突を追え」(注2)の現場かな?
もう少し進むと、こんな看板が。

そして、その看板の裏が1軒目の「柴田農園」。門の正面の軒先になしが乗ったテーブルが見える。ちょうどお昼どきで、なしのテーブルのその奥でみなさんお昼を食べている様子。や〜、やっぱりお昼時に行くのも申し訳ないなぁと思い、先に進むことに。

品濃坂の角にも果樹園があった(「さえき果樹園」だったかな?)。ここは、門から中が見えなかったのでちょっとパス。

そして、T&Mはどんどん先へ。

(←クリックすると拡大画像を表示。看板下部の拡大画像はこちら。)

道が狭い。福寿歩道橋からまだ10分ほどなのに、こんな道があるんだなぁ。途中、右も左も視界が開けた。右手には環2が見える。どこかの田舎のような風景。砂利道をどんどん先に進むと、こんな看板が。

「平戸果樹の里」とは、横浜市の農業専用地区の一つなんだそうな。約9ヘクタールほどの広さとのこと。

この看板付近の、左に下がる急な小道をどんどん下る。
右方面には平戸小学校が見える。

(クリックすると拡大画像を表示→)

坂を下っていくと左側に「三枝木果樹園」の入口がある。福寿歩道橋からここまで徒歩約15分。
#「柴田農園」と「三枝木果樹園」の間にあると看板に書いてあった「相沢農園」はどこにあるかわからなかった。

門から中を覗くと、なし直売所は左奥へという立て看板があった。奥から声が聞こえる。進むとそこにはテーブルとイスがあり、みんななしを試食していた。T&Mも幸水と豊水を試食。みずみずしくて、すごく甘い。それもそのはず、食べ頃のなしを今日とったばかりなのだから。これで、冷えていたら、もっと美味しいだろうなぁ。。。はは。


なし園では、なし狩りもできる。なし狩り代は無料。自分でもいだなしも、軒先に置いてあるなしも同じ値段。観光農園でありがちな入場料などというヤボなものは取らない。良心的。

なし園はすごく広い。下の方は平坦だが、その上は斜面になっていて、どんどん上ってなしを取れる。といっても、実際は食べ頃のなしの木がある辺りまで農家の人が案内してくれる。もいだなしはカゴに入れていき、最後に重さを量ってもらって代金を払う。

※美味しい豊水の見分け方・・・一般的には「枝側がこんもりしていて、下側のくぼみが深いもの」と言われている。


代金は、幸水1キロ当たり600円、豊水1キロ当たり550円。価格表は農協と農専協議会の連名で出されているので、どこの農家でも同じ値段のようだ。


計量テーブルの上には、袋をかぶったぶどうが下がっていた(写真右)。ぶどうはもう少し先とのこと。でも、お客さんみんなが「ぶどうはまだ?」「ぶどうはいつ?」と聞くもんで、農家の人がいつのまにか熟したぶどうを探してきて計量テーブルの上にひょいと置いていった。うひょ。

じ〜っと見つめるT&M。これは試食用?それとも売り物?
で、しらじらしくもぶどうを目の前にして「ぶどうはいつ頃からですかねぇ」と聞くT&M。 すると、農家の人が「これ、食べてみる?」−−−やった〜!
ということで、浜ぶどう(竜宝)も試食してきた。これまた甘い。

農家の人と話をしていると、「四季の果物の案内を載せたうちのホームページがあるんだよ」とのこと。URLを尋ねると、「いますぐには出てこない」とのこと。で、「"果樹"で検索すると出てくる」というので(本当かなぁ?)家に帰って探してみたが、それらしいページはヒットせず。(分かり次第、このページで紹介します)

帰り道、果樹園や農園の中に、くりの木や柿の木を発見。
ひょうたんらしきものもあった。

途中、行きには気づかなかった「名木古木指定 シラカシ 横浜市」 という立て看板のある木を見つけた。(写真左)
「名木古木指定」の木は、何かしら故事、来歴、由緒があるらしいが、この木は何なのか不明。

T&Mがこの木の写真を撮っていると、後ろから追い越したおじさんが、なにを撮っているのかと左に首をむけた。きっと、この木をじっと見入る人も少ないんだろうな。

ということで、帰りも徒歩15分。暑い日だったので、オーロラシティに戻ったころには、汗だくだ。でも、果樹園があるなんて、東戸塚はいい街だなぁ〜、と実感。(そうそう、西口には牧場もあるし (^^; )
次は、柿の時期に行こうっと。


◎三枝木果樹園◎
所在地:戸塚区平戸町
電話: 045−822−3309
営業時間:10時〜16時くらいまで
定休日:不定休
地図:LYCOSマップ

関連リンク

「浜なし」とは(横浜市HP内)

販売所/歴史/豊水/幸水/新水/あけみず/その他の「浜なし」 の説明。

東戸塚散歩「浜なし食べてみました!」 (「東戸塚townscape」内)

けいいちさんのレポート。一番オーロラシティ寄りにある「柴田農園」に行ったときのもの。(Thanks to けいいちさん)

岩崎果樹園ホームページ

今回行った三枝木果樹園の先(平戸小の先)にある岩崎果樹園のホームページ。岩崎果樹園では、桃、梨、葡萄、柿、蜜柑が栽培されている。敷地内には「水琴窟」があるとのこと。

平戸果樹の里と旧東海道散策(JR東日本HP内)

東戸塚駅長がすすめるハイキングコース。おすすめシーズンは10月中旬〜11月中旬とのこと。(柿の季節かな?)

「よこはま」・「はま」のつくものたち(横浜市HP内)

よこはまひざくら/浜なし/浜がき/浜ぶどう/Red shoulder Yokohama(長尾鶏)を紹介。

注1: 実は、「浜なし」の他にも、「浜がき」「浜ぶどう」というのもあるのだ。(注1に戻る)

注2: はくぶん将軍のHPの「その他」の「調査レポート」の「謎の煙突を追え」。(注2に戻る)

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