平が岳、会津駒ケ岳行き

平が岳、会津駒ケ岳


2001.7.20-23 平が岳、会津駒ケ岳 参加者:漆戸(3期)、辻川(6期)、三宅(7期)、小松崎(13期)と竹辺(7期)親子の6名でテント泊で平が岳に挑戦しました。以下その記録です。

奥只見ダムより遠く平が岳を望む。

まずは豪華なすき焼きで元気をつけます。

7/20 今日から世の中夏休みモードという雰囲気の人で込み合う東京駅に集合し11:20発の上越新幹線あさひ315に乗り浦佐(12:46)まで行く。さらに浦佐から越後交通バスに乗り、有名な湯之谷村を通り抜け長い長いトンネルの続く奥只見シルバーラインを銀山平経由、奥只見まで行く。奥只見ダムから奥只見観光渡船で尾瀬口までは船の旅である。途中昭和37年の桑原君遭難現場の虚空蔵岩付近を通過する。

尾瀬口からは会員制の会津乗合自動車で鷹巣(16:13着)まで行き、清四郎小屋テントサイトにテントを張る。

夕食は豪華にすき焼き。昔を思えば夢のような山行きである。

キンコウカ

7/21 4:00起床、5:43出発。舗装道路を平が岳登山口まで行く。6:00登山口は駐車場からあふれた車が沢山駐車している。登山口から林道に入る。大きなブナの木が多い。6:14谷川を渡るところで休憩。さらに林道を2、3分行ったところで右に入り林を抜けるとすぐに尾根に取り付いていく。林が切れ、痩せ尾根をただひたすら高度を稼いでいく。左手に燧岳を望む。

7:15前坂通過。急坂を過ぎ、9:25下台倉山を通過。このあたりから遠く平が岳を望める。かなり遠い。台倉山を通過し、10:56台倉清水に到着し、昼食とする。水場は近いが水量は少ない。

11:55出発、12:45白沢清水。水はあるがよどんでおりそのままでは飲用にはどうかと思う。トマトが注意書き付きで冷やしてあった。さらに緩やかな登り下りを繰り返していく。泥の道が多く下ってくる人の足元が汚れている。徐々に傾斜がきつくなり岩場を過ぎて、14:35池の岳頂上付近の低い針葉樹の間を抜けると池塘に出る。正面に平が岳なのだが残念ながらガスがかかっている。

木道をキャンプサイトに向かう。キャンプサイトは満員でゴタゴタののち雪渓横にテントを張る。

玉子石

まずは腹ごしらえと去年の飯豊山では実現しなかったソーメンとする。雪渓の雪をたっぷり入れた氷水でさっと冷やしたソーメンは全員から大好評。2年がかりの小松崎さんの執念か。つづいてマーボー茄子の夕食へとなだれ込む。ウイスキー、焼酎などアルコールが入り、辻川さんは就寝の時間。

18:00ごろから散歩気分で玉子石まで出かける。丸い石の向こうに池塘、湿原が広がる不思議な風景である。テントに帰り雪渓に埋めてあった辻川さんの日本酒をありがたくいただき終わったころ雨が降り始めた。かなりひどい雨音と雷を聞きながら就寝。

平が岳山頂にて

7/22 4:00起床、朝食後、空荷で平が岳に行く。6:15頂上で記念写真。頂上一帯はひろ〜い湿地帯である。所々にニッコウキスゲが見える。モウセンゴケ、タテヤマリンドウ、キンコウカ、ハクサンコザクラ、イワイチョウ、イワカガミなど。頂上はガスに覆われて遠くの眺望はきかないが平が岳らしさをゆっくりと楽しむ。テントサイトにもどりテントをたたみ、パッキングをする。


池の岳より平が岳を望む

痩せ尾根を下る


8:00出発。このころには山頂のガスも晴れてくる。皮肉なものだ。9:20 白沢清水通過。10:11台倉清水にて昼食。13:35前坂。14:20麓の谷川につく。ここで汚れた足回りなどをきれいにし、14:55ビールを求めて清四郎小屋まで行く。無事下山を祝して乾杯。三宅の足も無事でした。このときのビールのうまいこと!! 蕎麦は残念ながらお休み。キュウリの浅漬けがおいしくてお代わりをお願いする。

16:10のバスで御池経由、桧枝岐へ。バスの運転手に「たきさわ」までというと民宿の玄関先に止めてくれる。その夜は本当に食べきれないほどの料理を堪能する。裁ち蕎麦、はっとう、サンショウウオの天ぷらなど。

肩の小屋より会津駒ケ岳

7/23 5時ごろ起床。宿の好意で早い朝食をいただく。朝から豪華な食事である。5:56出発。6:00林道入り口。6:25登山口階段。7:55水場入り口の休憩所に到着。大きなぶなの木の多い立派な林である。水は豊富で冷たい。9:20林を抜けて草原に入る。遅れ咲きのチングルマを見つける。9:30駒ケ岳の小屋に到着。ビールは頂上に行ってからという事にしたがこれが間違いだったと後で分かる。ともかくよく整備された木道を頂上へ向かう。ハクサンコザクラが鮮やかに咲き誇っている。コバイケイソウもたくさんあるが今年はまったく花をつけていない。9:54頂上に到着。頂上は笹とシラビソに囲まれ視界は良くない。中門岳がわを回り、小屋に戻る。さてビールと小屋にいくと扉が閉まり「草刈に出かけております」の張り紙があり留守である。残念!! とりあえず景色を楽しみながら食事とする。特大のおにぎり2つとゆで卵など。

11:00 出発、13:15 林道入り口まで下る。バス待ちの時間を利用して「駒の湯」で汗を流す。もちろんビールも。

「たきさわ」前でバスに乗り、会津高原へ。さらに野岩鉄道、東武快速で東京へ戻る。 東京は鬼のように暑い。


(竹辺 記)