当日関東南部は豪雨でした。山は大丈夫かなと心配したが集合場所の塩山は薄日が差すようなまあまあの天気でひと安心。前泊で気合が入っている泉を交え10名が揃う。タクシー2台に分乗して大弛峠まで向かう。
10:20 大弛峠を出発。すぐに大弛小屋を過ぎ、しばらくして夢の庭園への道へ入る。ここは展望が素晴らしいが石楠花はまだ。前国師をすぎて奥千丈への分岐(三繋)に至る。荷物を置いて奥秩父最高峰の北奥千丈(2601m)へ出かける。随分沢山の登山者で賑わっている。分岐に戻った後わずかの距離で国師岳(2591m)に至る。ここで昼食とする。
12:00 いよいよ甲武信岳への縦走に向け出発。ここからは人も少なくすれ違ったのは逆方向へ向かう人ただ一人であった。道は大体はっきりしているが2295mピークの手前に紛らわしいところがあるけれども荒木さんのインターネットによる事前調査により難なくパス。道は上下を繰り返しながらも最低点の国師のタル(2180m位)まで降りていく。シラビソの林が続き、足元のこけの中にはコミヤマカタバミの白い花が多い。途中でアズマ石楠花が綺麗に咲いていた。後にきいたところでは今はアズマシャクナゲには遅く、ハクサンシャクナゲには早い端境期とのことである。
14:15 東梓。このあたりはハクサンシャクナゲが多い。見晴らしはなし。
15:15 両門の頭。山梨側が開けた岩場の上に出るがあいにくガスっていて視界はきかない。
15:50 富士見をすぎてしばらくして雨が降り始める。夕立の感じで少しヒョウが混じっていた。雨具をつけミズシへの急坂を登っていく。
16:35 ミズシに到着した頃は雨もほとんど止んでいた。しばらくして千曲川源流からの道を合わせる。 17:25 多くの人声がしたと思うとまもなく甲武信岳に到着。ここには十文字峠方面からの登山者が多くいる。岩場にはイワカガミが咲いている。結構コースが長かったのでほぼ予定どうり着きほっとする。全員で記念写真。
山頂から甲武信小屋まではそんなに遠くない。小屋には17:50に到着。沢山の登山者で賑わっている。小屋ではまずビールで乾杯。
夕食(カレー! 山の食事はこれだね!)のあとは食堂の片隅でウィスキーを嗜む至福の時をすごす。ただつい飲みすぎて大きな声が2階まで聞こえていたとは一足早く休んでいた荒木さんからのコメントでした。
6:30 翌朝、夜の間降っていた雨も上がり、ゆっくりした朝食の後、小屋の前で小屋のご主人徳さんと写真をとり西沢渓谷へ徳ちゃん新道を下る。2000m付近には見事なシャクナゲ群落があるが残念ながら花はほとんど終わっていた。
10:13 西沢山荘そばの登山口。10:40 バス停。バス停そばの食堂兼展望風呂でビールを飲み、さっぱりしてタクシーで塩山まで戻る。13:43のあずさにゆったり座り帰路につく。
(竹辺 記)