丹沢・蛭ヶ岳行

丹沢・蛭ヶ岳行


2002.11.2-3 丹沢主脈(塔ノ岳、丹沢山、蛭ヶ岳、檜洞丸)を縦走しました。 参加者:冨士(7期)、岩崎さんと竹辺(7期)親子の4名。

(写真の上にカーソルを置くと説明が表示されます。)

丹沢山塊の最高峰は蛭ヶ岳(1672m)である。日帰りで登るのはかなりの健脚でないと厳しい。そんな訳で蛭ヶ岳にはまだ行ったことがなかった。そんな折、小屋が改築され畳敷きとの情報もあり今回の山行となった。

11/2 小田急渋沢駅に7:30集合。すばらしい天気で電車の車中からも富士山、丹沢の山々がよく見えている。渋沢からはタクシーで大倉まで。乗馬クラブ前の登山口まで直行する。
(7:55)登山口をスタート。順調なペースで(8:35)雑事場、(9:20)駒止小屋上を過ぎ、戸沢山荘からの合流を過ぎる。階段急登を何とか越え(10:45)花立小屋に到着する。空模様は曇りに変わる。鍋割方面の紅葉が綺麗だが曇り空にあまり映えない。今日の目的地の蛭ヶ岳が頭を覗かせている。


花立から蛭ヶ岳、檜洞丸。 塔ノ岳。

花立小屋から金冷やしを過ぎ、(11:35)塔ノ岳頂上(1490m)に到着する。岩崎さん期待の富士山は見えない。いまだ塔ノ岳から富士山をちゃんと見たことがないという。朝の内はよく見えていてもこの時間になると富士山は雲に隠れることが多いようだ。風が冷たい。昼食を済ませ、(12:05)丹沢山へ向かって出発する。人も減り、道も悪くなる。おまけにガスが出てきて視界を隠してしまった。ヘリでおろした登山道の補修材料が所々で道を塞いでいたりする。白いものが落ちてきたと思ったら霰であった。(12:43)竜ヶ馬場で休憩、(13:12)丹沢山で記念写真などをとりながら冨士さんが先頭にたち順調にペースを刻む。(14:00)不動ノ峰手前の休憩所。不動様が祭られている。水場で水を補給。水量は少ない。このあたりは広い笹原があり天気が良ければさぞ気持ちが良いところなのだろうが今日はガスで風が冷たい。不動ノ峰、棚沢ノ頭、鬼ヶ岩を経て(15:15)蛭ヶ岳に到着。小屋は頂上のすぐそばにある。チェックインを済ませる。食事の順番は30番以内で最初のグループですよと管理人が笑う。(予約が必要)
今日は予約だけで70人入っているとの事で布団1枚に2人とのこと。部屋に落ち着きビールで乾杯。いつもの楽しい会話が弾む。「今日の夕食は銀座カレーですよ」「どうして?」「入り口のそばに山のように積んであったから」。夕食は5時、消燈8時。


丹沢山にて。 蛭ヶ岳から横浜方面。


蛭ヶ岳にて。 富士山。手前に檜洞丸。

11/3 翌日はガスも夜のうちに晴れ、素晴らしい夜景で始まった。横浜から東京湾を囲む光の帯、小田原、御殿場方面など息を呑むような輝きである。食事を済ませ、出発の準備をして外へ出ると(6:07)日の出。素晴らしい天気で富士山、南アルプス方面がよく見える。富士山を背景に記念写真をとり(6:25)出発する。
急な下りが続くが真新しいロープ、鎖があり不安感はない。(7:05)ミカゲ沢ノ頭。(7:37)臼ヶ岳。振り返ると蛭ヶ岳が大きくそびえ塔ノ岳が遠く見える。神ノ川乗越を過ぎる。神ノ川側は大きく崩壊している。金山谷乗越を過ぎて檜洞丸の登りにかかる。急な登りがや丶緩くなり大きなブナの木が目立ってくると青ヶ岳山荘が見えてきた。なぜか屋根の上に沢山の人が登っている。(屋根の修理をしていたらしい。)元気なお兄さんとお姉さんの声に誘われ休憩。ここから檜洞丸はすぐである。(9:45)檜洞丸(1601m)で昼食。


ブナ林の向こうに蛭ヶ岳。 青ヶ岳山荘も間近。


檜洞丸にて。 ブナ林。

紅葉。 (10:30)出発。大きなブナの中の穏やかな下りである。富士には例によって雲がかかるが、遠く奥秩父の雲取や、伊豆大島、伊豆の大室山などがよく望める。ツツジ新道への分岐を過ぎ、ブナの中の気持ちの良い道が続く。このあたりは紅葉、黄葉が素晴らしい。(11:05)テシロノ頭、石棚山を過ぎて(11:42)西丹沢県民の森への分岐を過ぎる。ヤブ沢ノ頭、板小屋沢ノ頭を過ぎると急な下りの連続となる。道が左へ折れると板小屋沢に出る。沢の清水で汗をぬぐう。(13:15)箒沢公園橋に出る。箒沢からバスに乗り中川温泉へ行き「ぶなの湯」で汗を流しビールで乾杯し健闘をたたえる。結構高低差がありハードなコースでした。
中川温泉から新松田までタクシーに乗り、16:07発の新宿行き急行で帰る。

(竹辺 記)