六十路槍に登る

六十路槍に登る


憧れの槍! 「還暦越えて槍ガ岳に行きたい!」。声を掛けたところ5人集まり行ってきました。四期の荒木さん、5期の田中宏二郎、當舎、峠、西野の5人に、素適なお嬢さん2人の加勢で総勢7名。  60才過ぎの身、行程は楽にしたつもりが、3000m級はさすがに厳しい。例年にない遅い梅雨明け直後、山の花は一斉に咲き、天気は良好。地上からの携帯電話やメールでは「35度を超えた」との悲鳴が3000mに届いたが、こちらはフリースを着こんでの3000m級の360度の景色をビールで乾杯。
 平成15年8月3日、初日は徳沢園でお風呂とワインの歓待を受け早々と床に入る。2日目は横尾から槍沢、冷夏のせいか、槍沢小屋を過ぎると雪渓があちこちに、途中に雪渓を登ることも。昔見なれた山の花が一斉に咲いている。多くの「みやま…」との名前を思い出しつつ、珍しく黒百合もあちこちに咲いている。2500mを超えるとさすがにこたえる、小石の岩場を登る足がふらつく。その日は、東鎌尾根の標高2900m近いヒュッテ大槍で宿泊。
 三日目、いよいよ槍だ。ご来光はガスで残念ながらお預け。30分ほどの道のりで肩の小屋。ここからは荷物をおろして軽いもの。三点確保の岩のぼりで頂上へまっしぐら。私にとっては1965年以来の槍である。360度の眺望は最高。富士山までは見えないが、後立山連峰、薬師から表銀座ルート、穂高連峰は目の前。下山ルートは千丈乗越から槍平小屋。短いルートではあるが、急な下りの連続で足はクタクタ。早く着いてビールとお酒と昔話。翌日は、奥穂高温泉でユックリと身体を休め、無事コース完行を祝してビールで乾杯。山菜ソバとまたまたのビールを友の昼食を取って関西と関東に帰宅へ。      西野記


お花畑。 槍の穂先をめざして

クロユリ、シナノキンバイ ハクサンイチゲ

ガスが晴れて 槍ヶ岳頂上にて

これはどこだ? 槍平?