7期栂池自然園行

栂池自然園


2005年6月11日
今回は東京組はあずさ11号、大阪組は糸魚川経由や東京経由などそれぞれのルートで懐かしい白馬大池の駅に集合する。今回は14名の出席である。東京からのあずさ11号が遅れたため大阪からのグループは先行していた。 白馬大池の駅からはタクシーで行く。昔はこのつづら折れの坂道をふうふういいながら登ったなと感慨が湧く。 親の原はペンション街となっており昔はどんなだったかを思いだす事も出来ない。きっと何もなかったんだろう。途中でお酒等を買ったあと、今日の宿のフォレスト栂池に到着。
天気はあいにくの小雨模様。それでも傘をもってスキー場へ散歩にでかける。だあれも居ない・・・。
ペンションの食事は南欧を思わせる色鮮やかで華やかである。大坪さん差しいれのアイスワインが更に場を盛り上げる。 これはいつもの雰囲気と随分変わったぞと思ったが部屋に帰るといつものペースに戻った。今回の幹事である三宅さんの仕切りで近況報告が盛り上がる。仕事の話もあるがこれは大体が後どれぐらいでおしまいという事で、生き生きとした話は孫の話などである。家での地位は孫、犬についで3位とか。来年度は健さん(純さんではないと何度も確認あり)が幹事で淡路島で開催を決める。今年は歌を歌うところまで行かず時間切れとなる。皆さん昔の話をし始めると長くなったのとアレとかコレとかの連発で話が進展しないことが原因と思われる。


フォレスト栂池の前で 栂池へのゴンドラロープウェイ
12日
朝からウグイスなど鳥の鳴き声がにぎやか。富士さん達は早くからウォッチングにでかける。時々青空も覗いている。今日の天気は期待できそう。朝食を済ませご主人夫妻も交えて記念写真を撮り、荷物を置いてロープウェアのしらかば駅へ向かう。今日は自転車の競技が行なわれるとの事で選手達がウォーミングアップをしている。栂池自然園まで登るのだそうだ。私達はゴンドラに乗りこみ上を目指す。途中前のゴンドラが殆ど見えなくなるようなガス。しかし登るにつれガスも晴れ天狗原方面の山の残雪が日に映えているのが見えてきた。更に大型のゴンドラに乗り換え自然園下までいく。自然園の手前の道路の両側にはまだ雪が高く残っている。栂池ヒュッテも栂池山荘も立派になっている。天気は良いのだが白馬岳は残念ながら雲に隠れている。

栂池自然園の手前の雪の壁 自然園入り口で記念写真

水芭蕉湿原を行く ワタスゲ湿原。
まずは到着の証拠にと自然園の入り口で記念写真をとり散策に出発する。水芭蕉園は大分雪が解け水芭蕉の花が随分でている。入り口から100mぐらいはバリアフリーということで車椅子も入れる立派な木道になっている。日に光る残雪と芽ぶき始めたばかりダケカンバの新緑、豊かに流れる水、水芭蕉の白と緑、所々に黄色い花もありすばらしい景色に歓声があがる。流れには岩魚も見える。しばらく行くと木道にも雪がありスコップで除雪中である。「お疲れ様!」。ワタスゲ湿原へ行く道は殆ど雪の下で張られたロープを頼りに歩いていく。しかしたいしてもぐりこむ事もなくまあ歩きやすい。写真を撮ったりしながら適当なところまで行って引き返す。帰りもまた水芭蕉をじっくり観賞する。本格的なカメラを構えた人も多い。風もなく小蓮華の斜面の下に広がる湿原を眺めて至福の時を楽しむ。
ひとときの雪上の散策のあと栂池小屋で昼食とする。全員「水芭蕉定食」なるものを注文する。山菜のテンプラがおいしいがいくつかの材料がよく判らない。聞いてみるとブドウの芽とコシアブラだと教えてもらった。まためざとく安いビールを見つけてくる。何故安いのかを聞くと賞味期限が切れそうなのだそうだ。こんなは我々には何の問題もない。

美女3人 水芭蕉

水芭蕉 右端:白馬岳、左端:鹿島槍
食事を終えて外にでてみると白馬岳にかかっていた雲が今にも切れそう。みんなでしばらく眺めて帰ろうとした頃やっとその山頂を見る事が出来た。ロープウェイの駅に向かう途中からは鹿島槍まで後立山連峰がはっきりと見えた。ゴンドラで下っていくと下の道路を自転車競技の選手があえぎながら登っていく。「がんばれ!」。途中明日登る予定の雨飾山も見る事が出来た。しらかば駅で降りペンションに戻り、荷物を持ってタクシーで白馬駅まで行く。駅前からは後立山の山々が大きく迫って見えた。少し時間があったのでお茶を楽しむ。良い天気にしてくれた幹事の三宅さんに感謝、感謝!
15:04のあずさ23号で帰る組を見送り今回の集まりはおしまい。また来年淡路島で会いましょう。

竹辺記

(注釈) コシアブラ:経木に用いられる白木のこと。漉して油をとったところからこの名がついた。